栄養指導論 試験問題
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2002年(平成14年)第十六回
<栄養士指導論>
1.平成12年に改正された栄養士法(平成14年4月施行)に関する記述である。正しいものの組合  せはどれか。
a 管理栄養士が行う業務の例とし寸「傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導」等を位置付けている。
b 管理栄養士が傷病者に対する栄養指導を行うに当たっては、医師の指導は必要としない。
c 管理栄養士の資格は、都道府県の「登録制」によって認められる。
d 受験資格に必要な実務経験年数は、栄養士養成施設の修業年限に応じ、1年から3年とする
   (1)aとb  (2)aとd  (3)bとc  (4)bとd  (5)cとd

2. 「健康日本21」に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 「健康日本21」は第2次国民健康づくり対策として、平成13年に示されたものである。
(2) 「健康日本21」では、生活習慣や生活習慣病に関わる重要課題を9つの分野で選定し、それ ぞれの目標を設定している。
(3) 「健康日本21」では健康に関する重要課題の一つとして、栄養・食生活を取り上げているが、 具体的な改善目標としては、栄養素の適正摂取のみに焦点を合わせている。
(4) 「歯の健康」では80歳で自分の歯を20歯以上もつ人の割合を40%に増加するよう提唱してい る。
(5)  国民医療費からみた生活習慣病に要する医療費の割合は60%に達し、予防の重要性が裏付け られた。

3. 新しい食生活指針に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) この食生活指針は、文部科学省、厚生労働省、農林水産省により提唱され、その推進につい て閣議決定がなされた。
(2) 料理は手作りとし、調理食品や加工食品の使用は控えるようにする。
(3) 策定の背景として、摂取食晶の内容は大幅に変化したが、米の摂取量は伝統を維持していて 減少していないとされている。
(4) 外国からの輸入食品が多く、食品の価格も安価なので外国の食品の消費を奨励している。
(5) 現代の社会においては、食事の規則性や孤食・個食はやむを得ないとしている。

4. 第六次改定日本人の栄養所要量の栄養指導への活用に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 1日のエネルギー所要量は、「性・年齢別基礎代謝基準値×体重」で算定する。
(2) 成人のたんぱく質所要量は、ストレスヘの対応を考慮し、1.13g/体重(kg)/日とされて いる。
(3) 成人の脂肪エネルギー比率は20〜25%とされているが、運動量の多い人も20〜25%を厳守す ることが望ましいとされている。
(4) 授乳婦のエネルギー付加量は+600qである。これは、平均的な泌乳量の母乳エネルギー量 より算定されている。
(5) 18歳までの成長期のエネルギー所要量には、体重増加のためのエネルギー消費量が加味され1 ている。

5. 栄養指導に当たっての栄養診断の方法に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 食物摂取量の調査で「陰膳法」というのは、被調査者が食べたものと同じものを提供しても らって分析する方法をいう。
b 18歳末満のPFC比率の適正値は、Pは15〜18%、Fは20〜25%、Cは65%以上である。
c インピーダンス法は、生体に流す電流に対する抵抗性を応用して体脂肪量を測定するものて ある。
d BMI(BodyMassIndex)による標準体重の算出は、20歳以上は、身長(m)2×18.5である。
e 高脂血症については、血清コレステロール値を唯一の指標として指導している。
   (1)aとc (2)aとd (3)bとc (4)bとe (5)dとe

6. 栄養指導の方法に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a シンポジウムとは、共通のテーマについて、立場や知識・経験を異にする人びとを選び出し て討議する方法をいう。
b 個人に対してカウンセリング的な技法を取り入れて、指導を行うに際しては、相談者との間 にラポートの形成を図ることが大切である。
c 対象集団が多くの問題点を持っている場合には難しい問題から指導すればよい。
d 媒体は、指導の内容を理解させるための補助的手段であり、単独または組合せて用いられる。
   (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd

7. 幼児期の栄養に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 幼児期になると咀しゃく能力、消化機能は成人とほぼ同等となり、従って食品の選択、調理 形態、食事量などに対する配慮は成人並みとしてよい。
b 幼児期の体重当たりのエネルギー、たんぱく質、カルシウムなどの栄養所要量は、身体発育 と活発な身体活動を反映して高く、成人の2〜3倍となる。
c 幼児期の間食は栄養補給としての役割が大きく、間食の量は1日のエネルギー所要量の30% 位が適量である。
d 幼児期は食習慣の基礎づくりの時期であり、生活習慣病予防の上からも、発達段階に応じた 栄養教育が必要である。
   (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd

8. 成長期の栄養指導に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 成長期のエネルギー所要量には体重増加のための消費量の付加が大切であり、身体活動強度 の大小の影響は少ないと考えてよい。
b 小学校低学年は乳歯から永久歯へと生えかわる時期であり、虫歯予防への配慮も重要である。
c 思春期の男子では骨の成長が急速に起こり、骨組織を支える筋肉組織が発達するので、たん ぱく質、カルシウム、鉄、ビタミンなどの栄養素の十分な摂取が重要となる。
d 学童期の間食は1日の生活リズムを乱すので、間食は止めて3回の食事を大切にするよう指 導する。
   (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd

9. 妊娠期の栄養指導に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 妊娠中は下痢をしないように、食物繊維はできるだけとらないように指導する。
b 妊婦の栄養所要量は、20歳女性の生活活動強度1の栄養所要量に対する付加量で示されてい る。
c 妊婦の栄養指導は、個別に対象者の実態を把握し、妊娠月数により指導内容を調整する必要 がある。
d 栄養管理を怠ると、妊娠中毒症、妊娠貧血、妊娠糖尿病のリスクを高めることになるので、 食生活に十分気をつける必要がある。
   (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd 

10. 小児疾患の栄養指導に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 急性乳幼児下痢症では、脱水と水溶性ビタミン欠乏症が起こるので、ビタミン含有飲料で速 やかにビタミン補給をすることが最優先される。
b 小児の1型糖尿病では、インスリン頻回注射療法を行うので、低血糖予防のために間食を食 事の一つとして取り入れるようにする。
c 小児の疾患では、正常な成長や発育発達に必要なエネルギーと栄養素の確保に努めることが 必要なので、薬物療法だけでなく食事療法も重要である。
d 小児慢性糸球体腎炎では、高窒素血症を呈する場合はたんぱく質を制限し、ネフローゼ症候 群の場合は高たんぱく質食とする。
   (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd

11. 内分泌、代謝疾患の栄養指導に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 軽度の成人肥満の栄養指導では、1ケ月に1〜3kg程度を目標として徐々に減量するように 指導する。
(2) 2型糖尿病の栄養指導では、指示エネルギー量は低い生活活動強度で体重1kg当たり35qと する。
(3) 高コレステロール血症は、低比重リポたんぱく質(LDL)が血中に蓄積した状態なので、 LDL受容体の活性を高める飽和脂肪酸が不足しないようにする。
(4) 高トリグリセリド血症は、肥満に伴って起こるので、まず減量のためにエネルギー摂取制限 をする。
(5) 肥満、高脂血症、高尿酸血症では、飲酒量はアルコール摂取量として1日30g程度に制限す べきだが、糖尿病では特に制限の必要はない。

12. 骨、関節関連疾患の栄養指導に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 骨粗懸症では、血清カルシウムとリンの値は低下するので、カルシウム摂取不足の評価指標 として利用する。
(2) 痛風による関節炎発作は、カルシウムが関節に沈着して起こるので、カルシウム過剰摂取に 注意する。
(3) 骨軟化症は、カルシウムとビタミンDがともに欠乏することにより発症するので、予防や治 療のためにこれらを十分に摂取するとよい。
(4) 乳製品はカルシウム吸収効率がよいので、骨粗巻症の治療のためには、牛乳で目標カルシウ ム摂取量の80%以上を確保するように指導する。
(5) 閉経期以降女性ホルモンが欠乏し、骨吸収が冗進するので、若い時からバランスのとれた食 事と適度な運動習慣を保つようにする。

