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15. 第3期(非代償、非尿毒症期)慢性腎不全患者の食事療法の内容である。適切なも
のはどれか。
エネルギー量−−−−たんぱく質量−−−−食塩量
(kcal/kg/日)−−−−(g/kg/日)−−−−(g/日)
(1) 25〜35 −−−− 0.5〜0.8 −−−−4〜7
(2) 25〜35 −−−− 0.5〜0.8 −−−−10〜13
(3) 35〜45 −−−− 0.5〜0.8 −−−−4〜7
(4) 35〜45 −−−− 1.0〜1.3 −−−−10〜13
(5) 35〜45 −−−− 1.0〜1.3 −−−−4〜7
15 15 血中および尿中ケトン体についての記述である。誤っているのはどれか。
15 各種疾患時に上昇する血液検査項目である。誤っているものの組合せはどれか。
15 各種病態時の臨床検査の結果である。誤っている組合せはどれか。
15 腎疾患時の検査項目の記述である。誤っているのはどれか。
15 糖尿病の合併症に関する記述である。誤っているのはどれか。
15 肥満症についての記述である。正しいのはどれか。
15 治療食についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
15 腸疾患に関する記述である。誤っているのはどれか。
15 病態と血液の検査項目に関する組合せである。誤っているのはどれか。
85 神経性食欲不振症についての記述である。誤っているのはどれか。
85 内分泌疾患の治療食の原則についての記述である。正しいものはどれか。
85 虚血性心疾患についての記述である。正しいのはどれか。
85 肝硬変症の病態と栄養に関する記述である。正しいのはどれか。
a 発作時には急性胆のう炎を合併することが多い。
b 近年の日本人では胆石の種類としてはビリルビン系結石が多くみられる。
c 高脂肪食は発作の誘発要因になる。
d 胆石溶解薬としてはα-グルコシダーゼ阻害剤が用いられる。
(1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとc (5)cとd
16
(1) 発症は大量飲酒者に多くみられる。
(2) 膵石症を認めることが多い。
(3) 食事療法では脂質の摂取を制限する。
(4) 自覚症状としては上腹部痛が多い。
(5) 膵臓の消化液分泌機能亢進をみることが多い。
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(1) 喫煙-末梢血流増加
(2) 大動脈硬化-血管弾性増大
(3) 心不全-心拍出量増加
(4) 腎血流減少-レニン活性上昇
(5) ストレス-副交感神経緊張増大
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(1) 骨粗鬆症は男性に多い。
(2) 骨粗鬆症はエストロゲン過剰によっておこる。
(3) 診断は主として手根部のレントゲン写真によって行われる。
(4) 脊椎弯曲などの骨格変形は稀である。
(5) 副腎皮質ホルモンの長期投与によって骨粗鬆症がおこりやすい。
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(1) 血中赤血球数減少、血中ヘモグロビン濃度低下-胆のう炎
(2) 血中クレアチニン濃度上昇、尿素窒素濃度上昇-胃腸炎
(3) 血中および尿中アミラーゼ活性上昇-膵臓炎
(4) 血中インスリン濃度低下、尿中Cペプチド濃度低下-甲状腺機能低下症
(5) 血中ビリルビン濃度上昇、インドシアニングリーン排泄遅延-腎不全
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a 血中カテコールアミン濃度は筋肉量の判定に有用である。
b 上腕三頭筋中央部と肩甲骨下部の皮下脂肪厚は栄養状態判定に有用である。
c 肥満指数(Body mass index :BMI)は身長(m)2÷体重(kg)の式により求め
ることが出来る。
d 間接熱量計により安静時エネルギー消費量および呼吸商を知ることが出来る。
(1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
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a T型糖尿病の発病には特定のHLA(ヒト白血球抗原)との関連が深く、遺伝的
要因が大きいが、U型糖尿病は遺伝的要因が少ない。
b T型糖尿病の発症は緩徐で、ケトーシスになりにくいが、U型糖尿病の発症は
急激で、ケトーシスになりやすい。
c T型糖尿病はインスリン分泌が著明に低下して、治療にインスリン注射を必要
とするが、U型糖尿病ではインスリン分泌は比較的保たれており、食事療法、経
口薬投与が有効である。
d T型糖尿病はウイルス感染や自己免疫疾患との関連がみられることが多いが、
U型糖尿病ではこれらとの関連は少ない。
(1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
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a 血中で異常高値を示す尿酸は、血液がアルカリ性になると関節に尿酸塩として
結晶化して、痛風結節を伴う痛風発作を起こす。
b 痛風は男性よりも女性に多く、特に閉経後の女性に多い。
c 発作時にはコルヒチンや消炎剤が有効で、非発作時には尿酸生成抑制薬や尿酸
排出促進剤が有効である。
d 痛風の食事療法は、摂取エネルギーを制限し飲酒を控え、水分は多めに摂って
尿酸排出を促すのが良い。
(1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
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(1) 液性免疫-リンパ球丁細胞
(2) 即時型アレルギー-ツベルクリン反応
(3) 先天性免疫-A型肝炎
(4) 食物アレルギー-IgE抗体
(5) 花粉症-感作T細胞
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(1) アポC-U欠損症は高コレステロール血症の一種である。
(2) 原発性高カイロミクロン血症は、食餌性脂肪が原因でアキレス腱肥厚を呈す
ることが多い。
(3) 家族性高コレステロール血症は、組織のLDL(低比重リポたんぱく質)受容
体の欠損のため著明な高コレステロール血症を呈する。
(4) V型高脂血症では中性脂肪高値のため膵炎を呈することがある。
(5) 高コレステロール血症の背景の一つに、甲状腺機能亢進症がみられることが
ある。
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(1) 胃切除後の鉄の吸収障害に起因して鉄欠乏性貧血が起こる。
(2) 胃切除後の食事療法は脂質を制限し、高糖質、高たんぱく質が原則である。
(3) 胃切除後、約1週間をめやすとして、経口栄養摂取を開始する。
(4) ダンピング症候群の予防は、1回摂取量は少なく、食事に時間をかけ、食事
回数を多くする。
(5) 後期ダンピング症候群とは、急激に血糖値が上昇するため、インスリンが過
剰に分泌され、低血糖症状を示すことである。
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(1) 炎症性疾患で消化、吸収能が著しく低下している場合は、半消化態栄養剤を
利用する。
(2) 経腸栄養剤の特長は消化、吸収が容易で、栄養成分の配合が適切で、浸透圧
が高すぎないという点である。
(3) 静脈栄養剤と比較して経腸栄養剤は一般に安価であり、投与や管理にも経費
がかからない。
(4) 経腸栄養療法では、下痢はもっとも頻度の高い合併症で、浸透圧や、投与速
度が影響する。
(5) 経腸栄養剤は、医薬品に属するものと食品に属するものとがある。
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(1) 尿を用いた新生児マススクリーニングが行なわれている。
(2) 肝障害や白内障をおこす。
(3) 分枝鎖ケト酸脱炭酸酵素欠損症である。
(4) フェニルアラニン制限食による治療を生後3ヵ月以内に開始する。
(5) 尿にガラクトースが多量に排泄される。
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a 鉄欠乏性貧血の原因は、鉄の摂取量不足、鉄の喪失の増大、鉄の吸収不良によ
る。
b 肉や魚には吸収率の良い三価の非ヘム鉄が多く含まれ、穀類や海草には吸収率
の悪い二価の非ヘム鉄が含まれる。
c 巨赤芽球性貧血のうちで、特に胃粘膜から分泌される内因子が欠如して葉酸の
吸収障害によって起こる貧血を悪性貧血という。
d 赤血球の破壊が亢進し、その寿命が短縮するために起こる貧血を溶血性貧血と
いう。
(1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとd (5)cとd
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a クローン病の治療には経腸栄養や経静脈栄養等の栄養療法が有効である。
b けいれん性便秘の場合は食物繊維を十分摂取する。
c 下痢とは糞便中の水分量が増加した状態を言うが、1日1回の排便では水分量
が多くても下痢とは言わない。
d. 潰瘍性大腸炎では頻回の粘血下痢が主訴となる。
(1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとc (5)bとd
(1)ケトン体は脂肪酸がβ酸化を受けたときの代謝産物の1つである。
(2)ケトン体の増加は、糖尿病のうちインスリン非依存性糖尿病(NIDDM)でより発生しやすい。
(3)血中や尿中ケトン体の測定は、糖尿病ケトアシドーシスの診断と治療のために重要である。
(4)血中ケトン体の上昇は、糖質摂取不足、飢餓、激しい嘔吐、下痢が続いた場合にも起こることがある。
(5)ケトン体のうちアセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸の増加は、代謝性アシドーシスを招く。
16 検査値と疾患の組合せである。誤っているのはどれか。
(1)血清アミラーゼ上昇ーーーーーーーー急性膵炎
(2)アルカリフォスファターゼ上昇ーーー胆汁うっ滞
(3)コレステロール上昇ーーーーーーーー甲状腺機能亢進症
(4)コリンエステラーゼ上昇ーーーーーー脂肪肝
(5)GOT(AST)上昇ーーーーーーーーーーー急性心筋梗塞
17 栄養法についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)経腸栄養法は、消化管内にチューブを挿入して行うので栄養成分の投与は必ずしも厳重な無菌操作を必要としない。
(2)急性膵炎、ショック、多臓器不全では経静脈栄養法(TPN)が用いられる。
(3)消化障害がない場合は半消化態栄養剤や天然濃厚流動食を用いる。
(4)経腸栄養法では大量投与しても下痢は生じない。
(5)経腸栄養剤は栄養成分にすぐれているが、長期投与では微量栄養素の欠乏に注意が必要である。
18 脂肪肝についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)肝臓への中性脂肪蓄積の要因には、肝臓での脂肪合成の促進や肝臓から末梢への脂肪移送障害がある。
(2)血清総コレステロール、遊離脂肪酸は上昇し、HDL-コレステロールの低下が認められる。
(3)肥満に伴う脂肪肝では、肝臓でのコレステロールの合成や胆汁中への排泄が亢進しているため、コレステロール胆石も合併しやすい。
(4)アルコール性脂肪肝ではγ-GTPは上昇しないが、GPT(ALP)の上昇が認められる。
(5)血清トランスアミナーゼの中等度の上昇が認められることが多い。
19 高尿酸血症、痛風についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 高尿酸血症は中年女性に多くみられる。
b 痛風発作はやせ型の人にみられやすい。
c 高尿酸血症はプリン体含有食品摂取のみに起因する。
d 飲酒は腎臓からの尿酸排泄を促進する。
(1)abのみ (2)acdのみ (3)bcのみ (4)dのみ (5)a〜dのすべて
20 甲状腺機能亢進症についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 甲状腺の腫大を認めることが多い。
b 血中の甲状腺ホルモン値は低下している。
c 肥満、徐脈、手指のこわばりがみられる。
d エネルギー代謝の亢進がみられる。
(1)abのみ (2)acdのみ (3)bcのみ (4)dのみ (5)a〜dのすべて
21 狭心症についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 狭心症は心筋の急性壊死によって起こる疾患である。
b 発作時に、血中GOT、GPT、CPKが上昇する。
c 動脈硬化にもとづく狭心症発作にはニトログリセリンが奏効する。
d 狭窄が重い場合は心臓バイパス手術の適応となり得る。
(1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
22 腎疾患の食事療法についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a ネフローゼ症候群の浮腫に対しては減塩より水分制限を優先させる。
b 急性腎炎乏尿期は、たんぱく質制限、塩分制限、高エネルギー食、水分制限が必要である。
c 慢性腎炎固定型は、たんぱく質摂取量に強い制限を加える必要はない。
d 慢性腎不全の低たんぱく食は腎機能が70%になった時期から開始する。
(1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
23 インフルエンザについての記述である。誤っているのはどれか。
(1)かぜの重い病態をインフルエンザと呼ぶ。
(2)インフルエンザはインフルエンザウイルスを病原体とする疾患である。
(3)突然、38〜39℃の発熱で発病することが多い。
(4)感染の予防には栄養状態を良好に維持することが有効である。
(5)予防にはワクチンの接種が有効であることが多い。
24 アレルギー疾患についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)食物アレルギーを起こしやすい食物には、牛乳、卵、大豆、そば等がある。
(2)アレルギーは生体に障害をもたらす抗原抗体反応である。
(3)食物アレルギーを起こす抗体は免疫グロブリンIgEである。
(4)ツベルクリン反応は遅延型アレルギr反応である。
(5)即効型アレルギーは細胞性抗体により、遅延型アレルギーは液性抗体によって起こる。
25 骨粗しょう症についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 骨粗しょう症は閉経後の女性におこりやすい。
