論語
論語

10巻20篇からなる論語の原文および英訳を、各篇別に掲載した。これとは別に原文をダウンロードや検索が容易なように全巻をまとめて提供する。論語にはJIS漢字表に無い漢字が約70ある。これらは今昔文字鏡のフリーソフトによって24ドットのビットマップとして付記した。読み下し文ではなく原文としたのは、漢文も英語などの外国語と同じようにひっくり返らないで上から読む方がいいのではないかと考えたからである。声に出して読むことはできないが、意味を理解することはできる。原文を掲載したもう一つの利点は、読み下し文よりも検索が容易なことである。
現代語訳ではなく英訳を加えることにした。よく知っている文章も、英訳で読むと理解を新たにすることができるからである。英訳としては、 Legge (1861), Arthur Waley (1939), Raymond Dawson (1993)の本などが知られている。Waleyの訳がもっとも優れていると云われている。著作権の問題があるので、ここではLeggeの訳を利用することにした。Leggeはマレーシアでキリスト教の伝道に従事するとともに、中国の古典を広範に紹介した人である。ウェブ上で読むことのできる新しい英訳として、Charles Muller のものがある。東アジアの宗教および哲学を専門とする研究者で、国内の大学で教鞭をとっている。彼のホームページにアクセスすると中国、朝鮮、日本の広範な古典および辞典を利用することができる。
アメリカやオーストラリアには論語や儒教を取り扱っているかなりの数のホームページがある。そのうちの一つはMITの古典ライブラリである。中心はもちろんギリシャ、ローマの古典である。論語、孟子(ともにLegge訳)を掲載した個人ホームページもある。孔学出版社にアクセスすると、日本語も含め世界中の16の言語で論語を読むことができる。オーストラリアのシナ哲学のページでは、儒教の広範な古典が漢字および英訳で出版されている。国内における日本語の論語のホームページとしては、HyperText論語および
論語の世界など、がある。
學而 第一
「學而時習之」で始まり、学問のすすめが述べられている。
為政 第二
爲政以徳で始まり、政治を主題とする篇である。
八イツ 第三
臣下の越権にたいする非難など禮楽について述べている。
里仁 第四
「仁に里(お)るを美と為す」で始まり、仁と徳を論じている。
公冶長 第五
弟子たち(公冶長など)や政治家の人物評が中心である。
雍也 第六
前篇に続いての人物評で始まり、人生論や学問論で終わっている。
述而 第七
主として孔子が自身について語っている。「子不語怪力乱神」もここにある。
泰伯 第八
古代の聖帝について述べられている。孔子が話したことではない可能性がある。
子罕 第九
弟子たちが孔子の言行や人格を記載したものである。
郷党 第十
主として孔子の公私の生活態度について記載されている。
先進 第十一
弟子たちの言行を孔子が評価し批判したものが中心である。
顔淵 第十二
顔淵との仁についての問答で始まっている。政治政策についても論じられている。
子路 第十三
子路との政治問答で始まり、主として政治について述べられている。
憲問 第十四
内容は雑多であるが、当時の政治家の人物評が多い。
衛霊公 第十五
雑多の内容であるが、名言も含まれている。
季氏 第十六
孔子の言葉を箇条書きにするなどの点で、後期に作られたと考えられる。
陽貨 第十七
主として孔子の出処進退に関するものである。
微子 第十八
孔子にたいする隠士による批判などが記載され、老子学派の影響がみられる。
子張 第十九
主として孔子の弟子たちの言葉が述べられている。
尭曰 第二十
「天命」について述べられている。