13. 栄養状態に関わる病態評価に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 臨床検査項目である血清尿素窒素やクレアチニン値は、主に腎機能の判定基準となる。
b 自覚症状や疲労度は、主観的判定指標であるので栄養状態の評価には参考にならない。
c 栄養素摂取の評価に用いられる穀類エネルギーの適正比率は、成人期60%である。
d 簡易な食事診断法を用いる場合は、回答選択肢を点数化して判定すれば、評価しやすい。
   (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd

14. 老人福祉施設に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 老人福祉施設の種類は多いが、いずれの施設においても栄養士の必置が義務づけられている。
b 特別養護老人ホームの給食は、栄養面の配慮とともに、食べる楽しみ、嗜好、食事に対する 意欲を満たすということも大切である。
c 軽費老人ホームの給食は、バランスのとれた食事により自立した日常生活を支えるよう健康 を維持し、食事を楽しめるように配慮することが大切である。
d 老人福祉センターは健康増進、教養の向上、レクリエーションなど日常生活を、快適に過ご すことを目的としており、給食は行わない。
   (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd


2001年(平成13年)第十五回

1. 栄養指導の沿革に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 昭和22年栄養改善法が制定され、国民栄養調査の実施、集団給食施設の指 導、食品の栄養成分表示基準制度が設けられた。
(2) 昭和29年学校給食法の制定と同時に、栄養に関する専門的事項をつかさど る職員として、栄養士の配置が義務付けられた。
(3) 昭和37年管理栄養士制度が制定され、一定の集団給食における栄養士、管 理栄養士の設置義務規定が新設された。
(4) 平成7年栄養改善法の一部改正により、住民に対する一般的な栄養相談・指 導等は市町村が行うこととされた。
(5) 平成12年栄養士法の一部改正により、集団給食における管理栄養士の業務 基準が設けられた。


2. 平成12年に改定された新しい食生活指針に関する記述である。誤っているのは どれか。
(1) 健康面のみならず、生活の質の向上や食料の安定供給を図るといった事項も 含まれている。
(2) 穀類を毎食とって、糖質からのエネルギー摂取を適正に保つことを提唱して いる。
(3) 生活習慣病を予防する観点から食塩や脂肪のほかに砂糖の適正摂取について も提唱している。
(4) 食文化や地域の産物を活かし、ときには新しい料理を作ってみることも提唱 している。
(5) 食物摂取のみならず、食物の無駄や廃棄を少なくすることも提唱している。

3. 栄養指導の方法に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a. 指導に当たって必要なことは対象の把握であるが、食物摂取に関する情報を集 めるだけで十分である。
b. 6・6式討議法は、6人を1グループとして討議を行うが、少人数なので参加 者は気楽に発言でき、率直な意見が期待できる。
c. 栄養指導におけるカウンセリングでは「親近感」のようなラポールの形成を心 がけるのではなく、積極的に話しかけることが大切である。
d. 栄養指導の評価に当たっては、「目標の達成度」の評価のほか、指導方法、媒 体、指導内容など栄養指導の技術面についても評価する必要がある。
    (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd

4. 集団対象の栄養指導に関する記述である、正しいものの組合せはどれか。
a. 食事療法に関わる事柄は個別指導が原則であり、集団指導にはなじまないので 避けることが望ましい。
b. 集団指導では、個人指導のときにはみられない競争心や自主性の向上といった 集団力学的効果が期待できる。
c. 集団指導の最初の指導方法は、ロールプレイングから行うのが原則である。
d. 集団の規模が大きい場合は、集団を構成する人々の理解力の差やニーズの違い に応じて等質集団に分けて行うのが効果的である。
    (1)aとb  (2)aとc  (3)bとc  (4)bとd  (5)cとd

5. 第六次改定日本人の栄養所要量に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 「栄養所要量」は特定の年齢層や性別集団の平均必要量に標準偏差を加えたも のである。
(2) 「食事摂取基準」は「平均必要量」、「栄養所要量」、「許容上限摂取量」の総称を いう。
(3) 脂質所要量のうち、脂肪酸の割合は飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不 飽和脂肪酸として、4:5:1を目安とする。
(4) 生活活動強度区分のうち、強度V(適度)は、現在国民の大部分が該当するも のである。
(5) 食事摂取基準では、たんぱく質を含む全ての栄養素に「許容上限摂取量」が決 められている。

6. 休養に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a. 消極的休養法とは、疲労した器官や組織の活動を休止させ、疲労回復を待つ休 養法をいう。
b. 一般に肉体疲労は回復が遅く、精神疲労は回復が早い。
c. 積極的休養法とは、ふだんの仕事と違う活動やスポーツなどを行って疲労の回 復を促すもので、慢性疲労の回復に効果的である。
d. 入浴やマッサージ、散歩、旅行などは消極的休養法に分類されるもので、各種 ストレスの解消に有効である。
    (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd 
7. 離乳の指導に関する記述である。正しいものの組合せはどれか
a. 乳児の発育が順調で特に問題のない場合は、平成7年改定「離乳の基本」に従 い、生後5ヵ月ころには離乳を開始するよう指導する。
b. 離乳の開始とは、初めて果汁やスープ、重湯などを与えたときをいう。
c. 離乳食に野菜を用いる場合は、緑黄色野菜はあくが強いので避け、淡色野菜を 中心に用いるように指導する。
d. 離乳の中期・後期頃から家族の食事の中の薄味のものを適宜取り入れて、調理 法および献立に変化をつける。
    (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd 

8. 学童期の栄養指導に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 学童期は身体の発育が旺盛で活動も活発な時期である。この時期の食生活は 母親依存が大きいため、指導は母親を中心に行うことが望ましい。
(2) 学童肥満の多くは摂取エネルギーと消費エネルギーのアンバランスによりも たらされるので、食事制限をして消費にみあったエネルギーを摂取するよう指 導する。
(3) 学校給食の栄養給与基準は、低学年(6〜8歳)、高学年(9〜11歳)の別に 示されているので、栄養指導はこの年齢区分ごとに行うと効果的である。
(4) 学童に対する栄養教育は、家庭と学校と地域の連携を図り、本人の自覚を促 し、自立した食事管理ができるように指導することが重要である。
(5) 家庭での食事づくりへの参加や家庭科実習によって食事づくりを実践させる ことは、技術習得にはつながるが、食教育としての効果は薄い。

9. 内分泌・代謝異常疾患の栄養指導に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)  成人の糖尿病の多くは、インスリン依存型であり、インスリン療法を基本 に、糖質の制限を厳重に行う。
(2) WHOの高脂血症分類による「Ua型」に対しては、成人の場合、コレステ ロールの摂取を300mg/日以下とする。
(3) 症候性やせは、基礎疾患の有無にかかわらず、摂取エネルギーの増加を最優 先に行う。
(4) 痛風は、プリン体含量の少ない食事とし、ナトリウムは制限しない。
(5) 肥満は、体たんぱく質の減少を図ることが改善に効果的であり、月5〜 10kg程度の体重減量が目安となる。

10. 骨粗鬆症の予防に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a. 毎日、多様な食品類をバランスよく摂取することが基本である。
b. カルシウムとリンの摂取比率は1:3とすることが骨代謝およびカルシウム吸 収の上から望ましい。
c. 女性は閉経により骨量が減少するため、若年期から骨量を高める指導が必要で ある。
d. ビタミンDを活性化して、丈夫な骨をつくるために激しい運動をする必要があ る。
   (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd

11. 小児疾患の栄養指導に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 急性消化不良症は、最初から十分な水分補給を基本に絶食はさせないことが 原則である。
(2) アセトン血性嘔吐症は、食欲不振がみられないため食事の全量摂取を基本に 心がけることが大切である。
(3) ネフローゼ症候群は、浮腫の著しい場合、水分、食塩を制限し、たんぱく質 は所要量の約3倍を与える。
(4) ガラクトース血症は、乳汁を摂ると悪化し種々の障害をきたすので、早期か ら乳糖を含まない豆乳、特殊ミルクが利用される。
(5) 小児糖尿病の多くは、多飲、多食とはほとんど関係なく発症するU型糖尿病 であり、治療は、インスリン療法だけでよい。

12. 老人福祉施設における栄養指導に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 高齢者は人生経験が豊かであり、かつ知識も豊富なので、栄養指導が受け入 れられやすく、行動変容が容易である。
(2) 老人福祉施設は、その目的や入居者の特性により多様なので、各施設におい ては個人指導よりも集団指導の方が効果的な栄養指導を行うことができる。
(3) 高齢者の場合、デイケアサービスを受ける者と施設入所者とは栄養に関する 知識などに差があるため、栄養指導は別々に行う方が効果的である。
(4) 老人福祉施設の入所者は、自立した生活をしているので、栄養指導の方法と してカウンセリングの技法を用いることは望ましくない。
(5) 高齢者の栄養指導に用いる媒体は、対象者の経験や知識、理解力などに合わ せて選択する必要がある。

13. 地域の栄養調査に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a. 地域の栄養調査の主たる目的は、地域の実態を把握することにより栄養指導計 画の基礎資料および栄養指導効果の評価資料を得ることにある。
b. 調査対象の抽出法としては、全数調査と標本調査があるが、経済面、労力面、 能率面などから標本的抽出法によることが一般的である。
c. 調査での正確を期すためには、住民に対して調査の目的や調査方法等について あまり細かい説明はしないようにする。
d. 調査結果は、国民栄養調査結果や食料需給表のデータなどと比較し、科学的か つ客観的に評価することにより、地域住民に十分還元できる資料となる。
    (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd  (5)cとd

14. 統計の用語に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a. 累積度数分布は、ある級までに全体の度数のうちどれだけが集まっているかを みる場合に便利である。
b. 標準偏差は、標識(X)の値と平均値の差を2乗したものの総和である。
c. 変動係数は、標準偏差を平均値で割ったもので、単位や次元の異なる数値のバ ラツキの比較に用いられる。
d. 相関の程度をあらわすのに用いられる相関係数は、0から+1までの間の値を とる。
   (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd


2000年(平成12年)第十四回

1栄養指導の教材(媒体)に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 一般に教材は、指導の直接的効果の有効性から必ず使用するものとされてい る。
(2) 教材を使用することは、指導する側とされる側の間に学習への緊張感を生じ 効果的である。
(3) リーフレットなどの印刷教材は、活用の対象が最も広範囲であり、それだけ 指導効果も大きい。
(4) OHPを教材として活用する場合、その作図等は指導する側が自ら作成した 手づくり媒体でなければ効果はない。
(5) 調理をともなう指導においては、料理はその過程から喫食までのすべてが教 材として有効である。


2食物摂取状況調査の結果の評価に関する問題である。正しいものの組合せはどれか。
a 個人の1日当たりの栄養素摂取量は、日本人の性、年令別を考慮した各栄養素 の所要量と比較する。
b 栄養素摂取量をエネルギー比率で評価するPFC比がある。脂肪比率は20〜 25%、糖質比率は50%以上を
目標としている。
c 脂肪摂取の評価に脂肪酸の比率がある。飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価 不飽和脂肪酸の比率は4:5:1を目安とする。
d 多価不飽和脂肪酸の構成比にn-6系とn-3系脂肪酸の比率がある。日本人の 通常の食生活は平均的に
4.2程度であるので4程度を目安としている。
e 食物繊維の目標量は1日当たり5g/1000kcalと推算している。
(1)aとb   (2)aとc   (3)bとd   (4)bとe   (5)cとe

3体格指数に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 肥満の判定にBMIが用いられるが、「普通」の範囲は19〜22としている。
(2) 日本人の肥満とやせの判定基準は、対象集団の性、年令別身長別体重の分布 から、25パーセンタイルライン
から75パーセンダイルラインの範囲を「普通」 としている。
(3) 体脂肪の分布でウエスト/ヒップ比が、男性で0.9以上、女性で1.5以上を 上半身肥満としている。
(4) 体脂肪量の推定法に、右上腕三頭筋部の皮下脂肪厚の測定が用いられてい る。男子30mm、
女子50mmを超えるものを肥満としている。
(5) ローレル指数は学童に適用される身体充実指数ともいわれ、体重(kg)/身長 (m)3で算出している。

4休養指導における疲労や疲労解消に関する記述である。正しいものの組合せはど れか。
a 疲労はその原因がなんであれ深い睡眠をもたらし、眠ることで疲労解消する結 果となる。
b 精神疲労とは脳幹網様体の活動低下などがおこっている状態と考えられる。 c 急性疲労とは肉体に急激に
強度の疲労が生じた状態をいう。
d 疲労蓄積を防ぐには生体のバイオリズムに合致した日常生活をするのが良い。
(1)aとb   (2)aとc   (3)bとc   (4)bとd   (5)cとd

5離乳のすすめ方についての記述である。正しいのはどれか。
(1) 離乳の開始とは、おもゆ、果汁などの乳汁以外の液状のものを与えた時をい い、その時期はおよそ5か月
ころが適当である。
(2) 離乳開始後は、離乳食から栄養を摂取することになるので、肥満予防の観点 から、乳児の好むままに
乳汁を与えることは避ける。
(3) 離乳の開始のころは、主にでんぷん質性食品を使用するが、調理法に気をつ ければ野菜、豆腐、
白身魚などを用いてもよい。
(4) たんぱく質性食品は、離乳が進むにつれて、卵は卵白から全卵へ、魚は白身 魚から赤身魚、青背魚へと進めていく。
(5) 海藻類は、消化しにくく、アレルギーの原因となることもあるので、後期以 降から様子をみながら徐々に使用する。

6学童の食生活に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 近年は、るいそう傾向の子どもよりも肥満傾向の子どもの方が多くみられる ため、肥満を予防する指導が必要である。
(2) 学童は、学校給食において牛乳および乳製品を豊富にとっているので、家庭 でその摂取をすすめなくても
カルシウムの摂取に不足はない。
(3) 学童肥満の多くは症候性肥満であり、エネルギーの摂取と消費のバランスが 原因であるので、
無理のない範囲で運動するよう指導する。
(4) 学童期は、学校で各教科を通して食生活教育がなされ、保護者の管理下にあ る時期なので、欠食はあまりみられない。
(5) 食の簡便化により、インスタント食品などを利用する学童が増え、それに伴 い、リンの過剰摂取による
症状を呈する学童がみられる。

7授乳婦に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 風邪などのひき始めには、すぐ薬を服用し、乳児にうつさないよう気をつけ る。
(2) 新生児にビタミンK不足による頭蓋内出血の発生の恐れがあるため、緑黄色 野菜・納豆などをとるようにする。
(3) 仕事を持つ授乳婦は、体力回復のためインスタント食品や加工食品を利用 し、調理の時間短縮をはかる。
(4) 出産後、睡眠不足だからと仮眠をとる生活を続けると、肥満を招くことにな る。
(5) 糖質・脂質の多い食品・菓子類などの間食で肥満になっても、授乳期間中で あれば問題ない。