b 骨粗しょう症の予防には日光浴や適度な運動も有用である。
c 骨粗しょう症の診断には骨のX線検査や超音波検査が用いられている。
d 若年者のダイエット(食事制限、欠食)は、将来の骨粗しょう症の発症を助長する。
(1)abのみ (2)acdのみ (3)bcのみ (4)dのみ (5)a〜dのすべて
26 虫歯についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 唾液分泌の減少は虫歯を出来やすくする。
b 虫歯は虫歯菌(ストレプトコッカス・ミュータンス)が原因でおこる。
c 虫歯菌は歯についた脂肪分を栄養源とする。
d 歯は虫歯菌が産生するアルカリで侵蝕される。
(1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
27 栄養失調に関する記述であるこ誤っているものの組合せはどれか。
a 発展途上国では食料不足によるたんぱく質-エネルギー欠乏症が見られる。
b マラスムスはエネルギーが不足しているが、たんぱく質は比較的摂取されている欠乏症である。
c クワシオルコールはエネルギーは十分であるが、たんぱく質が不足している欠乏症である。
d 栄養失調は、一般に一種類だけの栄養素が不足していることは少なく、複数の栄養素の不足がみられる。
e 栄養失調の治療は、栄養状態をよくするために栄養価の高い常食を早期に与えるのが原則である。
(1)aとc (2)aとd (3)bとd (4)bとe (5)cとe
28 神経性食欲不振症についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)強いやせ願望を持っている。
(2)異常な拒食、高度のやせ、さらに無月経を示すが病識は薄い。
(3)行動療法は有効な治療法の1つである。
(4)日常の活動性は、著しく低下する。
(5)栄養状態が著しく悪化し、摂食が不十分な場合、経管栄養法、経腸栄養法や静脈栄養法を用いる。
29 外科関連疾患にみられる低たんぱ質血症の原因についての記述である。誤っいるのはどれか。
(1)食欲低下や摂食機能障害によるたんぱく質の摂取不足。
(2)肝臓の機能障害によるたんぱく質の合成量の低下。
(3)手術中の失血、浸出液等によるたんぱく質の喪失。
(4)たんぱく質代謝の亢進によるたんぱく質必要量の増大。
(5)糖新生の低下による、体たんぱく質の分解の亢進。
a 胆汁うっ滞 コレステロール、γ-GTP、ALP
b 腎不全 BUN、カリウム、ヘモグロビン
c 急性心筋梗塞 GOT、CPK、LDH
d 急性膵炎 リパーゼ、アミラーゼ、白血球数
e 高脂血症Uaタイプ コレステロール、トリグリセリド、リン脂質
(1)aとb (2)aとe (3)bとe (4)cとd (5)dとe
16 血中リポたんぱく質について誤っているものの組合せはどれか。
a 比重が最も重いのはキロミクロンである。
b 低比重リポたんぱく質は電気泳動によりβ-リポたんぱく質として捉えられる。
c 血中の中性脂肪は主として高比重リポたんぱく質と結合している。
d 超低比重リポたんぱく質は末梢組織にあるコレステロールを肝などへ運び込む、役目を担っている。
(1)abのみ (2)acdのみ (3)bcのみ (4)dのみ (5)a〜dのすべて
17 検査時の食事についての記述である。正しいのはどれか。
(1)便の免疫学的潜血反応の検査をする場合は、3日間の潜血食が必要である。
(2)75gブドウ糖負荷テストをする場合は、前日の夕食から絶食にする。
(3)注腸検査食は低残渣、高脂肪食にして十分な水分とともに与える。
(4)放射性ヨード甲状腺摂取率検査をする場合は、食事中のヨードをできるだけ少ない量にする。
(5)ヘモグロビンA1cの測定は、測定前12時間の絶食が必要である。
18 血糖および尿糖についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 高血糖や耐糖能低下をきたしやすい二次性疾患として、肝硬変、慢性膵炎、甲状腺機能低下症などがある。
b 低血糖をきたしやすい疾患には、インスリノーマ(膵ラ島B細胞腫瘍)、副腎皮質機能不全症、糖原病などがある。
c 尿糖陽性所見は、糖尿病でない場合にも認められることがある。
d 胃切除後には、食後高血糖になることも低血糖になることもある。
e 低血糖とは一般に血糖値が100mg/dl以下に低下した場合を指す。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
19 経腸栄養法についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)経腸栄養は中心静脈栄養にみられるようなカテーテル挿入による感染症の危険は少ない。
(2)成分栄養剤は、浸透圧が高いので、短時間に投与すると、下痢や腹痛をきたしやすい。
(3)成分栄養剤は消化を必要とせず、残渣もないので、消化液の分泌を必要としない。
(4)経腸栄養法は激しい下痢患者にも使用できる。
(5)経腸栄養法は管理が比較的容易なので、長期間の使用が可能である。
20 肝硬変についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)ウイルス性肝炎で最も肝硬変になりやすいのはC型肝炎である。
(2)肝硬変の長期生存をはばむ原因の1つは肝がんに移行することである。
(3)肝硬変のうちアルコールに起因するものが最も肝癌を併発しやすい。
(4)肝硬変が進行すると血清アルブミン、血小板が低下する。
(5)肝硬変における食道静脈瘤は門脈圧亢進の症状である。。
21 胆石症についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)胆石症は男性よりも女性に多い疾患である。
(2)胆石症の半数以上は無症状である。
(3)胆石症の発作疼痛は狭心症に類似した前胸部痛の場合もある。
(4)胆石症の診断には超音波、CT検査が有用である。
(5)胆石の種類はビリルビン胆石が最も多い。
22 糖尿病についての記述である。誤っているものの組合せはとれか。
a 75gのブドウ糖投与による糖尿病の判定基準は、2時間値200mg/dl以上である。
b 食品交換表は主な食品を4表に区分している。
c 重症低血糖には、一般にアドレナリンの筋注が行われる。
d 妊娠糖尿病は巨大児出産の可能性を高める。
(1)abのみ (2)acdのみ (3)bcのみ (4)dのみ (5)a〜dのすべて
23 次の症状の中で心不全の症状にあてはまらないのはどれか。
(1)浮腫
(2)心臓性喘息
(3)不整脈
(4)起座呼吸
(5)静脈怒張
24 心筋硬塞についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)心電図てST上昇が認められる。
(2)血清GOT、GPTの上昇が認められる。
(3)疼痛にはニトログリセリンが速効性を持つ。
(4)血栓溶解酵素ウロキナーゼは発症直後に使用される。
(5)血液中の白血球が上昇する。
25 慢性腎不全についての記述である。誤っているものの組み合わせはどれか。
a 慢性腎不全では血清中のカリウムとリンは上昇するが、カルシウムは低下する。
b 血清クレアチニンは主として腎機能に影響され、血清尿素窒素はたんぱく質摂取と腎機能の両方の影響を受ける。
c 慢性腎不全ではエリスロポエチンの不足による貧血になりやすい。
d 慢性腎不全の食事療法の基本は、低たんぱく質・低脂肪食である。
e 人工透析が導入されれば、水分の制限はなくなる。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
26 貧血に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)妊娠時にみられる貧血は鉄欠乏性貧血であり、妊娠月数が進むに従って軽度になる。
(2)鉄はタンニンと結合するとタンニン鉄となり、水に溶けず吸収が悪くなる。
(3)鉄欠乏性貧血は、体内の鉄不足のために赤血球のヘモグロビン合成が障害されて起こる。
(4)ヘモグロビン濃度の低下は、末梢組織の酸素欠乏状態をきたす。それを補うため、心拍数の増加、心拍出量の増加を生じる。
(5)鉄吸収を促進させるものとして、ビタミンCや食肉がある。
27 消化管の術前術後の栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)胃切除後の鉄の吸収障害に起因して鉄欠乏性貧血が起こりやすい。
(2)ダンピング症候群とは、手術により幽門が失われる結果、食物が急激に小腸に流入し、食後腹痛、動悸、冷汗などを生じる現象である。
(3)術前術後の栄養管理の良否は、手術成績、予後、合併症に大きく影響する。
(4)消化管の手術直後から経腸栄養法を行う。
(5)胃切除後、約1週間で、できる限り早く経口摂取に変更し自然な栄養補給とする。
28 小児期栄養に関する記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 小児期の栄養は、小児が成人に比べて体型が小さいだけでなく、常に成長、発育をしていることを考慮する必要がある。
b 乳児期の栄養障害が脳の発育に影響を与えることは少ない。
c 新生児の消化液中のトリプシンやリパーセの活性は低い。
d 小児に見られるクワシオルコルではたんばく質の欠乏は見られない。
e 乳児は成人に比べて水分含有率が高く発汗しやすいので水分欠乏を起こさないような注意が必要である。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)bとd (5)cとd
29 フェニルケトン尿症についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)フェニルアラニンをチロシンに変える酵素が欠損している疾患である。
(2)フェニルケトン尿症の検査は新生児の尿を採取して行なう。
(3)食事にはエネルギーとたんぱく質の摂取量を同年齢の健康児と同じにする。
(4)フェニルアラニンの含有量を調整した特殊ミルクを与える。
(5)治療の開始が遅れた場合、知能障害を起こすことがある。
a 痛風―――――――――――――高尿酸血症
b 肝硬変――――――――――――血液凝固因子低下
c 高度の腎不全―――――――――低カリウム血症
d アルコール性肝障害――――――γ-GTP上昇
e 原発性副甲状腺機能亢進症―――低カルシウム血症
(1)aとb (2)aとe (3)bとd (4)cとd (5)cとe
16 胃潰瘍についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)急性胃潰瘍や急性びらん性胃炎を呈する所見がある場合を、急性胃粘膜病変と呼ぶ。
(2)胃潰瘍の発生には精神的ストレスが促進因子になる。
(3)胃潰瘍は胃液による自己消化により生ずるが、それを促進するのは塩酸とトリプシンである。
(4)胃潰瘍は内科的治療により一旦治癒しても、その後に再発することがある。
(5)胃切除者では、その後に貧血や骨粗しょう症を発生することがある。
17 腸の疾患についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 過敏性腸症候群では腸の蠕動運動は正常である。
b 大腸憩室症では、慢性下痢と体重減少が続く。
c 慢性下痢症では、発酵しやすい食品や脂質の多い食品は制限する。
d 潰瘍性大腸炎は、20〜30歳に初発することが多く、再発を繰り返す。
e 大腸がんでは、がん胎児性抗原(CEA)が高値になる。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
18 肝炎についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)A型肝炎は、急性型のみで、慢性化するものはほとんどない。
(2)B型肝炎は、成人後に感染したものは慢性化することが少ない。
(3)C型肝炎は成人後の感染でも慢性化することが多い。
(4)C型肝炎は肝硬変に移行し、更に肝がんになりやすい。
(5)劇症肝炎になるのはA型肝炎が最も多い。
19 急性膵炎についての記述である。正しいのはどれか。
(1)原因は慢性膵炎と同様に、アルコールによるものが最も多い。
(2)症状は上腹部の激痛で、後屈姿勢で軽減する傾向がある。
(3)検査所見では血清アミラーゼ、血中リパーゼは高値になり、白血球数は1万をこえることが多い。
(4)治療は発病直後から消化の良いものを摂食させるよう工夫する。
(5)予後は慢性膵炎に進展するものが多い。
20 肝機能検査に使用される血清GOT、GPTについての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 筋ジストロフィ症などの筋疾患や心筋梗塞でも高くなる。
b ウイルス性肝炎、薬剤性肝障害、脂肪肝では高くなるが、アルコール性肝障害では高くならない。
c 溶血性貧血では低くなる。
d 劇症肝炎や急性ウイルス性肝炎では1000ユニットを越える高値を示すことがある。
e 食事の影響はあまり受けない。
(1)aとb (2)bとc (3)bとe (4)cとd (5)dとe
21 肥満についての記述である。正しいのはどれか。
(1)肥満者のインスリン分泌は低下している
(2)肥満に合併し易い病態として高中性脂肪血症がある。
(3)女性の方が上体肥満になり易い。
(4)肥満とは、体格指数(BMI)22以上のものをいう。
(5)内臓脂肪に比べ皮下脂肪の多いものほど糖尿病を発症し易い。
22 甲状腺機能亢進症についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)頻脈などとともに体重減少をみとめる。
(2)甲状腺の肥大とともに眼球突出をみとめる。
(3)病因として自己免疫異常が知られている。
(4)血中甲状腺刺激ホルモン(TSH)が増加している。
(5)発症は男性より女性、特に若い女性に多い。
23 血圧に影響する因子についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 大出血やショックのときには血流量が減少し、血圧は低下する。
b 血管壁の弾力性が低下すると、最大血圧は上昇するが最小血圧は変わらない。
c 心不全で心拍出力が低下すると、血圧は低下する。
d 細動脈の抵抗が大きくなると、高血圧をきたす。
e 精神が不安定な状態では、副交感神経が緊張し、血圧は上昇する。
(1)aとc (2)aとe (3) bとd (4)bとe (5)cとd
24 ネフローゼ症候群についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a たんぱく尿、低たんぱく血症、浮腫および高脂血症を主症状とする症候群である。
b たんぱく尿は尿細管の透過性の亢進によるもので、アルブミンが主である。
c 低たんぱく血症はアルブミンの減少により生ずる。
d 腎機能は低下し、浮腫が著明なときには、血漿流量や糸球体濾過量が減少する。
e 食事療法の原則は低たんぱく質・低塩・高エネルギー食である。
(1)aとc (2)aとe (3)bとc (4)bとd (5)dとe