8胃炎の食事管理についての記述である。正しいのはどれか。
(1) 暴飲暴食や不適切な食品の多量摂取後の胃炎では、初期2日間程はおかゆな どの軟らかい食事にして
絶食は避けるのが原則である。
(2) 急性胃炎では胃の保護と同時に胃粘膜の修復に栄養成分も要るため、初期2 日間程は濃厚流動食とする。
(3) 慢性胃炎では特に症状がない時期には、胃に負担をかけない食品ならなんで も食べるように指導する。
(4) 胃に負担をかける食品として、アルコール、カフェインなどの刺激物や、核 酸(プリン体)を多く含む
食品などがあげられる。
(5) 慢性胃炎では長期に亘る管理が必要で、利用可能食品について常にチェック するよう頻繁に指導する。

9内分泌・代謝疾患の栄養指導の要点の記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 尿酸は体内で作られるプリン体よりも、食事からとるプリン体の方が血中尿酸 値に与える影響が
大きいので食事には厳重な注意が必要である。
b プリン体の含有量の多い食品には、牛タン、ベーコン、肉汁、イワシなどがあ る。
c 高脂血症U型は、高LDL血症であるから、エネルギー制限、アルコール制 限、糖質制限が重要である。
d 糖尿病者の高血圧は網膜症や動脈硬化症を起こしやすいので、塩分やコレステ ロールの管理にも配慮が必要である。
(1)aとb   (2)aとc   (3)bとc   (4)bとd   (5)cとd
 
10動脈硬化症の患者への指導についての記述である。正しいものの組合せはどれ か。
a 高血圧に対する食事指導は、塩分摂取の許容量に個人差があるので、10g/日 位を目標とする。
b 動脈硬化症の人には飽和脂肪酸の摂取を減らし、多価不飽和脂肪酸の摂取を多 めにし、また、
食物繊維の十分な摂取をはかる。
c 血清中の中性脂肪が高い場合やVLDL値が高い場合には、砂糖、果糖を制限 し、アルコールも制限
するように指導する。
d 肥満や糖尿病の治療の一つは、身体の余分な脂肪を減らすことである。した がって、エネルギーを制限し、
たんぱく質も体重1kg当たり0.8g程度に制限 する。
(1)aとb   (2)aとc   (3)bとc   (4)bとd   (5)cとd

11腎臓病の食事指導についての記述である。正しいのはどれか。
(1) 腎臓病食品交換表は、たんぱく質を含む食品を、単位、たんぱく質及び単位 当たりのエネルギーで表わしている。
(2) 急性腎炎の発病の初期は、尿素窒素などたんぱく質分解産物の血中への蓄積 は少ないので、たんぱく質
の制限はゆるやかでよい。
(3) 急性腎炎の初期にはカリウムの摂取を制限した方がよいので、野菜は茄でて カリウムを減らして与える。
(4) 腎炎ではナトリウムが体内に蓄積して、むくみや高血圧をひきおこすので、 回復期に入っても厳しい
食塩制限を続ける。
(5) むくみや乏尿のある極期では塩分と同時に水分も制限する必要があるので、 前日の尿量と同量の水分摂取に抑える。

12児童福祉施設に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。 a 児童福祉施設の種類は多く、入所対象者の栄養上の問題も多岐にわたるため、 いずれの施設においても
栄養士は必要である。
b 助産施設とは、保健上、入院助産を必要としながら、経済的理由で入院助産を 受けることができない妊婦を
入所させて助産を受けさせる施設である。
c 児童養護施設は、比較的軽度な情緒障害児を対象とする施設であり、栄養的に 配慮した食事の提供のほか、
自立摂食ができるように指導する必要がある。
d 乳児院は、棄児、孤児のほか、両親のどちらかが病気あるいは経済的な理由に より養育できない乳幼児が
対象なので、特に家庭的な雰囲気のある食生活を心が ける。
(1)aとb   (2)aとc   (3)bとc   (4)bとd   (5)cとd

13単身者の食生活についての記述である。正しいのはどれか。
(1) 若い世代の単身者は、摂取食品数は多いが、好みのものに偏る傾向が強いの で、バランスのよい食品の
組合せ方を指導する。
(2) 単身赴任者の食生活改善は、本人への指導とともに、家族の理解・協力を仰 ぐことも重要である。
(3) 一人暮らしの高齢者は、さみしさをまぎらわすために間食や飲酒が多くな り、肥満に陥るケースが多い。
(4) 一人暮らしの高齢者は、食欲不振に陥りやすいので、自分の好みのものを常 備し、食欲のあるときに
食べるよう指導する。
(5) 調理に積極的でない一人暮らしの高齢者に対しては、無理に自炊をすすめ ず、給食サービスなどを
利用するよう指導する。

14カウンセリングに関する記述である。誤っているのはどれか。
(1) カウンセラーの基本姿勢として、クライエントをありのままの姿で受容する という「無条件の受容」が大切である。
(2) カウンセラーがクライエントの私的世界の中でクライエント自身が感じるよ うに感じることを「共感的理解」という。
(3) カウンセリングを効果的に進めるためには、まず相手の話を十分に聞く「傾 聴」が大切となる。
(4) カウンセリングにおいては、非言語的表現の理解を「ラポールの形成」とい い、クライエントを理解する上で
重要とされている。
(5) クライエントがカウンセラーに対しすべてを伝えた後の安堵感から生じる沈 黙は「積極的な沈黙」として
尊重しなければならない。


1999年(平成11年)第十三回

1 栄養指導の方法と技術に関する記述である.誤っているものの組合せはどれか。
a 栄養素の知識を理解させれば食行動は自然に変るものである。
b 栄養指導は、身体状況、生化学的検査値がわかればできる。
c 地域組織活動の効果は、リーダーの活躍も大きく影響する。
d 栄養指導の成功は食物摂取状況の是正だけでなく、生活全般の規則性、定期的な運動、喫煙習慣の是正にも関連する。
e 栄養指導の効果は、目的の達成度だけでなく、計画、実施、評価の流れの中で総合的に評価することが重要である。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとd (4)cとe (5)dとe


2 運動指導に関する記述である.正しいのはどれか。
(1)健康増進における運動は、毎日40分以上の早歩きが奨められている。
(2)無酸素運動ほ、心臓、肺などの循環器系の持久力を高め、肥満の予防・治療に効果的である。
(3)運動所要量では、最大酸素摂取量の50%の強度を運動強度の目安として運動時間を定めている。
(4)無酸素運動にはエアロピックダンス、リズム運動、体操などが含まれる。
(5)生活活動強度II(中等度)の人に対しては、運動によって所要量に付加すべき消費エネルギー量は特に決められていない。

3 乳児期の栄養所要最についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)エネルギー所要量は、Oカ月からは120kca1/kg、2ヵ月からは110kca1/kg、6ヵ月からは100kcaレkgである。
(2)エネルギー所要量の算出は、健康な乳児が摂取する乳汁や離乳食に含有されるエネルギー量から逆算して求められている。
(3)たんぱく質所要量は、成人と同様に要因加算法や窒素出納法で求められるが、体重1kgあたりの所要量は成人の5〜6倍である。
(4)鉄所要量は、生後1年間に体内に蓄積される鉄の量を摂取すべき量とし、吸収効率を考慮して算出されている。
(5)ビタミンD所要量は、カルシウムの腸管吸収やクル病予防に関するデータに基づき400 IUとしている。

4 離乳に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 離乳とは断乳のことであり、母乳または育児用ミルク等の乳汁栄養から完全に幼児食に移行した状態をいう。
b 離乳の開始は、初めて母乳または育児用ミルク以外のものを口にした時であり、生後6ヵ月頃が適当である。
c 離乳開始時は、白身魚や卵黄などの良質のたんぱく質を中心とし、1さじずつ乳児の様子をみながら増やしていく。
d 離乳開始1ヵ月の頃は、飲み込むことに慣れさせるため、離乳食の味や舌ざわりに注意し、その栄養素量は少なくてもよい。
e 離乳の完了は、形のある食物を噛みつぶすことができるようになり、栄養素の大部分が母乳やミルク以外の食物からとれるようになる状態をいう。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)cとd (5)dとe

5 平成8年国民栄養調査におげる20歳代についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 食事が不規則で、男女とも欠食率が高い。
b 牛乳・乳製品の摂取量が多く、カルシウムは適正摂取量となっている。
c 女性では運動習慣のある人の割合は、30歳代以降の世代よりも低い。
d ダイエット中の者では脂質エネルギー比率が19%と低い。
e 女性では半数近くが「やせ」で、細身傾向にある。
 (1)aとc (2)aとe (3)bとd (4)bとe (5)cとd

6 高齢者の食生活の留意点についての記述である。誤っているものの組合せはどれ か。
a 高齢者になると食事量が減ってくるので、三度の食事はエネルギー量の多い食事献立とする。
b 量より質に重点をおき、栄養素が偏らないよう、多種類の食品を組合せる。
c 脂肪の消化・吸収能が低下するので、摂取脂質上ネルギー比の上限を20%とする。
d たんぱく質やカルシウム不足に注意し、牛乳・乳製品は積極的に取るよう一心掛ける。
e 水分や食物繊維の摂取不足にならないよう気をつける。
 (1)aとc (2)aとe (3)bとc (4)bとe (5)cとd

7 妊娠中毒症患者の栄養指導についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 安静が基本なので、エネルギー摂取量は少なくても良い。
b たんぱく質摂取は、浮腫を悪化させるので、制限しなければならない。
c 脂肪は肥満を招きやすいので、脂質エネルギー比を15%以下に制限する。
d 食塩の摂り過ぎは、浮腫を悪化させるので制限する。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd

8 臨床栄養指導についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 人工透析は腎不全患者の血液を人工的に浄化し、救命と社会復帰を図る。
b 糖尿病は食事の自己管理をしながら、合併症の予防、慢性化の阻止、代謝異常の改善を図ることが望ましい。
c 骨粗しょう症は閉経後の女性に発症し、男性には発症しない。
d 高脂血症の栄養指導は標準体重を維持し、食物繊維の摂取に留意すればよい。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd

9 高血圧症患者の栄養指導である。誤っているのはどれか。
(1)減塩指導を効果的に実践するには食塩を減らす調理法を指導する。
(2)摂取エネルギー量を減らし、標準体重の±10%以内を維持することが望ましい。
(3)脂肪の摂取は、質を問わず、摂取エネルギーの30%以内であればよい。
(4)カリウムを十分摂取するために、果物や野菜の摂取に努める。
(5)飲酒量は少量であれば問題はない。

10 病院給食栄養士業務に関する記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 栄養士は特別食を医師の指示又は食事箋によって作成し、一般食は患者の嗜好に適した献立を作成する。
b 病院給食における栄養士の栄養管理業務は、栄養出納、献立調理、分配、特別食管理であり、食糧の入手、貯蔵、保管については責任がない。
c 栄養士は、つとめて入院患者に接し、特に特別食患者については、積極的に面接の上、食事の適正を期する。
d 食器の消毒及び保管その他、給食施設の衛生的管理についても十分配慮する。
 (1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとc (5)cとd

11 学校給食での指導の進め方に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)児童生徒に対して栄養士が指導できるのは、給食時間に限られるのでその時間を有効に利用する。
(2)児童生徒の発達段階に即した指導をすると同時に、児童生徒の自主的活動を一重んじる。
(3)特に問題のある児童生徒に対しては、学級担任、保護者などと連携をとって指導する。
(4)教師や給食従事者とは、給食委員会等を通して問題点についての共通理解を深めることが大切である。
(5)保護者だけでなく、地域住民に対しても講演会や座談会を通じて食生活指導を行うことが望ましい。

12 老人福祉施設における給食についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 養護老人ホームの給食は、原則として65歳以上を対象とし、身体的、経済的理由などにより居宅が困難な老人に対し実施されている。
b 特別養護老人ホームの給食は、原則として65歳以上を対象とし、身体的、精神的に著しい障害があり、常時介護を必要とする者に対し、実施されている。
c 軽費老人ホームでは原則として65歳以上を対象とし、無料又は低額で入居させ、日常生活上必要な便宜を受けさせているので給食を行っていない。
d 老人福祉センターは、健康増進、教養の向上などの便宜を受ける人を対象に給食を行うが、老人福祉法で定められた老人福祉施設には該当しない。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd

13 次のコンピュータの構成要素のうち、入力装置の組合せはどれか。
a キーボード
b フロッピィーディスク
c ラインプリンタ
d オプチカルキャラクターリーダー(OCR)
e オペレイティングシステム(OS)
 (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)cとd (5)dとe

14 栄養指導におけるコンピュータの活用に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)栄養所要量や食品構成を正確に入力できるので、対象者の栄養状態を精密に診断、評価することができる。
(2)指導は、継続的に何回にも及ぶことが多いので、対象者のデータを登録し、検索に活用すると再指導を能率よく行うことができる。
(3)各種データ間の相互関係の解析に活用する際は、統計プログラムの利用が便利である。
(4)必要なデータや食事記録の結果を図表化することができ、指導の説得力が増す。
(5)多岐にわたる食習慣調査に活用すると、結果をいくつかのカテゴリーに整理するのが容易なので食生活の傾向を知ることができる。


1998年(平成10年)第十二回

1 栄養指導についての基本的考え方に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)個々人の実生活に即して指導効果があがるように対象のニーズに沿って具体性、科学性をもった指導が重要である。
(2)正しい知識の獲得や態度の変容、および行動の変容を目ざした指導を一貫性をもって行うことが重要である。
(3)指導の目的は、対象者が必要な行動を自らとるようにし、それを持続させ、または習慣化させることにある。
(4)指導の複雑、困難性は、食生活が個人の問題であることから生じており、指導自体が経済的な食料の生産や流通に左右されることはない。
(5)単に、栄養素の摂取面だけでなく食生活改善の阻害因子についてもとり上げた指導を行う必要がある。


2 栄養指導の歴史に関する記述である。年代順に新しいものから古いものへ並べた時、正しい順序を表わしているのはどれか。
a 栄養改善法の制定
b 国民健康づくり運動の発足
c 管理栄養士制度の誕生
d 地域保健法の制定
e 知事の指定する集団給食施設への管理栄養士の必置
  (1) e ――― c ――― d ――― a ――― b
  (2) d ――― e ――― b ――― c ――― a
  (3) d ――― b ――― c ――― e ――― a
  (4) d ――― e ――― c ――― b ――― a
  (5) e ――― d ――― b ――― a ――― c