25 急性腎不全についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)急性腎不全は、急激に現われた乏尿または無尿、腎機能の極度の低下、尿毒症などを主徴候とする症候群である。
(2)腎後性腎不全は結石、腫瘍、炎症、前立腺肥大などによる尿路の閉塞により生ずる。
(3)乏尿期または無尿期では、尿の比重は上昇し、酸性尿やたんぱく尿が出現する。
(4)利尿期では、尿の濃縮力が回復し、低張尿が多量に排泄されるようになる。
(5)急性腎不全食は原則として、無塩・無たんぱく質・高エネルギー食である。
26 糖尿病性腎症についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)腎症の初期異常は微量アルブミン尿の排泄増加によって捉えられる。
(2)進行した腎症の3主徴としてたんぱく尿、浮腫、高血圧が知られている。
(3)腎症の進行防止のためには血糖、血圧、血中脂質のコントロールが欠かせない。
(4)腎症の食事管理に際しては腎機能低下の程度によりたんぱく質の摂取を制限する。
(5)腎症では低血糖が起こり易くインスリン注射療法は禁忌とされている。
27 骨粗しょう症についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)女性の骨粗しょう症には閉経によるエストロゲン減少が強く影響している。
(2)骨粗しょう症の診断はレントゲン検査で主として骨の太さを指標として行う。
(3)老年者における骨粗しょう症は骨吸収量が骨形成量を上回る状態で引き起こされる。
(4)日光浴は骨粗しょう症の予防に有用な手段の一つである。
(5)骨粗しょう症による骨折は腰椎、胸椎、大腿骨頸部に起こり易い。
28 外科手術と栄養についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 術前患者では、しばしば低たんぱく血症、貧血、脱水などがあるので注意が必要である。
b 消化器疾患の手術以外では、術前の栄養状態は術後の回復にまったく影響を及ぼさない。
c 経腸栄養法は、経口摂取不能でも、消化・吸収機能が保たれているときに用いられる。
d 中心静脈栄養法は高エネルギー輸液を与えることができるので、合併症は起こさない。
e 消化管手術では、経過が順調で排ガスがあっても、経口摂取はしばらくの間禁忌である。
(1)aとb (2)aとc (3)bとe (4)cとd (5)dとe
29 小児疾患についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 小児の単純性肥満は、エネルギー摂取が消費エネルギーより多い場合に生じ、乳児期と小学校入学前後に多い。
b 小児糖尿病の大部分は、若年型糖尿病ともいわれ、インスリンの絶対的不足による。
c フェニルケトン尿症は、フェニルアラニンをチロシンに変える酵素の先天的欠損による。
d 小児の急性糸球体腎炎は治癒しにくく、慢性糸球体腎炎に移行しやすい。
e 小児肝疾患では、高エネルギー・高たんぱく質食が基本で、脂肪は厳重に制限する。
(1)aとb (2)aとc (3)bとe (4)cとd (5)dとe
(1)血液尿素(BUN)値は、腎機能が低下してくると高値になる。
(2)血清クレアチニン値は食事中のたんぱく質量の影響を受けるが、血清BUN値は影響を受けない。
(3)腎不全になると血清尿酸値や血清K値が高値になってくる。
(4)クレアチニン・クリアランスは糸球体ろ過量を示す。
(5)尿たんぱく質陰性所見は、腎尿路系疾患以外でも起こることがある。
16 検査項目の経過についての記述である。病体が改善したと考えられるのはどれか。
(1)糖尿病患者のグリコヘモグロビンA1c(HbA1c)値が上昇した。
(2)心筋梗塞患者の血清HDL値が上昇した。
(3)慢性腎炎患者の血清クレアチニン値が上昇した。
(4)鉄欠乏性貧血患者の血清不飽和鉄結合能が上昇した。
(5)脂肪肝患者の血清コリンエステラーゼ値が上昇した。
17 経消化管(腸)栄養法についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 嚥下障害、意識障害はあるが消化管の疾患のない患者に使用できる。
b 重症な熱傷患者に使用できる。
c 静脈栄養法より生理的で、投与しやすい。
d 静脈栄養法より、細菌感染を起こしやすい。
e 激しい下痢患者でも使用できる。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
18 脂肪肝についての記述である。正しい組合せはどれか。
a 正常の肝臓は湿重量の2〜4%が脂質であるが、脂肪肝は肝脂質が5%以上となり、その主成分がコレステロールである。
b 過栄養、肥満は脂肪肝の主原因であるが、低栄養でも脂肪肝の原因になることがある。
c 妊娠末期(30〜40週)に発症する妊娠性脂肪肝は急性肝不全に陥り、予後は不良であることが多い。
d 脂肪肝の時には生化学的検査で、血中GOT、GPTは上昇するが、コリンエステラーゼは低値である。
e 脂肪肝の診断にはCTスキャンは役立たない。
(1)aとb (2)aとc (3)aとe (4)bとc (5)dとe
19 急性膵炎についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)急性膵炎の原因はアルコールによるものが最も多い。
(2)急性膵炎の引き金は膵組織内でのトリプシノーゲンの活性化である。
(3)尿アミラーゼは血清アミラーゼよりも早期に上昇し、上昇の持続も長い。
(4)白血球数が多くなるほど重くなり、2万を越えるものは重症であることが多い。
(5)食事療法は初期には絶食とし、回復期にも脂肪は制限する。
20 肥満についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)肥満とは身体に脂肪が過剰に蓄積した状態である。
(2)内臓脂肪の過剰な蓄積は糖尿病などを起こし易い。
(3)肥満判定の指標である体格指数(BMI)の標準値は22とされる。
(4)肥満に起因する健康障害が明らかなものは肥満症と診断される。
(5)肥満では末梢組織におけるインスリン感受性の亢進がみられる。
21 血清脂質についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)肝硬変や甲状腺機能低下症では血清コレステロール値が低下する。
(2)閉塞性黄疸やネフローゼ症候群では血清コレステロール値が上昇する。
(3)高糖質食や高エネルギー食を続けると血清中性脂肪値が上昇する。
(4)高不飽和脂肪酸食では血清HDL-コレステロール値が低下する。
(5)アルコール飲用や運動では血清HDL-コレステロール値が上昇する。
22 痛風についての記述である。正しいのはどれか。
(1)痛風発作の引き金になる関節腔内への沈着物質は主としてリン酸塩である。
(2)痛風患者の半数以上は痩せを呈している。
(3)痛風患者は若年者に多く、かつ女子にみられ易い。
(4)過度の運動や過剰な飲酒は痛風発作の引き金となる。
(5)痛風発作を来す関節部位で頻度の高いのは上肢の手関節である。
23 動脈硬化症についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)粥状硬化症は血管内膜に脂肪やコレステロールが沈着し、内膜が肥厚したものである。
(2)原因の主なものは、遺伝的素因、年齢・性、血行動態因子、内分泌因子である。
(3)脳動脈硬化症では、神経症状、記憶力減退、理解力減退などの症状がみられる。
(4)慢性に経過し、その予後は患者の自覚症状の強弱と平行する。
(5)動脈硬化症になると治療は困難であるので、予防の方が重要である。
24 腎臓の機能と病態についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)腎臓は尿を生成し水・電解質平衡を維持する機能を担っている。
(2)腎臓における尿の生成は糸球体の再吸収機能と尿細管における濾過機構によってなされている。
(3)腎機能障害による血圧上昇はレニンの産生調節異常の関与によることが大きい。
(4)腎性貧血の原因はエリスロポエチンの生産阻害による。
(5)腎機能障害はビタミンDの活性化障害を起こし骨量低下の原因となる。
25 鉄の栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)国民栄養調査では血中ヘモグロビン量が成人男子で14g/dl未満、成人女子で12g/dl未満を低値者としている。
(2)潜在性鉄欠乏状態とは貯蔵鉄である血清フェリチン値は低下するが、ヘモグロビン値は低下していない場合をいう。
(3)食事から1日に10〜20mgの鉄が摂取されていても、一般に吸収率は約10%である。
(4)腸管、尿、汗から1日平均5mgの鉄が失われるほか、女性では、月経によって、10mg/日の割合で鉄は喪失する。
(5)鉄欠乏性貧血の場合でも、鉄の摂取量に緑茶、コーヒーなどタンニンを多く含むものを摂取することは好ましくない。
26 食物アレルギーについての記述である。誤っている組合せはどれか。
a 診断は臨床症状、血清特異的IgE抗体陽性、食物除去および負荷試験などにより確定する。
b 食物アレルギーの症状とは、嘔吐、腹痛、下痢などの消化器症状を呈する場合をいう。
c 食物アレルギーの原因はアレルゲンとして1種類とは限らず2種類以上の食品が原因となることがある。
d 食物アレルギーは年齢とともに軽快していくことが多い。
e 食物アレルギー反応は、ごく僅かの原因食物では強い反応を起こさない。
(1)aとb (2)aとc (3)bとe (4)cとd (5)dとe
27 骨粗しょう症についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)女性の場合、骨粗しょう症は閉経後に進み易い。
(2)若年女性の減量のための食事制限は骨量減少を招きやすく、骨粗しょう症の発症危険度を高める。
(3)骨粗しょう症では血清カルシウム低値を来たし、副腎皮質ステロイドホルモンの分泌増加を招く。
(4)骨粗しょう症の予防にはカルシウム摂取と適度な運動、日光浴がすすめられる。
(5)骨粗しょう症における骨量減少には副甲状腺ホルモンの分泌増加が密接に関係する。
28 術前術後の栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)術前術後の栄養管理の良否は手術成績、予防、合併症の発症に大きく影響する。
(2)術前の栄養管理の目的は、脱水や電解質バランスの補正、その他手術に耐え得る栄養状態の確保にある。
(3)術後食は手術法、症状、栄養状態、年齢などを考慮しながら進めて行く。
(4)消化管の手術では、術直後から、経腸栄養法を行う。
(5)術後、経口摂取にできる限り早く変更し自然な栄養補給をする。
29 小児栄養に関する記述である。正しい組合せはどれか。
a 未熟児に対しては、消化吸収を考慮した食事の内容にするのが必要である。
b 乳児期における栄養の不足は脳の発達を障害する可能性がある。
c 発育の速度は一定でなく、幼児期と思春期が急激である。
d 乳児では体の水分量が成人より少なく、発汗しやすいため、水分が欠乏しやすい。
e 新生児では消化液中のトリプシンの活性が高く、乳汁中のたんぱく質の消化がよい。
(1)aとb (2)aとe (3)bとd (4)cとd (5)cとe
(1)糖尿病に合併する細小血管障害には網膜症と腎症があり、糖尿病に特有な病変である。
(2)糖尿病に合併する動脈硬化症により起こる病変には心筋梗塞や下肢の動脈閉塞などがあるが、これらは糖尿病に限られた病変ではない。
(3)進行した網膜症のある糖尿病患者では、失明を避けるため急速に血糖を正常化させるとそれを契機としてかえって病状が進行するので禁忌である。
(4)糖尿病腎症は微量アルブミン尿に始まり持続性たんぱく尿に進み、ネフローゼ症候群を呈する。
(5)糖尿病に合併する末梢神経障害では下肢の知覚異常や神経痛があり、振動感覚(アキレス腱反射)が低下している。
16 心不全についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)心機能の障害により、血液循環が生体の要求に応じきれなくなって、種々の障害を生じた場合を心不全と呼んでいる。
(2)循環血液量の減少により、細胞における酸素と二酸化炭素の交換が不十分となり、組織や器官の機能が低下する。
(3)高血圧、冠動脈硬化症、大動脈弁疾患などでは左室に負担がかかり、高度になると左心不全が生じる。
(4)気管支喘息発作が起こり起坐呼吸、全身の浮腫、チアノーゼなどがみられる。
(5)食事は低エネルギー・減塩食とし、消化吸収のよいものを与える。良質のたんぱく質を十分に与え、脂肪は制限する。
17 狭心症についての記述である。正しいのはどれか。
(1)冠動脈の内腔が血栓により閉塞されて、心筋に壊死が生じる結果、狭心症となる。
(2)激しい胸痛発作が胸骨中央部の裏側に突然生じ、この発作は長時間持続する。
(3)安静時の心電図は正常であっても、発作をくり返しているうちに心電図異常が生じてくる。
(4)運動時に発生する狭心症は、安静時に発生する狭心症より心筋梗塞に移行しやすく、予後不良である。
(5)狭心発作に対しては、ニトログリセリン錠の内服は無効である。
18 脳梗塞についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 脳梗墓には、脳血栓症と脳塞栓症とがあり、いずれも脳動脈が閉塞したものである。
b 脳血栓症は、動脈硬化により脳動脈がつまったもので、症状は突然に現われ、急速に悪化する。
c 脳塞栓症は、心臓内に生じた血栓がはがれ、脳動脈を閉塞したもので、症状は徐々に現われる。
d 脳梗塞による急性期の死亡は脳出血に比べ、一般に多い。
e 脳梗塞の治療で、血圧が高い場合に降圧薬を使用して血圧を下げ過ぎると脳の血流量が少なくなるので使用には注意が必要である。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
19 肥満についての記述である。正しいのはどれか。
(1)肥満の原因は過食と運動不足だけでなく、体質的因子や社会的因子が関与している。
(2)ヒトの肥満は褐色脂肪組織の量と関係があり、多いものでは熱産生が低下している。
(3)皮下脂肪型肥満は内臓脂肪型肥満に比し糖尿病の発症率が高い。
(4)肥満の治療により体重が減少すると増加していた脂肪細胞の数が減じてくる。
(5)肥満により発生した高血圧と高インスリン血症は運動療法で体重が減少しても改善しない。
20 甲状腺機能亢進症についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)甲状腺機能亢進症は甲状腺ホルモンの分泌過剰による代謝亢進状態で、通常、甲状腺が腫大する。
(2)バセドウ病は甲状腺機能亢進症の代表的疾患で甲状腺腫、頻脈、眼球突出が主症状である。
(3)甲状腺機能亢進症をきたす病因は種々であるが、バセドウ病の発症には自己免疫機序が関係している。
(4)バセドウ病では、脳下垂体前葉から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)が増加している。
(5)甲状腺機能亢進症では、食欲の増進を示すが、基礎代謝が亢進するので、むしろ体重は減少をきたす。
21 胃潰瘍及び胃切除後についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 胃潰瘍は内科的治療法で一旦治療させればその後再発しない。
b 胃潰瘍発生に関係する攻撃因子として塩酸、ペプシンがある。
c 胃潰瘍ではペプシンの分泌を増強させないため、たんぱく質制限食にする。
d 胃切除後の栄養障害として下痢、貧血、骨代謝障害がある。
e 胃切除後のダンピング症候群では、食後急激に血糖が上昇してインスリンの過剰分泌が起こり、低血糖になることがある。
(1)aとc (2)aとe (3)bとc (4)bとd (5)dとe
22 肝硬変についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 肝硬変の初期は無症状のことが多く、臨床検査で診断される。この場合を代償性肝硬変という。
b 黄疸、意識障害、腹水が認められるようになった場合を非代償性肝硬変という。
c 脾腫、腹壁静脈怒張、痔核などの症状は肝静脈圧力亢進のために起こる。
d 糖尿病を合併した非代償性肝硬変では糖尿病食を優先させる。
e 腹水患者の食事は、肝性脳症の危険がない限り塩分制限、高たんぱく質食、高エネルギー食とする。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
23 慢性腎不全における電解質についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 慢性腎不全では血清ナトリウムの上昇がみられるため浮腫の有無にかかわらず食塩の厳しい制限が必要である。
b 慢性腎不全では著しい高カリウム血症になることは少ないが、尿量の減少した時には注意を要する。
c 低カルシウム血症は腎臓でのビタミンDの活性化の障害と腸管からのカルシウムの吸収低下による。
d 高リン血症は低カルシウム血症による二次性甲状腺機能低下症の結果として起こる。
(1)aとb (2)aとcとd (3)bとc 14)dのみ (5)a〜dのすべて
24 骨粗鬆症についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 骨粗鬆症は四肢ことに上肢の長管骨を侵して変形をきたすことが多い。
b 女性ホルモンが骨からのカルシウムの脱灰を促すので女性に多く発生する。
c 吸収及び、骨形成能の両者がともに低下しているために骨量が減少する。
d 適度の運動は骨芽細胞を活性化する作用があるので予防のために奨励される。
(1)aとb (2)aとcとd (3)bとc (4)dのみ (5)a〜dのすべて。
25 小児疾患についての記述である。正しいのはどれか。
(1)小児の急性糸球体腎炎の治癒率は悪く、必ず慢性に移行する。
(2)小児の糖尿病は遺伝的素因が明らかであり、ケトーシスを起こしにくい。
(3)周期性嘔吐症は情緒不安定な小児に多く、尿中にたんぱく質を排出する。
(4)牛乳過敏症児の場合、年長者になれば自然に牛乳の摂取が可能になることが多い。
(5)重症の消化不良症では下痢のため代謝性アルカローシスが起こる。
26 痛風についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 高尿酸血症が長期に継続すると、必ず痛風を発症する。
b 痛風の大部分は原発性痛風で、続発性痛風は1O%以下である。
c 急性痛風発作は複数の下肢関節に激しい痛みが突如として起こる。
d 原発性痛風には尿酸過剰産生型と尿酸排泄低下型とがある。
e 慢性腎疾患で腎機能が低下すると尿酸が過剰に産生されて続発性痛風になる。
(1)aとb (2)bとc (3)bとd (4)cとd (5)dとe
27 尿量の異常をきたす疾患についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 尿崩症では抗利尿ホルモンの分泌が増加して多尿、低比重尿となる。
b 糖尿病では血糖の上昇により高比重、高浸透圧尿となる。
c 慢性腎不全代償期では尿の濃縮障害のために多尿、低比重尿となる。
d 高張性脱水では細胞内液が移動するため乏尿、高比重尿となる。
e 急性糸球体腎炎では基底膜の損傷によって多尿、高比重尿となる。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
28 消化吸収についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)慢性膵炎、閉塞性黄疸では、リパーゼや胆汁酸の欠乏のため脂質の吸収障害が生じる。
(2)吸収不良症候群の診断には、便中の脂肪滴の検出が用いられる。
(3)胆汁酸は肝臓から総胆管に排出されるが、回腸下部より再吸収されて門脈を経て腸肝循環を行っている。
(4)牛乳不耐症は、牛乳飲用によって腹鳴、腹痛、下痢を引き起こすが、これは牛乳によるアレルギーである。
(5)中鎖トリグリセリド(MCT)は直接吸収されて門脈に入るため、消化吸収不良時の食事療法に利用されることがある。
29 腸疾患についての記述である。正しいのはどれか。
(1)過敏性腸症候群は吸収不良を伴うので体重減少が著しい。
(2)痙導性便秘には食物繊維として水に不溶健のセルロースの多い食品がよい。
(3)潰瘍性大腸炎は再発や再燃をすることはない疾患である。
(4)胃切除後の成分栄養療法は、栄養不良症を改善するのみならず消化管病変も改良させる。
(5)たんぱく質漏出性胃腸症はアルブミンのみが胃腸管腔内に漏出する疾患である。
(1)肥満症では循環血液量が不足して右心室に負担がかかり、右室肥大をきたしやすい。
(2)肥満症では胸膜や肺にも脂肪が沈着するので、酸素摂取のため深い努力性呼吸となる。
(3)肥満症では過剰の栄養摂取により肝での脂肪合成が高まるので脂肪肝をきたしやすい。
(4)クッシング症候群による肥満症では、腹部に比して大腿や胃部の皮下脂肪分布が特徴的である。
(5)女性の肥満症では卵巣機能異常により排卵の促進をきたし、過多月経となりやすい。
16 糖尿病の病態に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)インスリン依存型糖尿病は別名をI型糖尿病と呼び、発症に遺伝的素因が濃厚に関与する。
(2)インスリン非依存型糖尿病は別名をU型糖尿病と呼び、発症に自己免疫機序が濃厚に関与する。
(3)妊娠糖尿病とは以前から糖尿病に罹病している婦人が妊娠した状態であり、胎児の発育異常をきたしやすい。
(4)インスリン非依存型糖尿病は進行しても膵B細胞機能が残存しているので、インスリン治療の必要はない。
(5)インスリン抵抗性糖尿病とは血中インスリン値が正常か高値であるのに、耐糖能異常を示す状態である。
17 感染症についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)免疫力が低下すると、通常では病原体とならない微生物が感染症をおこすことがあり、これを日和見感染という。
(2)微生物が体内に侵入しても発病するとは限らず、症状を示さないことがあり、これを不顕性感染という。
(3)感染症の急性期には血液中にC反応性たんぱく質(CRP)が増加し、症状の強さをよく反映する。
(4)発熱時には基礎代謝が先進し、肝臓のグリコーゲンが消費されるので糖質を補給しないと低血糖をきたす。
(5)感染症で下痢や嘔吐があれば、水分と共にカリウムやナトリウムなどの電解質が失われるので輸液が必要である。
18 血清たんぱく質についての記述である。正しいのはどれか。
(1)脱水や水分摂取の不足状態ではヘマトクリットと共に血清総たんぱく質が低下する。
(2)肝硬変症では肝臓でのアルブミン合成が低下するので低たんぱく質血症をきたす。
(3)ネフローゼ症候群では尿中にグロブリンを失うので低たんぱく質血症となる。
(4)血清グロブリンが低下すると膠質浸透圧が低下して浮腫を発生する。
(5)多発性骨髄腫ではγ-グロブリンの産生低下により低たんぱく質血症となる。
19 大腸疾患についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)大腸憩室の発現には、低繊維食や不十分な便塊形成による管腔内圧の上昇が関係している。
(2)大腸憩室は加齢につれて多発する傾向があり、左側型が増えつつある。
(3)大腸がんの好発部位は上行結腸である。
(4)大腸がんの発生には、食物繊維が少なく脂肪摂取量が多い食生活が関係している。
(5)大腸がんの早期発見のスクリーニング検査として、免疫学的便潜血反応が行われる。
20 膵炎についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 急性膵炎はトリプシノーゲンを始めとする膜内の不活性酵素が種々の原因で活性化されて多臓器の障害をおこす。
b 急性膵炎初期には膵刺激、外分泌亢進を防ぐため、食事はとらず、静脈栄養法で栄養管理する。
c 急性膵炎および慢性膵炎急性再発期にはアミラーゼが血中に増加するが、尿中には排泄されない。
d 慢性膵炎の管理は、禁酒とたんぱく質の摂取制限が重要である。
(1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
21 急性肝炎についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)A型肝炎は経口感染であり、感染後一過性の肝機能異常をおこした後に抗体ができて免疫が成立する。
(2)B型肝炎の感染形式には一過性感染と持続性感染がある。成人で初感染したB型急性肝炎は一過性で、慢性化することは稀である。
(3)免疫応答機能が不十分な時期のB型ウィルス感染は、母子感染などによる持続性感染者(キャリア)になるが、肝機能が異常になることはない。
(4)C型肝炎は高率に慢性化し、肝硬変、肝がんへ移行する。
(5)輸血後肝炎の大部分はC型肝炎ウィルスが原因である。
22 黄疸についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)黄疸とはヘムの代謝産物であるビリルビンの血中濃度が上昇し、皮層粘膜が黄染した状態である。
(2)ビリルビンは肝細胞においてグルクロン酸抱合をうけて抱合型(直接型)ビリルビンになるので、血中のビリルビンは抱合型(直接型)のみである。
(3)閉塞健黄疸は胆汁うっ滞をきたすので、血清コレステロール、γ-GTP,ALPが増加する。
(4)肝細胞性黄疸では尿中ウロビリノーゲン、尿中ビリルビンが陽性になる。
(5)黄疸がある時には脂肪の摂取を制限する。
23 貧血に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 鉄欠乏性貧血は、体内の鉄不足のために赤芽球のヘモグロビン合成が障害されて起こる。
b 巨赤芽球性貧血は、ビタミンBlと葉酸が不足して、骨髄赤芽球の核酸合成が障害されて起こる。
c 溶血性貧血では、貧血のほかに黄疽、直接型ビリルビンの増加、便や尿中のウロビリン体の増加がみられる。
d 再生不良性貧血では、骨髄の造血機能低下による赤血球、白血球および血小板の減少がみられる。
e 妊娠時にみられる貧血の多くは鉄欠乏性貧血であり、妊娠月数が進むに従って軽度になる。
(1)aとc (2)aとd (3)bとe (4)bとd (5)cとe
24 高血圧に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 心臓が収縮した時の血圧値が最大血圧、拡張した時の値が最小血圧である。
b WHOの血圧分類では、最大血圧150oHg以上、最小血圧90oHg以上のいずれか一方または両方を満たすものを高血圧という。
c 血管壁の弾力性が低下すると最大血圧は上昇するが、最小血圧は降下する。
d 本態性高血圧は原因の明らかな高血圧で、高血圧全体の80〜90%を占める。
e 食事療法の原則は減塩と食事制限であり、たんぱく質や動物性脂肪も減らす。
(1)aとc (2)aとd (3)aとe (4)bとc (5)bとd
25 心筋梗塞に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 心筋梗塞の主な原因は動脈硬化による冠動脈の閉塞で、冠血流の急激な減少により発症する。
b 危険因子には、高血圧、高脂血症、遺伝、喫煙、肥満、糖尿病などがある。
c 胸痛は主に胸骨中央部や左前胸部に生じ、ニトログリセリンの使用により容易に消失する。
d 発症1日以内の死亡率は高く、急性発作から回復した患者の予後も不良である。
(1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとc (5)bとd
26 動脈硬化症に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a アテローム硬化症は血管の内膜に中性脂肪が沈着し、動脈壁が弾力性を失って硬くもろくなった状態である。
b 原因は必ずしも明らかでないが、遺伝的素因、年齢、性、内分泌因子などが関与しているといわれている。
c 腎動脈が硬化すると血圧は降下し、腎機能が障害され、さらに尿毒症に進展することもある。
d 食事療法では、糖質、動物性脂肪を制限し、動物性たんぱく質や水溶性の食物繊維を十分に与える。
(1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
27 アルコールと疾病についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 高血圧をきたすことが多いので、動脈硬化症患者では禁酒が必要である。
b アルコールの連用は慢性胃炎、さらに消化性潰瘍の原因となる。
c 酒豪では急性十二指腸炎との関係から急性および慢性膵炎が起こりやすい。
d 肝硬変は、飲酒よりも慢性的な栄養欠乏状態のみによって起こる。
(1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
28 慢性腎不全についての記述である。正しいのはどれか。
(1)腎不全状態をひき起こすネフロンの荒廃の原因は糸球体の病変に限られる。
(2)高血圧や心不全の合併症は水分やナトリウムの貯留が主たる原因である。
(3)高カルシウム血症によりカルシウム塩が析出して異所性石灰化が起こる。
(4)浮腫に対して利尿剤投与を続けている場合でも食塩の厳重な制限を要する。
(5)透析療法が導入されれば低たんぱく質・高エネルギーの食事療法は不要となる。
29 食事性アレルギーについての記述である。誤っているのはどれか。
(1)特異体質の人にのみ起こり、普通の人には起こらない。
(2)食品成分が抗原となり抗体をつくるもので、小児、成人ともに起こる。
(3)食事性アレルギーを起こす抗体は免疫グロブリンのIgEである。
(4)植物性食品や食品添加物は抗原とならないので抗体をつくらない。
(5)根本的な治療法は抗原となる食品の摂取を中止することにある。