3 栄養状態の評価に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 厚生省の作成した肥満とやせの判定表・図は20歳以上の成人について、身長別に体重の重い順から25%、50%、75%に当る体重を理論的に算出したもである。
b 栄養素摂取の評価に用いられるPFC比は、たんぱく質、脂質、糖質の摂取重量による比率を示したものてある。
c 血液中のコレステロール値を評価する場合、HDLコレステロ一ルが低値で、LDLコレステロール、VLDLコレステロールが高値の場合は動脈硬化への悪影響が考えられる。
d ローレル指数は体脂肪量と相関するといわれ、BMIとして成人の肥満の判定にも用いられる。
e 24時間や48時間の食物摂取量調査は、栄養素の摂取量を見ることができるが、日常の食事の摂取パターンや食習慣の指標には利用できない。
 (1)aとb (2)aとd (3)bとe (4)cとd  (5)cとe

4 高齢者の栄養指導に関する記述である。誤っているのはどれか。 
(1)多くの疾病を併せもつことを考慮した栄養指導が必要である。
(2)食生活に関連した慢性疾患が多く、好ましい食生活習慣の形成が重要課題である。
(3)再発しやすく、余病を併発しやすいなどから栄養指導は長期間、継続的に行うことが重要である。
(4)75〜84歳の有訴者の割合は、15〜24歳の3倍以上もみられるため栄養指導の内容も多岐にわたっている。
(5)疾病の発生原因は比較的単純で、その過程は定型的であるため栄養指導は実施しやすい。

5 単身者生活の食生活の問題点と起りやすい疾病の記述である。誤っているのはどれか。
(1)肥満成因の1つである朝食の欠食や夜間の多食が多い。
(2)高血圧症の原因の1つである、塩分の多いインスタント食品をはじめ、加工食品の利用が多い。
(3)痙攣性便秘の原因の1つである野菜の摂取不足になり易い。
(4)鉄欠乏性貧血を起こしやすいアンバランスな食事や摂取食品数が少ない。
(5)脂肪肝の原因の1つともなるアルコール飲用の機会が多い。

6 糖尿病の予防や治療には、欧米型の食習慣より米飯中心の食習慣が適しているといわれるが、以下はその理由を記述したものである。誤っているのはどれか。
(1)米飯が、高でんぷん質・低脂肪なので、食事療法に適した食品である。
(2)米飯を主食、たんぱく質源を主菜、野菜料理を副菜とした組合せで、栄養バランスを取りやすい。
(3)主食としての米飯は、おかずが和風、洋風あるいは中華風のいずれにもあい、食品数も多く摂れる。
(4)米飯は、パンや麺類と比べ、消化吸収が遅いので血中ブドウ糖濃度の上昇が緩慢である。
(5)米飯のでんぷんは、食物繊維の一種に分類されている。

7 栄養性疾患の成因に関する記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 低栄養状態や抵抗力減退によっておこる感染症は、食物摂取量の絶対的不足によることが多い。
b フェニールケトン尿症は、消耗性の原疾患によることが多い。
c 肥満症や糖尿病は、過剰栄養によることが多い。
d ビタミンの欠乏症は、アンバランスな栄養摂取によることが多い。
e 胃腸疾患や拒食症は、新陳代謝の異常によることが多い。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとe (4)cとd (5)dとe

8 小児のアレルギーについての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 小児のアレルギーの発症には食事内容が重要な鍵であり、遺伝は関係しない。
b アレルギ一の症状は多様かつ多種類の臓器に出現するが、食品が原因てある場合には主に皮膚や消化器に現われる。
c 原因となる食品は牛乳や卵の場合が多いが、良質のたんぱく質であり成長期に必要な栄養素なので除去しない。
d 食品の抗原性は生の状態でも加熱しても変わらない。
e アレルギーには食物摂取後、1時間以内に発症する即時型と数日後に発症する遅延型がある。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとe (4)cとd (5)dとe

9 骨粗しょう症の予防対策である。正しいものの組合せはどれか。
a ビタミンDを活性化し、丈夫な骨をつくるためには戸外で激しい運動をする必要がある。
b 牛乳や乳製品を毎日とっていればカルシウムの補給ができるので骨粗しょう症になる心配はない。
c 女性は閉経により骨量が減少するため、若年期から骨量を高める指導が必要である。
d ビタミンKを含む納豆や緑黄色野菜の摂取は骨粗しょう症の予防に有効である。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd

10 神経性の摂食障害に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 神経性の摂食障害は思春期から20歳代の未婚の女性に多発するが、男性には発症しない。
b 神経性の摂食障害の原因の多くはやせるための無謀な減量である。
c 神経性の摂食障害の著明な症状はやせ、月経過多、脱毛である。
d 神経性の摂食障害の治療は精神療法が有効で、食事指導は必要でない。
e 神経性の摂食障害を予防するためには生活指導も大切である。
 (1)aとb (2)aとcとd (3)bとc (4)bとe (5)cとdとe

11 児童福祉施設の種類と、その対象、給食の実施状況についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 保育所――保育に欠ける乳児または幼児、必要があるときは保育に欠ける児童に対して、昼食とおやつの給食が供される。
b 教護院(児童自立支援施設――保護者のない児童、虐待されている児童、そのほか環境上家庭に恵まれず養護を要する児童等に対して、1日3回の給食が供される。
c 精神薄弱児施設――精神的発達、主として知能の発達が遅滞した精神弱の児童を通園させ、昼食が供される。
d 情緒障害児短期治療――軽度の情緒障害を有する児童を短期収容し、1日3回施設の給食が供されるか、通園させて昼食が供させる。
 (1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとc (5)cとd

12 社会福祉施設の給食に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 老人福祉施設における給食は、老人福祉法に定められた所要栄養量の基準よって提供される。
b 高齢者の給与栄養量は、高齢者の基礎代謝量や身体活動量なとの個人差を考慮して、必要量の幅を設けてある。
c 老人福祉施設の給食献立は、栄養並びに身体的状況や嗜好を考慮して作成される。
d 高齢者は、咀しゃく、嚥下困難の者、または寝たきりの者もいるので、給食サービスは食形態や食器類についても配慮する。
 (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd

13 地域住民に対する栄養調査に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)公衆栄養活動の方策を講ずるには、地域の栄養調査を行い、地域住民の実態を把握して問題点を検討する。
(2)調査を効率よく行うためには、その地域における食生活に関する予備知識を、文献や過去のデータから把握しておくことが大切である。
(3)標本調査では、地域の実態を把握することができないので、全数調査を行うことが必要である。
(4)調査結果の評価は、科学的・客観的な比較基準に基づいて行い、対象者へ還元することが大切である。
(5)調査の実施後は、対象者への結果報告と併せて事後指導を行うことが大切である。

14 情報関連用語についての記述である。正しいのはどれか。
(1)アルゴリズム――――パソコンや大型コンピューターで、データのやり取りや通信を行う際の手順や約束ごとのこと。
(2)デバッグ――――フロッピーディスクやハードディスクの中のファイルを収容・管理するためにつくる書類フォルダーのこと。
(3)DTP――――パソコンやワークステーションなどの小型コンピューターを利用して、出版物を作成すること。
(4)ROM――――レーザー光と磁場を利用して、高密度な情報の書き込みと読み出しができる円盤型の記憶媒体のこと。
(5)モデム――――コンピューター本体と周辺機器でデータのやり取りを仲介する役割を果たす基本となるソフトのこと。


1997年(平成9年)第十一回

1 超高齢化社会の到来と栄養指導に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)高齢者の知的作業能力は、筋労作能力や社会経済責任能力に比べ最も早く減退するため75歳以上の者に対する栄養指導は有効ではない。
(2)老人健診の結果では高血庄性疾患の割合が最も高く、その栄養指導は若年齢期から予防に重点を置いてすすめることが大切である。
(3)高齢者は原因不明の疾病や疾病の過程が非定型的なものが少なく栄養指導は容易である。
(4)栄養指導を行っても高齢者の残存能力の増加や、老化現象を防ぐことは期待できない。
(5)受療率に比較し有訴者率は必ずしも高齢者において高くない。従って栄養指導は疾病の発生に合わせ実施するのが効果的である。