a 治療食は、食形態により一般治療食(一般食)と病態是正のための特別治療食とに大別されている。
b 流動食は、低栄養状態予防や消化吸収障害のある場合に経口栄養法に限って投与される食形態をいう。
c 軟食とは主食が通常のご飯で、副食は消化器系統に機械的刺激が少なく、かつ消化吸収の容易なものをいう。
d 常食は、食欲があり消化能力が安定している場合に用いられるので、食事内容の制限はしない。
(1)aとbとc (2)bとcとd (3)aとbとd (4)aとcとd (5)a〜dのすべて
16 全身性浮腫を主徴とする患者に関する設問である。誤っているのはどれか。
(1)静脈圧が正常たのでうっ血性心不全は考えにくい。
(2)GOT,GPTが正常なので肝硬変は考えにくい。
(3)体重が増加しており甲状腺機能低下症が疑われる。
(4)体重が減少しており甲状腺機能亢進症が疑われる。
(5)尿素窒素、クレアチニンが正常であるが腎性浮腫も疑われる。
17 外科手術と代謝についての記述である。誤っているのはどれかo
(1)手術中では酸性代謝産物の蓄積による代謝性アシドーシスが起こる。
(2)手術後には尿量は減少し、ナトリウムの排泄量が減少する。
(3)手術後には過血糖や尿糖が出現することがある。
(4)手術後の尿中窒素量の増加は、主として尿酸の増加による。
(5)手術後にはリポたん白質は減少し、コレステロール値も低下する。
18 肥満と成人病に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)肥満者は循環血液量が大であり、したがって心拍出量も増大し高血圧の1因となっている。
(2)肥満に伴う血清脂質の異常として高中性脂肪血症と高HDL-コレステロール血症があげられる。
(3)肥満者の肝機能障害は脂肪肝とアルコール性肝障害によるものが主体である。
(4)肥満者にコレステロール胆石が生じやすい1因として肝におけるコレステロール過飽和胆汁の生成があげられる。
(5)肥満低換気症候群(Pickwick症候群)にみられる日中の傾眠は睡眠時の無呼吸頻発に起因する。
19 インスリン依存型糖尿病についての記述である。正しいのはどれか。
(1)インスリン依存型糖尿病はインスリン非依存型糖尿病に比し遺伝傾向が強い。
(2)インスリン依存型糖尿病は特定のHLA抗原タイプを持っていなければ発病しない。
(3)インスリン依存型糖尿病はケトアシドーシスを起こしやすくインスリン治療が必須である。
(4)インスリン依存型糖尿病治療の実際は食事療法を徹底してからインスリン治療を開始する。
(5)インスリン治療中のインスリン依存型糖尿病は低血糖をきたしやすいので持続的な運動を避ける。
20 糖尿病性腎症に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)わが国における腎症末期の透析導入患者は新規導入患者の約30%を占める。
(2)腎症による透析患者の5年生存率は50%以下である。
(3)腎症患者の主要症状はたん白尿、高血圧、腎不全、視力低下、神経障害等である。
(4)治療食は腎不全が進行した段階において糖尿病食より腎臓病食へ変更する。
(5)血糖調節には血糖降下薬の服用よりインスリン注射のほうが適している。
21 胃・十二指腸潰瘍についての記述である。正しいのはどれか。
(1)胃・十二指腸潰瘍とは胃・十二指腸壁の良性の粘膜欠損であり、潰瘍が筋層まで深く達することはない。
(2)胃・十二指腸潰瘍をまとめて消化性潰瘍ともいうが、これはアミラーゼが胃・十二指腸壁に働き組織を自己消化することによる。
(3)胃・十二指腸潰瘍は胃酸などの攻撃因子が強すぎるか、防護している粘液などの防御因子が弱すぎるかによって生ずる。
(4)十二指腸潰瘍の出血はタール便として排泄されるが、胃潰瘍の出血は吐血するのでタール便にはならない。
(5)胃・十二指腸潰瘍の食事療法は強力な酸分泌抑制剤が開発された現在では出血中であっても不要である。
22 便秘に対する指導内容についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)運動不足によって便秘することがあるので毎日、適度の運動をして腸蠣動を刺激する。
(2)排便をスムーズにしたり、促したりするための水分の補給は、食事後が最も効果的である。
(3)毎日の生活の中で、都合のよい時に排便できるよう習慣化し、便意をもよおしたらすぐ排便を試みる。
(4)ストレスや精神的緊張は自律神経系に影響を及ぼすので、くつろいだ気分で生活できるようにする。
(5)大腸の腫瘍などによって起こることがあるので、便秘以外の症状にも気をつける。
23 慢性肝炎についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)慢性肝炎とは肝臓における炎症が6か月以上持続し、肝機能検査の異常が続いているものをいう。
(2)慢性肝炎の病因としてはアルコール飲料の過飲が最も重要である。
(3)A型急性ウイルス肝炎は2〜3か月以内に治癒するので慢性肝炎に移行することは少ない。
(4)慢性肝炎の血液所見として膠質反応の上昇、血清γ-グロブリンの増加が特徴的である。
(5)慢性肝炎の治療法として安静、高たん白質・高エネルギー食、禁酒の3つがあげられる。
24 高血圧の食事指導に関する記述である。誤っているのはどれかo
(1)肥満者の高血圧には肥満の治療を行うことが肝要である。
(2)食塩(ナトリウム)制限に対して感受性のある者と感受性に乏しい者とがいる。
(3)食塩摂取の多い者はカリウム喪失傾向があるのでカリウムの補給が必要である。
(4)食塩摂取は通常調味料からとるほうが加工食品類からとるよりも多い。
(5)国民の平均食塩摂取量(g/日)は最近では12.5gへと増加傾向にある。
25 心不全についての記述である。正しいのはどれか。
(1)左心の機能が低下して左心不全になると末梢静脈にうっ血が起こり、肝・牌の腫大や下肢の浮腫をきたす。
(2)右心の機能が低下して右心不全になると肺うっ血が起こり、呼吸困難や喘息症状をきたす。
(3)左・右いずれの心不全でも長期に持続すると両側性心不全となり、心拍出力が低下してうっ血性心不全をきたす。
(4)重症のうっ血性心不全では坐位をとると呼吸困難が増強し、横臥位をとると軽快する。
(5)うっ血性心不全では腎血流量が減少するためナトリウムの排泄が低下し、高ナトリウム血症をきたす。
26 腎不全の治療食に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)低たん白質・高エネルギー食がよい。
(2)食塩の制限が必要である。
(3)リン摂取量の制限も重要である。
(4)エネルギー摂取は最低35kca1/kg体重/日を要する。
(5)治療食の作成は一般食品を用いて容易にできる。
27 透析患者に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)腎不全の治療方法として、腹膜透析と血液透析の2種の方法がある。
(2)患者の三大死因は心不全、感染症、脳血管障害である。
(3)社会復帰に支障をきたす主な合併症に骨・関節障害、低血圧等がある。
(4)過剰な体重増加の対策と治療には水分制限が不可欠であるが食塩制限は必要ない。
(5)腎性貧血の治療にヒト合成エリスロポエチン注射が用いられる。
28 老年者の食事についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)過剰の動物性たん白質は動脈硬化に悪影響を及ぼすため、大豆たん白質や魚肉たん白質などを多くとることが望ましい。
(2)動脈硬化や高脂血症誘発との関連において植物油や魚油の摂取がすすめられる。
(3)糖質は消化吸収がよく老年者に適した食品であるが、耐糖能の低下があることや高脂血症・肥満の予防に留意する。
(4)高血圧予防のため減塩療法を必要とするが、降圧利尿剤服用時には生野菜、果物、いも類などでカリウムを補充する。
(5)淡白な食事を好むため脂溶性ビタミンの欠乏が起こりやすいが、水溶性ビタミンの欠乏は起こりにくい。
29 う歯発生の原因と予防に関する記述である。誤っている組合せはどれか。
a う歯の発生と関連の深い微生物は、いずれもグラム陰性を呈し、ブドウ糖などの糖類を分解して酸を産生する。
b これらの微生物は砂糖(ショ糖)を原料として、難水溶性のグルカンを作り、歯面に付着させる(歯苔)。
c これらの散生物は歯苔の中で増殖するとともに酸を生成し、この酸がエナメル質を溶解してう歯が発生する。
d う歯に最も罹患しやすい部位は、歯苔が多量に付着しやすい切歯や犬歯である。
e う歯の発生予防のため毎食後に口腔内を清掃し、間食とくに砂糖(ショ糖)の摂取を制限する。
(1)aとc (2)bとd (3)cとe (4)aとd (5)bとe
(1)消化不良症は乳児にみられる急性下痢症で、ウイルスなどの感染で起こる。
(2)下痢とは便中の水分量の多い状態をいい、1日1回の泥状便でも下痢という。
(3)1日数回の排便があっても、十分に排泄されない不快感がある場合には便秘という。
(4)便秘の解消には朝食の摂取・排便習慣の確立・運動不足の解消なども大切である。
(5)痙攣性便秘の食事療法の基本は、大量の食物繊維の摂取と冷たい飲料による寒冷刺戟である。
16 胆石症についての記述である。正しいのはどれか。
(1)胆石症による仙痛は、胆嚢の存在する左上腹部に起こり左方に放散する。
(2)コレステロール系結石の成因は、胆汁中のコレステロール溶存能の低下による。
(3)胆石症は女性よりも男性に高率で、わが国ではビリルビン系結石が主体である。
(4)胆石仙痛発作は高たん白食摂取後に起きるので、食事と密接に関係する。
(5)胆石症の無症状期には、動物性たん白質の過剰摂取の制限と禁酒を指導する。
17 高脂血症に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)小児のコレステロール濃度は近年上昇し、成人とほぼ同じレベルとなった。
(2)家族性高コレステロール血症の特徴は両親、兄弟全員のコレステロール濃度が上昇していることである。
(3)二次性高脂血症の原因として糖尿病、ネフローゼ症候群とならんで甲状腺機能力進症があげられる。
(4)家族性複合型高脂血症では、コレステロールが高い人とトリグリセリドが高い人が同一家族内にみられる。
(5)突発性高カイロミクロン血症では、カイロミクロンとともにHDLコレステロールも増加している。
18 肥満の治療についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)低エネルギー食は、1日の摂取エネルギー食を1,200kcal以下にすることもあるが、たん白質は60g以上摂取させる。
(2)低エネルギー食で糖質の配分を極端に制限すると、ケトンの産生が高まり食欲が抑制される。
(3)低エネルギー食で治療中に甲状腺剤などの代謝亢進剤を併用すると、負の窒素平衡となり体たん白(LBM)が失われる。
(4)超低エネルギー食は、高度の肥満者の治療に用いられるが、起立性低血圧をきたしやすいので十分な水分摂取を必要とする。
(5)行動治療法は食事の内容について注意を与えるとともに、適切性に欠ける食習慣を是正して肥満を治療する方法である。
19 インスリン非依存型糖尿病(成人)の食事療法に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)摂取エネルギーの設定は、食習慣や日常生活の活動度によって異なるが、現在の体重を基準にして設定する。
(2)栄養素の配分は糖質50〜60%、たん白質15〜20%、脂質20〜30%とするのが標準的である。
(3)脂質は飽和脂肪酸の多い獣脂を制限し、多価不飽和脂肪酸の多い植物性脂肪をとるようにする。
(4)セルロース、リグニンなどの不溶性繊維は食後の血糖上昇を抑制するので、多量に摂取するのがよい。
(5)同じ糖質含有食品でもglycemic index(血糖指数)が高く吸収の早い食品の選択がすすめられる。
20 甲状腺腫に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 甲状腺腫は良性腫瘍であり、甲状腺機能力進の症状を示す。
b 「甲状腺腫大・眼球突出・心悸亢進」をバセドウ病の3大症状という。
c 甲状腺機能亢進では、食欲亢進のため過食となり、肥満になりやすい。
d 甲状腺機能亢進では、基礎代謝亢進があるので、たん白質の増量はしない。
e 甲状腺腫に対してはすべてヨード含有量の多い海藻類の摂取を禁止する。
(1)aとc (2)bとd (3)cとe (4)aとd (5)bとe
21 ネフローゼ症候群に関する記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 食事療法は、副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制薬、利尿薬などと併用するのが普通である。
b 高たん白質食は利尿作用があり、浮腫・似たん白血症の治療に有効である。
c 高脂血症を呈するのでエネルギー制限食が用いられる。
d 高度な浮腫の治療には厳しい水分と食塩の制限が必要になる。
(1)aとcとd (2)aとb (3)bとc (4)dのみ (5)a〜dのすべて
22 慢性腎不全に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)多尿の出現は尿濃縮力の低下によるので水分制限をしてはならない。
(2)腎機能の低下は血清クレアチニンと血液尿素の上昇により知ることができる。
(3)治療食はたん白質を制限し、良質なたん白質を含む食品の割合を多くする。
(4)たん白質の制限は同時にリン制限に役立ち、腎不全の憎悪・進展を抑制する。
(5)たん白質制限食に必要な最低エネルギー量は20kcal/体重kg/日である。
23 小児腎臓病に関する記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 急性糸球体腎炎は通常、浮腫・高血圧などの症状が軽いため厳しい食事指導は不要である。
b 腎機能低下例の主原因は慢性糸球体腎炎であり、腎・尿路系の奇形や感染症によるものは稀である。
c 小児の腎炎には先天性のネフローゼ症候群や遺伝性のものがある。
d 慢性腎不全の主症状は貧血、骨軟化症、発育障害などである。
e 末期腎不全の治療法として持続性外来腹膜透析(CAPD)は血液透析よりも適している。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
24 骨粗髪症についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)骨粗髪症は骨の石灰化の障害で骨のコラーゲンから成る基質に比べてカルシウム、リンなどの骨塩が減少している状態である。
(2)退行期骨粗髪症(老人性骨粗髪症)が男性よりも女性に高率にみられるのは女性ホルモンやカルシトニンの分泌低下が一因となる。
(3)食事中のリンとカルシウムの比が高すぎるとカルシウムの吸収が阻害され骨粗髪症の誘因となる。
(4)たん白質を過剰に摂取していると尿中へのカルシウム排泄が増加してカルシウム欠乏の一因となる。
(5)骨粗髪症は血液生化学検査でカルシウム、リン、アルカリフォスファターゼのすべてが正常範囲である。
25 感染症に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)エイズはヒト免疫不全ウイルスが血液や体液を介して感染し、後天的に高度の細胞免疫不全状態をもたらす疾患で生命の予後は不良である。
(2)B型肝炎は急性肝炎の1/3を占め、血液や体液に存在するB型肝炎ウイルスの感染により発症する。
(3)インスリン非依存型糖尿病の発症は特定のHLA抗原と相関し、ウイルス感染や自己免疫機序が関与する。
(4)風疹は約3日間の経過で発疹、リンパ節腫脹および発熱をきたすウイルス感染症で咽頭からの飛沫感染が主流である。
(5)ブドウ球菌は抗生物質に耐性化を示しやすくメチシリン・セフェム耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が院内感染の面で重視されている。
26 妊娠中毒症に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)妊娠中毒症とは、母体に高血圧・たん白尿・浮腫のすべての症状がそろったもののみをいう。
(2)中毒症の症状は、分娩後には速やかに軽快ないし治癒するのが一般的である。
(3)腎機能低下の有無にかかわらず、たん白質は胎児の発育に必要であるから制限すべきでない。
(4)食塩の摂取は、高血圧や浮腫の増悪と関係するので極端に制限したほうがよい。
(5)安静・食事療法を続けても効果がなく重症となった場合は、妊娠中絶をはかる。
27 成人の水・食塩調節に関する記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 安静時には肺や皮膚から不感蒸泄として1日約200mlの水分が失われる。
b 消費エネルギー100kcal最当たり体内において約12mlの代謝水が産生される。
c 体液の恒常性を保つのに必要な最少尿量は1日約600mlである。
d 食塩の最少必要量は1日約1グラムである。
e 発汗に伴う食塩の排泄はその都度補給しないと直ちに食塩欠乏に陥る。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
28 低塩の食生活指導に関する記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 食塩摂取は、加工食品や漬物類からの方が調味料のそれより多いので、まず加工食品や漬物類から制限する。
b 血圧降下薬などの使用により既に血圧が正常化しているときには食塩制限は不要である。
c 低塩の食生活を営む地域住民における胃がんの発生率は低い。
d カリウムは尿中ナトリウム排泄を促進し血圧降下作用がある。
e 食塩制限をすることにより、他の栄養素摂取にアンバランスを生ずることがある。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
29 成分栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)消化を必要としないので経腸(経管)的に高エネルギー栄養が可能である。
(2)消化液の分泌を刺激しないので手術直後からでも投与が可能である。
(3)低残溢食にくらべて浸透圧が高いので下痢や腹痛をきたしやすい。
(4)たん白質源にアミノ酸を使用しているのでアレルギー性じんま疹をおこしやすい。
(5)脂肪含量が少ないので長期間使用すると必須脂肪酸の欠乏を生じる。
(1)糖尿病――――――グルコース
(2)鉄欠乏性貧血―――グリコヘモグロビン(HbA1c)
(3)痛風―――――――尿酸
(4)慢性肝炎―――――GOT,GPT
(5)慢性膵炎―――――アミラーゼ
16 甲状腺機能に関与するホルモンについての記述である。正しいのはどれか。
(1)甲状腺から分泌されるホルモンはサイロキシンとトリヨードサイロニンである。
(2)甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンは下垂体前葉から分泌される。
(3)甲状腺刺激ホルモンは視床下部から分泌される。
(4)甲状腺ホルモンの分泌が亢進すると甲状腺刺激ホルモンの分泌も増加する。
(5)甲状腺刺激ホルモンの分泌過剰により甲状腺は萎縮する。
17 貧血に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)鉄欠乏性貧血と巨赤芽球性貧血は栄養に起因するので、栄養性貧血と総称する。
(2)巨赤芽球性貧血は胃の切除手術後に起こりやすいのは、キャッスル内因子が不足して、ビタミンB12の吸収不全が起こるためである。
(3)悪性貧血とは骨髄の原始細胞が障害されて、赤芽球の産生が不良となり、そのためにおこる貧血である。
(4)食物中の3価の鉄は胃酸によって2価となり、吸収されやすくなる。
(5)鉄の吸収を促進する目的でたん白質とともにビタミンC投与も大切である。
18 肝疾患に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)閉塞性黄疸は、間接型ビリルビンが増加して起こる黄疸である。
(2)脂肪肝は、一般にコレステロールが過剰に肝臓に蓄積してくる病態である。
(3)ウィルソン病は、遺伝疾患の1つでリン脂質が肝臓に蓄積したものである。
(4)糖原病は、先天的にグリコーゲンが形成されないで脂肪肝となる病態である。
(5)ヘモクロマトーシスは、鉄が肝臓や膵臓などに蓄積して起こる病気である。
19 動脈硬化に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)動脈硬化病変の進行に高コレステロール血症は関係ない。
(2)動脈硬化の危険因子は、肥満、低血圧、ストレスである。
(3)粥状動脈硬化巣には、コレステロールエステルを多量に含有したマクロファージが認められる。
(4)大動脈瘤は、動脈壁の壊死による病態であり動脈硬化とは関係がない。
(5)腎動脈硬化症は、腎孟炎や腎結石が誘因となることが多い。
20 腎臓の病態に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)慢性糸球体腎炎患者の血清クレアチニン値の上昇は、病態の改善と判断してよい。
(2)急性糸球体腎炎は、扁桃炎や咽頭炎などの上気道感染の後1〜2週間たってから発症することが多い。
(3)ネフローゼ症候群患者の血清アルブミン値は正常に保たれている。
(4)ネフローゼ症候群患者では、血清コレステロール値の上昇は認められない。
(5)慢性糸球体腎炎の治療が不完全であると腎孟腎炎や尿路結石に移行する。
21 小児栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)クワシオコールは発展途上国の乳幼児にみられ、良質たん白質の欠乏のべ一スの上にエネルギーの不足が重なって発生する。
(2)小児にみられる頻発性嘔吐発作は周期性嘔吐症(自家中毒症)と呼ばれ、胃液が失われて体液がアルカリ性になるためにおこる。
(3)人工栄養児は牛乳からつくられる粉乳で哺育されるので、異種たん白質が吸収され、これがアレルギー体質を形成することもある。
(4)フェニルケトン尿症はアミノ酸代謝異常症の代表的なもので、フェニルアラニン水酸化酵素が欠損している。
(5)フェニルケトン尿症を放置すると、精神発達に障害が起こるので、新生児期に公費によるマススクリーニング検査を行い、早期発見に努めている。
22 体液の病態生理に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)成人の細胞内液量は体重の約45%もあるので、出血や激しい発汗によって血液量が減少しすぎた場合には、細胞内液の一部が血液に移行する。
(2)成人では体液総量の20%以上(体重の14%以上)の脱水が急激におこると、循環失調を起こして生命の危険を招く。
(3)塩分欠乏を伴う脱水症では、水分の補給だけでなくて塩分も補給する。小児の下痢症に対してカリウムを多く含んだダロー液が利用される。
(4)嘔吐をくりかえすと、胃液の塩酸が吐出されるので、体液はアルカローシスとなる。
(5)絶対飢餓の場合、温帯地方の通常の環境条件では約1ヵ月間は生きられる。水を飲まなくても食物があれば、3ヶ月間は生きられる。
23 肥満とるい痩についての記述である。正しいのはどれか。
(1)るい痩は体脂肪のみでなく体たん白質も減少した状態である。
(2)単純性るい痩の原因として慢性消化器疾患があげられる。
(3)行動療法は食事療法とともにるい痩の有効な治療方法である。
(4)症候性肥満の原因としてエネルギー摂取の過剰があげられる。
(5)腹部に脂肪沈着の強い肥満を女性型肥満または下部肥満という。
24 糖尿病の合併症についての記述である。正しいのはどれか。
(1)末梢神経障害が合併すると起立性低血圧や膀胱直腸障害をきたしやすい。
(2)脳梗塞や心筋梗塞は細小血管障害に起因する。
(3)網膜症が進展すると病変が硝子体に及んで増殖性網膜症になる。
(4)増殖性網膜症が進展すると白内障となり失明の恐れがある。
(5)腎臓機能が低下した場合でも原則として食事の糖質は制限する。
25 尿の異常についての記述である。正しいのはどれか。
(1)ネフローゼ症候群では尿量が増加し、潜血が陽性となる。
(2)尿崩症では尿量が減少し、尿比重が高くなる。
(3)腎性糖尿では尿中のケトン体が陽性となる。
(4)夜間の多尿は心臓・腎臓機能低下の徴候である。
(5)下痢による脱水では尿中のビリルビンが陽性となる。
26 消化管症状の病態に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)神経性食欲不振症は、心因性食欲不振を示す代表的疾患である。
(2)器質性便秘の多くは、いわゆる習慣性便秘で弛緩性便秘と痙攣性便秘に分けられる。
(3)胸やけは過酸症に多く、胃・十二指腸液の食道内逆流が原因とされている。
(4)上部消化管出血の原因は、消化性潰瘍や胃癌によることが多い。
(5)下痢は液状または泥状便が排泄される状態で、1日1回でも液状便であれば下痢としてよい。
27 カリウム制限を必要とする病態の記述である。正しいのはどれか。
(1)ジギタリス剤使用中のうっ血性心不全患者。
(2)サイアザイド系降圧利尿剤服用中の高血圧患者。
(3)血液透析実施中の慢性腎不全患者。
(4)頻回に下痢・嘔吐をくり返している患者。
(5)副腎皮質機能が亢進している患者。
28 食事性アレルギーについての記述である。誤っているのはどれか。
(1)食事性アレルギーと消化器アレルギーとは同一のものではない。
(2)食事性アレルギーに対して減感作療法が効果的である。
(3)症状は抗原食品を食べなければ起こらず、類似食品で代用しうる。
(4)加熱調理によって抗原性を弱めることができる。
(5)食事性アレルギーは短い年月の問に自然に消滅することが多い。
29 出血性素因についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)播種性血管内凝固症候群(DIC)では、血中で広汎な凝固の促進をみるもので著明な出血と血栓症をきたす。
(2)肝硬変症では、プロトロンビン合成に必要なビタミンEの欠乏が出血の主たる原因である。
(3)血友病Aは第Q因子、血友病Bは第R因子の欠乏により血液凝固の第J相に異常をきたすことによる。
(4)壊血病でみられる出血性素因は、基礎物質(コラーゲン)の障害による血管透過性の亢進に基づかれる。
(5)特発性血小板減少性紫斑病では、自己抗体による血小板破壊の亢進による出血症状をきたす。
(1)やせの原因は肥満への嫌悪またはやせ願望による自発的な節食である。
(2)低栄養状態にもかかわらず行動は活発である。
(3)食品嗜好には一定の傾向があり、糖質ことに米飯を嫌う。
(4)無月経となり、乳房は萎縮し、腋毛、恥毛は消失する。
(5)食欲不振から転じて多食傾向に移行するものがある。
86 骨軟化症の発症原因についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)閉塞性黄疸ではビタミンD吸収に必要な胆汁の欠如によって起こる。
(2)胃部分切除ではビタミンDの吸収不良や栄養素摂取の不適切が関係する。
(3)膵臓疾患では脂肪の消化障害によるカルシウムの吸収障害が原因で起こる。
(4)胃腸疾患では下痢によるビタミンDの吸収障害が関係する。
(5)妊娠・授乳中の婦人に多くみられる。
87 貧血に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)鉄欠乏貧血と巨赤芽球性貧血は栄養に起因するので、両者をあわせて栄養性貧血とも呼ぶ。
(2)骨髄の原始細胞の異常で赤芽球の産生が不良となり、そのためにおこる貧血を悪性貧血という。
(3)外科的に胃を切除すると、胃液のキャッスル内因子が不足し、ビタミンB12の吸収不全がおこり、巨赤芽球性貧血となる。
(4)食物中の3価の鉄は胃酸のはたらきで2価となり、吸収されやすくなる。
(5)セルロプラスミンと呼ばれる銅結合性たん自体は、造血活性作用をもつ。
88 慢性腎不全についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)ビタミンDの活性化障害により腸管からのカルシウムの吸収障害を生じ、低カルシウム血症を起こす。
(2)ネフロン数の減少により腎臓からの硫酸、リン酸、有機酸などの排泄が障害されて代謝性アシドーシスを起こす。
(3)腎不全患者に見られる貧血の主な原因は、たん白尿や顕微鏡的血尿の持続的な排泄によるためである。
(4)高血圧の発生は体内に水分とナトリウムが貯留した組織液の増量と高レニン血症とが関与する。
(5)高カリウム血症はカリウムの排泄障害によるものである。
89 高血圧に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)本態性高血圧は家庭性素因を有するものが多く、高血圧の90%を占めている。
(2)高血圧の成因としてレニン、アンジオテンシン、アルドステロン、交感神経などが関係している。
(3)高血圧の治療では食塩制限が行われるが、カリウムの補給は血圧を下降させることがある。
(4)重症の悪性高血圧ではさらに強い減塩食にすることが必要である。
(5)高血圧患者でアルコールを多飲するものに死亡率が高く、ある程度のアルコールの制限が必要である。
90 フェニルケトン尿症に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)アミノ酸代謝異常症の代表的なもので、フェニルアラニン水酸化酵素の欠損が劣性遺伝の形であらわれたものである。
(2)本症を放置すると、精神発達の遅れがみられるので、早期に発見して治療することが肝要である。
(3)本症を発見するために、新生児期に公費によるマススクリーニング検査が実施されている。
(4)本症の頻度は新生児10,000〜20,000名中1名程度とされている。
(5)本症では血中のフェニルアラニンが尿中へ失われるので、フェニルアラニンの含量の多い特殊ミルクを投与して治療する。