2 対象特性別「健康づくりのための食生活指針」に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)成長期を対象とした食生活指針は、乳児期、幼児期、学童期、思春期、受験期の5つに区分される。
(2)高齢者を対象とした食生活指針は、65歳以上のいわゆる老年人口を対象に過栄養を中心にとり上げたものである。
(3)成人病予防のための食生活指針は、個々の疾患と特定の食物、栄養素との因果関係を明らかにしたものである。
(4)この食生活指針の内容は,従来の健康づくりのための食生活指針(昭和60年策定)を全面改定したものである。
(5)女性のための食生活指針は,妊娠,授乳及び育児などの母性を含む内容が示されている。

3 栄養所要量に沿った食品構成に関しての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 栄養所要量に対応した食品構成は所要量が充足されるよう作成されている。
b 食品構成は食生活に具体性を持たせ利用しやすいように配慮されている。
c 食品構成は日常の食生活に活かせるよう実用性に重きがおかれている。
d 食品構成は栄養所要量の各々の数値に一致させて作成されている。
e 食品構成は個人別栄養所要量の区分毎に作成されている。
 (1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe

4 離乳食に関しての記述である。誤っているものの組み合わせはどれか。 
a 離乳開始とは,果汁・おもゆ・ス−プなどの液状のものを与え始める時をいう。
b 離乳の完了時期は,12ヵ月〜15ヵ月と幅で示している。
c 卵・豆腐・乳製品・魚・肉類のたんぱく質性食品は、1回に1〜2品は使用する。
d 魚は赤身魚まで進めてきたら青皮魚へと移行できる。
e 離乳の完了までは砂糖よりはちみつの使用が望まれる。
 (1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe

5 現代における思春期の食事の摂り方を記述したものてある。誤っているのはどれか。
(1)夜型人間が多く、タ食後も間食をし、朝食抜きが多い。
(2)ジュ−ス、清涼飲料水の摂取が多く、スポーツをする生徒などに脚気症状が見られることがある。
(3)間食は時間が一定せず、好きな物を好きな時に取るため、食事が不規則になる。
(4)太ると容姿が悪くなるという考えから、全く食物摂取を拒み、飢餓状態を招くものが多い。
(5)欠食やインスタント食品を多用する結果、栄養素のアンバランスをきたし、鉄欠乏性貧血を招く。

6 高齢者の栄養指導に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)個人の食習慣を勘案し、生活活動に見合った栄養素の摂取をはかる。
(2)嗜好品や塩分のとりすぎには注意が必要だが、楽しい食事を工夫することも高齢者に生きがいを与える。
(3)適正な食事と休息のとり方を指示し、肥満のある場合のみ運動を行うように指導する。
(4)食生活と関係の深い高血圧症、動脈硬化症、脳血管障害、骨粗しょう症など個人の症状に照らし適切な指導を行う。
(5)食物繊維の多い野菜、果物、海草などについては、食べやすい調理法を指導する。

7 下痢と便秘の栄養指導に関する記述である。誤っているものの組合せはどれ
か。
a 下痢が頻回に及ぶ場合、脱水症状がみられるので水分や電解質の補給が必要となる。
b 慢性下痢では脂肪の消化・吸収障害が起り、黒色便がみられる。
c 弛緩性便秘は胃下垂の人に多くみられるので、食物繊維が少なく消化のよい食事を指導する。
d けいれん性便秘の場合には、刺激の少ない食事を指導する。
 (1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとc (5)bとd

8 糖尿病の栄養指導に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)栄養指導の目的は網膜症,糖尿病性腎症,神経障害,動脈硬化症等の合併症の予防を中心にする。
(2)糖尿病のコントロールの良否は、体重、尿糖、血糖、HbA1c、血中脂質、血圧等を考慮した総合評価によって判定される。
(3)血糖値を低下させるために低糖質食を指導する。
(4)コントロールの状態がよくなっても食事指導は継続する。
(5)「糖尿病食事療法のための食品交換表(日本糖尿病学会編)」は80kcalを1単位とし、食品群は4群6表に分類されている。

9 腎臓病の栄養指導に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)慢性腎不全では腎臓に負担をかけないために低脂肪食とする。
(2)慢性腎不全ではでんぷんめんや粉あめのような低エネルギー食品を利用する。
(3)慢性腎不全では腎機能の低下にともない、リンの摂取量を増やし、カリウムとカルシウムを制限する。
(4)慢性腎不全や慢性腎炎ではたんぱく質の摂取量を制限する。
(5)慢性腎不全で透析が導入されるとたんぱく質の制限を厳しくするように指導する。

10 骨粗しょう症の栄養指導に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)カルシウムと同時にビタミンDの摂取量も多くする。
(2)骨粗しょう症は閉経後の女性に高頻度に発症する。
(3)骨量は20〜30歳代にピークに達するので、この時期にカルシウムの摂取量を多くするように指導する。
(4)カルシウムとリンの摂取比率は、1:1程度が望ましい。
(5)たんぱく質はカルシウムの利用効率をよくするので、高たんぱく質食を指導する。

11 小児の水分代謝に関する記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 生体内の水分含量は、成人が体重の50〜60%であるのに対し、乳幼児では70〜75%である。
b 小児は成人よりも新陳代謝が活発で、皮膚温も高いので、不感蒸泄が多い。
c 小児は腎臓機能が末熟なため、尿量が少ない。
d 小児の水分出納は、体重の割合からすると、成人より少ない。
e 小児では水分必要量が多く、容易に水分欠乏に陥り易い。
 (1)aとb (2)aとe (3)bとd (4)cとd (5)bとe

12 先天性代謝異常症とその原因及び治療法の組合せに関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)ガラクトース血症――ガラクトース−1−リン酸ウリジルトランスフェラーゼの欠損――乳糖を含まない豆乳・特殊ミルク
(2)フェニルケトン尿症――フェニルアラニン水酸化酵素の欠損――フェニルアラニンが制限された特殊ミルク
(3)メープルシロッブ尿症――チロシンの代謝障害――高たんぱく質、低エネルギーの特殊食品
(4)ホモシスチン尿症――メチオニンからシスチンヘ代謝される際の酵素欠損――メチオニン除去ミルクやアミノ酸粉末
(5)ヒスチジン血症――ヒスチジンの葉酸への代謝障害――ヒスチジンが制限された特殊ミルク

13 学校給食指導に関する記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 食事を楽しい雰囲気でとれるようにし、食事についての正しい習慣や態度が身につくように指導することが大切である。
b 食べ物の好き嫌いをする児童については、原因が何であるかを調べることよりも、食べ物を残さず食べるようにすることに重点を置く。
c 児重ひとりひとりに個人差があるので、よく観察した上で個人差に応じた指導について考慮することが必要である。
d 病気や事故を防ぐため、食事の準備や後片付けを含めた給食活動への参加は最低限度にとどめることが望ましい。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd

14 保育所給食に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)乳幼児は身体発育、消化機能などの面で個人差が小さいので、集団給食の特性を生かし、各児童に同一量を同時間に与えるようにする。
(2)乳幼児は自分の意志で給食に対する意見を訴えるので、意志をそのまま献立に反映させることができる。
(3)保育所で過ごす時間は長短にかかわらず、家庭的な雰囲気を排除するよう努力することが大切である。
(4)幼児期は心身の発達が未熟なので、食器の色、形、盛り付け方、色彩などによって食欲が影響されることはない。
(5)幼児期は、正しい食習慣を形成し、衛生的習慣のしつけを行うのに適した時期であり、給食を通じての栄養指導が重要である。