91 高尿酸血症および痛風についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)痛風は肥満、高血圧、糖代謝障害、高脂血症、虚血性心疾患などの成人病を合併しやすい。
(2)最近、痛風が急増してきた理由は食事を中心とする環境の悪化よりも優性遺伝子が増加したためである。
(3)高尿酸血症は体内での尿酸産生増加に起因するものと尿酸排泄障害に起因するものに大別される。
(4)すぐれた尿酸排泄薬や尿酸産生抑制薬ができたこともあり、現在は極端なプリン制限食は行われなくなった。
(5)高尿酸血症および痛風に対する食事療法の基本方針は、1日の総エネルギーを制限してバランスのよい食事内容とし、アルコール飲料は制限する。
92 内分泌疾患についての記述である。正しいのはどれか。
(1)末端肥大症は成長ホルモンの分泌低下によっておこり、眼球が突出する。
(2)尿崩症は抗利尿ホルモンの分泌過剰によっておこり、尿量が減少する。
(3)アジソン病は副腎皮質ホルモンの分泌過剰によっておこり、高血糖となる。
(4)副甲状腺機能亢進症は高カルシウム血症を示し、尿路結石をきたしやすい。
(5)甲状腺機能低下症は基礎代謝率が上昇し、発汗をきたしやすい。
93 インスリン非依存型糖尿病についての記述である。正しいのはどれか。
(1)以前には小児糖尿病あるいは若年型糖尿病といわれていた。
(2)ある種類のウイルスに感染した後に発病するものがある。
(3)ある種類の組織適合抗原(HLA抗原)を持つものに発症しやすい。
(4)肥満、運動不足、過食、妊娠が引き金となって発病する。
(5)治療にインスリン注射を必要としない糖尿病である。
94 肥満についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)肥満とは単に標準体重よりも重いというのではなく、体脂肪が異常に増加した状態である。
(2)肥満は年齢とともに増加し、日本人では40〜50歳代に多いが60歳を超えると減少する。
(3)クッシング症候群の肥満では胴体よりも四肢に皮下脂肪が沈着しやすい。
(4)体脂肪の分布によって脂肪沈着が腹部に強い男性型肥満と胃部に著しい女性型肥満に分ける。
(5)脂肪細胞数の増加する脂肪細胞増殖性肥満は乳幼児や思春期に発症した肥満にみられる。
95 脂肪肝に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)アルコールの過飲、たん白質摂取過剰、インスリン依存性糖尿病などによって脂肪肝が発生する。
(2)脂肪肝では高コレステロール血症のこともあれば低コレステロール血症のこともある。
(3)肝機能検査では血清トランスアミナーゼ活性がほとんど上昇しないため慢性肝炎と区別できる。
(4)脂肪肝は肝臓に脂質が異常に蓄積した病態であるので、食事療法の原則は第一に脂肪エネルギー比率を低下させることである。
(5)アルコール性脂肪肝は、男性に比べて女性は飲酒量が同じでも発症しにくい。
96 検査食についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)潜血食は潜血反応が陽性に出る食品を除外した食事をいい、検査を行う3日前から摂取させる。
(2)甲状腺機能検査食は外因性のヨードの影響を少なくするためのもので、検査前日からヨード制限食とする。
(3)注腸検査食は注腸造影法や大腸内視鏡検査を容易にするための低残渣食で、検査前日より与える。
(4)乾燥食は腎臓の濃縮試験を行うために水分を制限し、たん白質をやや多めにした食事で、検査前夜に投与する。
(5)ガストリン刺激食はガストリンの濃度を知るためのもので、濃厚な肉エキスの投与後、一定時間に採血検査す。
97 各種疾患の場合の血液生化学検査値である。誤っているのはどれか。
(1)ネフローゼ症候群―――――――血清アルブミン値低下
(2)原発性アルドステロン症――――血清カリウム値低下
(3)輸血後肝炎――――――――――血清GOT値上昇
(4)甲状腺機能低下症―――――――血清コレステロール値低下
(5)慢性腎不全――――――――――血清クレアチニン値上昇
98 水分・塩分代謝の病態生理に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)成人では体重の14%以上(体液総量の20%以上)の脱水をおこすと生命の危険を生じ、循環失調によって死亡することもある。
(2)子どもは成人よりもその代謝が活発であり、水分欠乏に対する抵抗力は成人にくらべて弱い。
(3)嘔吐をくりかえすと、胃液の塩酸が吐出されるので、体液はアルカローシスとなる。
(4)溶血がおこると、赤血球中のNaが血清中に流入し、血清Na値が上昇する。
(5)発汗により水分が失われるため血液が濃縮され、血液中のNaは過剰となる。
99 膵臓全摘後の栄養についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)膵臓全摘を行った場合、三大栄養素のなかで最も消化吸収障害をうけるのはたん白質である。
(2)膵臓全摘後は膵臓の外分泌と内分泌の機能障害が起こるので糖質を主とした脂肪制限食とし、膵臓酵素剤を多量に与える。
(3)膵臓全摘後は高血糖になりやすいのでインスリン注射が不可欠である。
(4)膵臓全摘後の栄養管理は経口摂取が中心になるが、不足の分については静脈栄養を併用する。
(5)成分栄養剤は消化過程を必要としないので、消化力低下の場合に使用されている。
(1)クッシング症候群は中心性肥満をきたすので、低エネルギー食を与える。
(2)先端肥大症は糖尿病を合併しやすいので、エネルギー制限食を与える。
(3)甲状腺機能亢進症の代謝亢進時には、高エネルギー食を与える。
(4)甲状腺機能低下症は浮腫をきたすので、ナトリウム制限食を与える。
(5)尿崩症は多尿をきたすので飲水制限を行う。
86 消化管疾患についての記述である。正しいのはどれか。
(1)ダンピング症候群は低血糖をきたしやすいので、糖質の補給を頻回におこなう。
(2)慢性下痢の治療食として低脂肪食を長期に続けると、ビタミンA,Dの欠乏を誘発することがある。
(3)たん白漏出性胃腸症ではエネルギー源が消化管に失われるので、高脂肪食とする。
(4)大腸の内視鏡検査を行うときには、あらかじめ食物繊維を多量に与えて糞便を十分に排泄させておく。
(5)潰瘍性大腸炎では低栄養をきたしやすいので、牛乳などの乳製品を豊富に摂取させる。
87 肝硬変についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)肝硬変の原因としてウイルス性肝炎、アルコール性肝炎、薬物性肝炎などが主なものである。
(2)肝硬変代償期にはトランスアミナーゼやγ-グロブリンの増加をみるが、腹水はほとんどみられない。
(3)肝硬変非代償期には、たん白質制限や食塩制限が一般に必要となる。
(4)肝硬変の死因として多いものには食道静脈瘤の破裂、肝癌、肝不全などがあげられる。
(5)肝性昏睡時には分岐鎖アミノ酸の投与やカリウムの補給に注意する。
88 胆石症についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)胆のう内結石発生の増加には脂肪の摂取量の増加が関与している。
(2)コレステロール系胆石保有者は、女性、妊婦、肥満者などに多い。
(3)暴飲暴食、脂肪食、飲酒などにより疝痛発作の誘発されることが多い。
(4)寛解期においては不飽和脂肪酸の多い植物油を適当量給与する。
(5)食物繊維は胆のうを収縮させ疝痛発作を誘発させるため好ましくない。
89 高脂血症に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)高コレステロール血症では血清コレステロール濃度が220r/l以上である。
(2)高中性脂肪血症の頻度は糖尿病の合併や飲酒によって増加する。
(3)カイロマイクロンの増加による高脂血症は食事脂肪の影響が大きい。
(4)高リポタンパク血症Ua型とは血清コレステロールと中性脂肪の増加したタイプである。
(5)家族性高コレステロール血症は遺伝性症患であるが食事療法も効果がある。
90 動脈硬化の病態と治療についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)動脈硬化のうち、アテローム硬化は高コレステロール血症とは関連のみられない疾患である。
(2)若年性動脈硬化をひきおこす家族性高コレステロール血症は先天的なLDL受容体の障害による疾患である。
(3)冠動脈硬化の診断には冠動脈撮影、超音波、心電図検査が用いられている。
(4)動脈硬化の予防には危険因子に対する治療が重要である。
(5)動脈硬化の基礎的治療として食事療法が行われているが、その方法と程度は合併症によって異ってくる。
91 脳卒中に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)脳血栓はふらつき、しびれなど一過性脳虚血発作を前駆症状とする場合が多い。
(2)くも膜下出血は脳室内出血が多いため一側性の片麻痺を主徴とする。
(3)心房細動は脳梗塞の原因となるので抗凝血療法も行われる。
(4)脳卒中の予防には高血圧、高脂血症、糖尿病に対する治療が重要である。
(5)脳卒中の治療は急性期をすぎたら積極的にリハビリテーションを行う。
92 脳卒中についての記述である。正しいものの組合わせはどれか。
a 脳卒中とは、脳の病的変化によって急激に起こった意識障害とともに運動機能の障害を合併した症候群をいう。
b 脳出血は40歳以上の人に多く、脳内小動脈瘤の破裂によって起こり、発作は活動中に多く、睡眠中は少ない。
c 脳梗塞は高齢になるに従い多く、脳動脈硬化およびその部位の血栓形成による血管内腔の狭小化が主因となる。
d クモ膜下出血は40〜60歳に多発し、動脈瘤によるもののほかに動・静脈奇形の血管破裂も原因となる。
e 脳卒中の最大の危険因子は高血圧であり、食塩・脂肪の過剰摂取を注意することによって完全に予防できる。
(1)aとb (2)bとd (3)cとe (4)aとc (5)bとe
93 肥満の予防・治療法の記述である。正しいものはどれか。
(1)減食療法は多すぎる脂肪細胞の数を減少させるのが目的である。
(2)体重の60〜65%は水分であるから、飲水制限すればよい。
(3)食事の回数を1日3回から2回に減らせば、摂取食事量は減少するので減量できる。
(4)1ヵ月のうち2〜3日ずつ断食と水分制限を行って減量する。
(5)適度な食事療法と運動療法を組合せて、気長につづけるとよい。
94 糖尿病の病態についての記述である。正しいのはどれか。
(1)糖尿病に特徴的な血管合併症は心筋梗塞、脳梗塞などの動脈硬化性疾患である。
(2)インスリン非依存型糖尿病はインスリン依存型糖尿病に比べて免疫異常所見を示すことが多い。
(3)インスリン依存型糖尿病はインスリン非依存型糖尿病に比べて家族歴に糖尿病を有するものが高率である。
(4)インスリン依存型糖尿病は急速に発病し、高血糖やケトアシドーシス傾向を示し、インスリン注射を欠くことができない。
(5)インスリン依存型糖尿病の発症に関連して肥満は重要であり、インスリン低抗性が発病を促進する。
95 痛風に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)痛風の急性関節炎は第一中足趾関節に起こりやすい。
(2)アルコール飲料の過剰摂取は腎からの尿酸排泄を亢進する。
(3)慢性糸球体腎炎では細胞の崩壊が光進するために高尿酸血症をきたす。
(4)野菜や海草を十分に摂取すれば尿酸の生成を阻止できる。
(5)痛風結節からはシュウ酸カルシウムの針状結晶が検出される。
96 たん白制限食についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)慢性腎不全に用いるたん白制限食は原則として高エネルギー食である。
(2)慢性腎不全にたん白制限食を与えると血清尿素窒素は下降し、血清クレアチニンとの比率(血清尿素窒素値/血清クレアチニン値)は改善する。
(3)慢性腎不全にたん白制限食を与えると、低リン血症、低カリウム血症、高カルシウム血症が改善する。
(4)慢性透析療法の導入期患者にたん白制限食を与えると、透析回数あるいは透析時間を減少することができる。
(5)たん白制限食は、肝硬変による肝不全患者にも用いられる。
97 貧血に関する病態とその特徴についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 鉄欠乏性貧血は低色素性小球性貧血であり、血清鉄は低下している。
b ビタミンB12の欠乏症や葉酸欠乏症では、赤血球の形態は鉄欠乏性貧血と同じであるが、血清鉄の低下のみられないことから区別している。
c 白血病は、出血傾向や貧血が重要な症状で、易感染性による消耗も著しい。
d 出血による貧血の原因として、男性は痔疾、消化器疾患、女性では子宮筋腫が多くみられる。
(1)a〜dのすべて (2)abdのみ (3)acdのみ (4)bcdのみ (5)cdのみ
98 鉄欠乏性貧血についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)赤芽球のヘモグロビン合成が障害されて起こるのが貧血の主因である。
(2)血清鉄が著しく減少し、不飽和鉄結合能および総鉄結合能が低下するので診断は容易である。
(3)鉄の吸収率は動物性食品のほうが植物性食品よりも高いため、肉、肝臓などを多く給与する。
(4)鉄剤を内服する際には緑茶・コーヒーなどの飲用は、その1時間前後は禁止する。
(5)鉄の吸収を促進するために、香辛料などを適当に使用して胃液の分泌を促すのもよい。
99 脱水症についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)水分欠乏型脱水症は水分の供給が少ない時や高度の発汗時にみられ、細胞内液の減少が著しい。
(2)食塩欠乏型脱水症はショックによる急性腎不全や副腎機能不全でみられ、細胞外液の減少が著しい。
(3)水分と食塩の両者の欠乏による混合型は臨床的に最も一般的であり、内液と外液の喪失比率は同じである。
(4)水分ならびに食塩欠乏型のいずれも循環血液量は減少し、ヘマトクリット値の上昇が起こる。
(5)乳幼児は下痢・嘔吐・発熱などにより脱水症を起こしやすく、水分とともに電解質の補給に注意する。
(1)虚血性心疾患の死亡率は高く、日本では悪性新生物よりも高率となっている。
(2)虚血性心疾息の予防には高LDL血症、低HDL血症、高血圧、高血槍、肥満などに対する治療が重要である。
(3)狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患はすべて心電図異常をひきおこすことで容易に診断される。
(4)虚血性心疾患は心筋壊死を起こしているので血清CPKやクレアチニンの上昇がみられる。
(5)心筋梗塞の再発予防のためには、連動はひかえ低脂肪食の摂取が重要である。
86 消化吸収障害の病態に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)胆汁分泌の異常は脂肪の乳化を障害するために脂肪便の原因となることがある。
(2)胃全摘出手術後にビタミンB12欠乏症となることがある。
(3)食品アレルギーや乳糖不耐症の下痢は大腸性である。
(4)抗生物質内服による下痢も少なくなく、脂肪便の原因となることがある。
(5)クローン病は腹痛ではじまる腸管の炎症性疾患で潰瘍やろう孔を形成する。
87 病態とその診断に用いられる検査成績との組み合せである。誤っているのはどれか。
(1)肝硬変―――――――――血清γグロブリンの上昇
(2)慢性肝炎――――――――血清GOT,GPT活性の上昇
(3)肝癌――――――――――α-フェトプロテインの増加
(4)脂肪肝―――――――――血清コリンエステラーゼ活性の増加
(5)閉塞性黄疽―――――――血清胆汁酸濃度の減少
88 電解質に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)老人の嘔吐、下痢では急性に低ナトリウム血症をきたしやすい。
(2)乳児の重症下痢症では高ナトリウム血症をきたしやすい。
(3)利尿剤を長期服用すると低カリウム血症をきたしやすい。
(4)腎機能の低下が進行すると高カリウム血症をきたしやすい。
(5)ビタミンDを乱用すると低カルシウム血症をきたしやすい。
89 腎結石症に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)腎結石で最も多いのは尿酸結石である。
(2)カルシウム結石では尿中のカルシウム排泄が減少している。
(3)結石症の再発予防は結石の組成を問わず水分を多量にとる。
(4)尿酸結石の再発予防は尿のアルカリ化を防ぐことにある。
(5)カルシウム結石の再発予防はシュウ酸含有食品を多くとる。
90 検査成績と病態に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)糖尿病患者の尿比量が1,030から1,015に低下した。病態の改善と判定される。
(2)慢性糸球体腎炎思者の血清クレアチニン値が1.2mg/dl から2.Omg/dl に上昇した。病態の改善と判定される。
(3)ネフローゼ症候群思者の血清アルブミン値か3.0g/dl から1.5g/dl に低下した。病態の改善と判定される。
(4)慢性肝炎患者の血清総コレステロール値が180mg/dl から130mg/dl に低下した。病態の改善と判定される。
(5)膵頭部癌患者の血清総ビリルビン値2.0 mg/dlから5.Omg/dlに上昇した。病態の改善と判定される。
91 消化器疾患の食事療法に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)消化性潰瘍では胃・十二指腸粘膜を刺激しない厳重な庇護食を持続する。
(2)胃切除後のダンピング症候群では低血糖予防のため高糖質食とするのが原則である。
(3)潰瘍性大腸炎では症状増悪をさけるため牛乳および乳製品の使用を禁止する。
(4)大腸憩室を持つものは食事中の繊維を増すと出血を誘発しやすい。
(5)弛緩性便秘では香辛料やアルコール飲料は排便反射を抑制するので、その使用を禁止する。
92 ネフローゼ症候群の記述である。誤っているのはどれか。
(1)高度のたん白質尿と低たん白質血症が本症診断の必須条件である。
(2)本症の原因疾患としては糸球体腎炎によるものが多い。
(3)腎機能低下がみられる時にはたん白質を十分に与える。
(4)寛解期で浮腫のない時には食塩の制限は軽度でよい。
(5)利尿剤やステロイド類の内服時には低カリウム血症を起こしやすい。
93 骨粗鬆症についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)閉経後の婦人や高齢者に発症することが多い。
(2)主として腰痛、背部痛、骨折などの症状がみられる。
(3)脊椎の圧迫骨折、大腿骨頚部骨折などが多くみられる。
(4)女性ホルモンの不足、カルシウム摂取不足などが原因となる。
(5)正常者と比べてカルシウム、リンの血中浪度が低い。
94 経管栄養のための濃厚流動食についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)使用する細管を通過できる流動性がある。
(2)濃厚流動食の濃度は、高エネルギーを給与する目的上、2.0 kcal/ml 以上でなければならない。
(3)浸透圧は500mos/l 以下になるよう調製するとよい。
(4)溶液のpHは5以上になるよう考慮する。
(5)調製に際しては、味、香ともに良くし、37℃前後に温めたものを給与する。
95 病態別治療食の記述である。誤っているのはどれか。
(1)急性膵炎、慢性膵炎の再発時や胆石症の発作時などで腹痛、発熱などの急性期症状のある時期は、経口摂取はすべて禁止する。
(2)肝硬変症で食道静脈瘤のあるときは、硬い食物は禁止する。
(3)肝硬変症において高たん白質食を給与する場合、分岐鎖アミノ酸(BCAA)を芳香族アミノ酸(AAA)で除した数値(フィッシャー比)が小さいほどよい。
(4)たん白質制限食は肝性昏睡思者の治療食にも適応される。
(5)透析食は尿量に応じた水分、ナトリウム、カリウムなどの制限が不可欠である。
96 フェニルケトン尿症の食事療法に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)フェニルケトン尿症の食事療法の原則はフェニルアラニンを、食事から完全に除去するのではなく、必要量の最小限は与えなければならない。
(2)フェニルアラニンの摂取量は厚生省の勧告指針に沿って指示される。
(3)1日の必要エネルギーおよびたん白質、脂質、糖質の配分比は、同年齢の健康小児と同様でよい。
(4)フェニルケトン尿症の治療用ミルクは食事療法の中心をなすものである。
(5)新生児から離乳期までは、フェニルアラニン除去ミルクのみを給与する。
97 脂肪肝に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)肝臓には正常者でも約4%の脂肪を含むが、I10%をこえた状態を脂肪肝という。
(2)脂肪肝では脂質のうち、おもにコレステロールが蓄積する。
(3)脂肪肝の成因の1つとして低栄養状態があげられる。
(4)アルコール性脂肪肝ではγ-GTPの上昇をきたしやすい。
(5)脂肪肝の治療食はバランスのとれた栄養素の摂取が原則である。
98 熱性疾患の代謝についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)発熱時には一般に基礎代謝の亢進をみるが、安静横臥の状態にあるため極端な高エネルギー食を必要としない。
(2)たん白質代謝は亢進し、体たん白質の崩壊がみられ、血清アルブミンの減少やグロブリンの増加をみる。
(3)糖質の代謝も亢進し、肝臓グリコーゲンの不足によって低血糖を起こすことが多い。
(4)食欲不振に陥れば、脂質の代謝も亢進し、アシドーシスに傾き、尿中にアセトンが出る。
(5)代謝水の増加がみられる一方で不感蒸泄の増加によって水分の損失が大となり、脱水に傾きやすい。
99 周期性嘔吐(自家中毒)についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 2〜10歳の情緒的に不安定な小児に多い。
b 細菌やウイルスの消化管感染が原因で起こる。
c アセトン血症を伴い呼気にアセトン臭がある。
d 脱水状態を予防するため水分補給は経口的に行う。
e 中毒症状が消失したら糖質、たん白質、脂質の順に与える。
(1)bとc (2)bとd (3)cとe (4)aとd (5)bとe
(1)肝硬変症では、常にたん白質食を与える必要がある。
(2)日本では、肝硬変症の大部分はアルコールの多飲によるものである。
(3)肝硬変症では、門脈血流量が増加するために肝腫大を引き起こす。
(4)肝硬変症でみられる脳症の誘因として、便秘や消化管出血があげられる。
(5)腹水、浮腫を伴った肝硬変症では、まず、たん白質の摂取を制限する。
86 次は各種疾患とその診断及ぴ治療経過観察に必要な血液生化学的検査の組合せである。誤っているのはどれか。
(1)急性心筋梗塞――――――GOT
(2)慢性肝炎――――――――GPT
(3)慢性膵炎――――――――アミラーゼ
(4)鉄欠乏性貧血――――――HbA1c(グリコヘモグロビン)
(5)ネフローゼ症候群――――アルブミン
87 膵炎についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)膵炎の原因は不明のものが多いが、アルコールの過飲や胆石症も原因となる。
(2)膵炎の主な症状は腹痛で、上腹部の持続性の激痛や背部痛を伴う。
(3)膵炎時のアミラーゼの特徴として、血清アミラーゼ値は上昇するが、尿中アミラーゼ値は低下する。
(4)膵炎では、脂肪を制限することが多い。
(5)膵炎の原因の一つとして高脂血症がある。
88 次は肥満の病態と食事療法についての記述である。正しいのはどれか。
(1)肥満治療のための減食療法は増加した脂肪細胞の数を正常化する。
(2)肥満者のうち、内分泌性疾患による症候性肥満は、5%以下にすぎない。
(3)肥満治療のための減食療法のエネルギーの制限は、最低1,200kca1までである。
(4)肥満治療では、アルコール飲料ばかりでなく、飲水の制限も重要である。
(5)糖尿病を合併した肥満者の治療に、低エネルギー食は危険である。
89 動脈硬化症についての記述である。正しいもののはどれか。
a 冠状動脈の動脈硬化により、狭心症や心筋梗塞が発生することがある。
b 動脈硬化症を伴った高血圧症を悪性高血圧症という。
c 動脈硬化症の危険因子によって、動脈硬化の起こり易い部位が異なっている。
d 高脂血症は、いくつかのタイプに分類されるが、いずれのタイプも動脈硬化症の危険因子となる。
e 下肢の動脈硬化症は、間歇性跛行の原因とはならない。
(1)aとd (2)aとc (3)bとd (4)cとe (5)dとe
90 急性糸球体腎炎に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)溶血レンサ球菌による上気道感染が続発する場合には、起炎菌が糸球体にも存在することが多い。
(2)浮腫を伴った場合は、毛細血管の透過性の亢進もその一因となる。
(3)発病初期には、高血圧を伴うことが多い。
(4)たん白質の異化を防ぐため、糖質や脂質で十分にエネルギーを与える。
(5)発病当初には、食塩とたん白質の制限をする。
91 種々の貧血の原因についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)鉄欠乏性貧血は、体内の鉄不足のために赤芽球のヘモグロビン合成が阻害されて起こる。
(2)巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12と葉酸の欠乏により赤芽球の核酸合成が阻害されて起こる。
(3)溶血性貧血は、種々の原因により、赤血球の寿命の短縮、崩壊が亢進した結果として起こる。
(4)再生不良性貧血は、骨髄の造血幹細胞の障害によって起こる。
(5)腎性貧血は、赤血球の崩壊を起こすエリスロポエチンの分泌亢進が原因と考えられている。
92 アレルギー疾患についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 食事性アレルギーは、乳幼児期に多く、牛乳や卵で起こりやすい。
b アレルゲンは、調理加工によりアレルギー反応を起こさなくなる。
c アレルギー反応は、精神的要因によっては、生じない。
d 胃腸内でガスを発生する食物は、アレルギー反応を誘発しやすい。
(1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとc (5)bとd
93 神経性食欲不振症についての記述である。正しいのはどれか。
(1)異常なほどの拒食、高度のやせを示すが、月経は正常である。
(2)摂食を強要すると、食物を捨てたり、隠れて吐いてしまう。
(3)腋毛、恥毛は消失し、乳房も萎縮する。
(4)脱力感、無力感を訴え、活動性に乏しい。
(5)治療は、まず補液による強制栄養から始まる。
94 次は手術前後の栄養補給に用いる成分栄養についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)成分条養は、繊維を含んでおらず、糖質はオリゴ糖を主成分としている。
(2)成分栄養のたん白質源には、結晶アミノ酸を使用している。
(3)成分栄養は、無脂肪に近いが、必須脂肪酸の欠乏防止のためにリノール酸が配合されている。
(4)成分栄養は、高カロリー輸液に比し、微量元素の欠乏を来しやすい。
(5)成分栄養のみにより、長期間必要な栄養素を補給することができる。
95 小児の消化不良症の食事療法についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)重症例では、8〜24時間の飢餓期間をおき、この間、水分の制限は厳重にする。
(2)軽症例では、水分を経口的にできるだけ多く与え、嘔吐があれば、少量を頻回に与えるようにする。
(3)経口的に水分摂取が少ないときは、輸液療法を行う。
(4)水分補給の場合、砂糖類や果汁などよりも滋養糖水を与える。
(5)油脂類は、下痢が回復するまで制限する。
96 次は先天性代謝異常症と食事についての組合せである。誤っているのはどれか。
(1)フェニルケトン尿症―――フェニルアラニン制限食
(2)ヒスチジン血症―――――高ヒスチジン食
(3)ホモシスチン尿症――――高シスチン、低メチオニン食
(4)メープルシロップ尿症――ロイシン、イソロイシン、バリン制限食
(5)ガラクトース血症――――乳糖除去食
97 各種検査食の記述である。誤っているのはどれか。
(1)潜血食を調製する場合、潜血検査方法によって、使用可能食品が異なる。
(2)甲状腺機能検査食におけるヨード量は、200γ/日以下が適当とされている。
(3)注腸検査食の第一の条件は、低残渣、低脂肪食を、多量の水分とともに給与する。
(4)注腸検査食は、大腸の炎症性疾患にも適用される。
(5)ブドウ糖負荷試験では、試験前日の夕食から禁食にする。
98 病院給食における一般食についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)給与栄養所要量は、献立作成上の目安であるから、患者個々人の特性に応じて弾力的に適用する。
(2)患者のエネルギー所要量は、「日本人の栄養所要量」を、そのまま使用している。
(3)たん白質、ビタミン、ミネラル、食塩などについては「日本人の栄養所要量」を用いる。
(4)食物内容評価のための穀類エネルギー比は、成人食60%以下、学齢児食55%以下、幼児食50%以下となっている。
(5)動物性たん白質比は、成人食40〜45%程度、学齢児食45〜50%程度、幼児食50%程度となっている。
99 成分栄養の特徴についての記述である。誤っているのはどれか
(1)消化力低下時でも、消化・吸収が可能である。
(2)流動性が高いので、内径1mmの細いチューブでも給与が可能である。
(3)窒素源は、すべて結晶L型アミノ酸を組合せたものである。
(4)糖質源は、ブドウ糖を使用している。
(5)エネルギーは、1日3000kca1まで、給与が可能である。