1996年(平成8年)第十回

1 栄養指導の方法に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)栄養指導に用いる媒体は、対象者の学習意欲の向上を援助するために利用するものであるが、その効果にはそれぞれ限界がある。
(2)集団指導は、集団内の相互的人間関係の力を利用して相互に励ましあえる体制をつくると効果的である。
(3)マス・コミュニケーションは、パーソナル・コミュニケーションに比較し情報量が多く、行動変容の観点から効果的である。
(4)問題解決型学習法は、対象者が自ら調べたり、考えたり、専門家に相談したりするため成人の栄養指導法に効果的である
(5)臨床現場における個別栄養指導は、患者の自己中心的な心理状態を考慮して行うことが効果を上げるうえで大切となる。


2 カウンセリングについての記述である。正しいものの組み合わせはどれか。
a ラポールとは指導者と相談者との間に相互的な信頼関係が成立することを意味する。
b 相互のやりとりによって話し合いを進めるよりも、指導者から誘導的に話しかけをすべきである
c 指導者は冷静に判断するために、相談者とは一定の距離を置き、共感的態度は示さないようにする
d 指導者は相談者の話をただ聞くだけではなく、適当に応答しながら聞くことが大切である。
e 指導者と相談者の座る位置関係としては、正面から向かいあう位置が最もよいとされている。
 (1)aとc (2)aとd (3)bとc (4)cとe (5)dとe
3 討議討論形式に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)シンポジウムは、特定の主題について各立場の専門家による討議を必要とする場合に用いられる。
(2)ロール・プレィングは、問題の場面を設定し、参加者が登場人物に扮してやりとりし、その後に討議を行なう方式である。
(3)6・6式討議は、参加者全員を6人ずつに分けて1グループとし、主題について1人が約1分ずつ計6分くらいで行なう討議法である。
(4)バズセッションは、人数、時間の枠を制限しない多数人の討議法である。
(5)パネルディスカッションは、主題について立場や知識・経験を異にする数名のパネラーを選び出して討議を行なう方式をいう。
4 「六つの基礎食品」に関する記述である。正しいのはどれか
(1)第一群と第六群は主としてエネルギーの供給源となる食品で、一群は穀類、いも類が、六群は油脂類、砂糖類が該当する。
(2)第二群は主としてカルシウムなどミネラルの供給源となる食品で、牛乳、小魚、海藻が該当する。
(3)第三群は主としてたんぱく質の供給源となる食品で、魚、肉、卵、乳製品が該当する。
(4)第四群は主としてカロチンの供給源となる食品で、100g中にカロチンを800μg以上含む果実類が該当する。
(5)第五群は主としてビタミンCの供給源となる食品で、野菜類、きのこ類、大豆製品が該当する。
5 休養指導に当たっては、消極的休養法と積極的休養法のバランスを保つように指導することが大切である。消極的休養法の組み合わせについて正しいのはどれか。
a 入浴、マッサージ
b 日曜大工、園芸
c 旅行、ハイキング
d 休息、昼寝
e テニス、ジョギング
 (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)cとd (5)bとe
6 妊娠期、授乳期の栄養に関する記述である。正しいものの組み合わせはどれか。
a つわりの時期は嘔吐や悪心を避けるためには胃粘膜に刺激の少ない冷たいものが食べやすい。
b 晩期妊娠中毒症の予防には体重増加に注意し、低エネルギー・低たんぱく食、低温とする。
c 母乳は乳児の発育に最適な栄養法であるので、事情によって冷凍保存した母乳パックによる授乳も行なわれている。
d 授乳期のエネルギー所要量は非妊時に比べ20%、また妊娠前半期、後半期に比べて10%高い値が示されている。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
7 肝硬変の栄養指導に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)高エネルギー食としてエネルギーはできるだけ多く投与する。
(2)消化のよい食品や調理を指導する必要はない。
(3)非代償性肝硬変の場合は、たん白質を1日30〜40gに制限する。
(4)代慣性肝硬変の場合は、血中アンモニアの上昇を防ぐために、たん白質を制限する。
(5)積極的に運動をするように指導する。
8 高脂血症の栄養指導に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)血清キロミクロンが上昇している場合は、低脂肪食を指導する。
(2)血清低比重リポたんぱく質(LDL)コレステロールが高い場合は、飽和脂肪酸を多く含む動物性脂肪を制限する。
(3)血清総コレステロールが上昇している場合は、コレステロールの摂取量を1日に800mg以下にする
(4)血清中性脂肪が上昇している場合は、肥満を伴うケースが多く、低エネルギー食を指導する。
(5)血清高比重リポたんぱく質(HDL)コレステロールは動脈硬化の抑制因子である。
9 貧血の栄養指導に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)貧血ではへモグロビン濃度が低下しているために、酸素の運搬能が低下している。
(2)鉄欠乏性貧血には、一般に潜在性鉄欠乏状態が先行する。
(3)たんぱく質、銅、葉酸、ピタミンB12も造血に関与する栄養素なので、積極的に摂取するように指導する。
(4)肉類や魚類に多く含まれるへム鉄は、非へム鉄に比べて吸収はよい。
(5)胃酸が欠乏しても、鉄の吸収は影響されない。
10 歯に関連する記述である。誤っているものの組み合わせはどれか。
a むし歯の罹患率は、歯の美しさが重視されるようになった昨今では、著しく減少した。
b 歯に付者した歯垢は、酸を産生し、これにより歯が浸蝕される。
c むし歯予防では砂糖を含んだ食物をとらないことを最優先する。
d 幼少期からよく噛む習慣をつけておくことにより、間接的にむし歯になりにくくする。
e 顎骨の発育には、乳児期・離乳期の食習慣も関連しているといわれている。
 (1)aとb (2)aとc (3)cとd (4)cとe (5)dとe
11 神経性食欲不振症についての記述である。誤っているものの組み合わせはどれか。
a 12〜18歳の思春期の女子に多い。
b 思春期の男子には起こらない。
c 栄養指導は患者の生活や家族関係等も考えながら進めることが大切である。
d 本人の厳しい食事制限などにより起こるので、心理療法は効果がない。
e 食欲不振・拒食が長期間にわたると、内分泌障害による無月経がみられる。
 (1)aとb (2)bとd (3)bとc (4)cとe (5)dとe
12 保育所給食に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)保育所給食における1〜2歳児の昼食とおやつの給与目標は栄養所要量の50%となっている。
(2)保育所での標準食品構成は1回当たりのパンおよび米飯別の2表によって関係機関から示されている。
(3)保育者の食事態度や嗜好の影響は児童に敏感に反映する。
(4)保育所での栄養給与日標のたん白質所要量のうち動物性たん白質として45%相当が示されている。
(5)給食が望ましい形で実施されるよう、栄養士は児童と食事を共にして指導を行なう。
13 老人福祉施設における栄養指導についての記述である。正しいのはどれか。
(1)老年者の食習慣や食嗜好は、長年にわたる生活歴の中である程度固定化されているので、同じことを繰り返し指導することは避ける。
(2)栄養素の働きや食品成分など、抽象的な話は避け、具体的な事例を挙げて理解を促すようにする。
(3)なるべく短時間で大きな指導効果を得られるように、最初から食事や栄養についての話題を切り出すのがよい。
(4)健康上の問題や施設における生活上の問題が話題として出る場合は、プライベートなことは避け、栄養に関する話題へ変えるようにする。
(5)老年者に対する栄養指導は、個人差に対する考慮は必要ないので、暦年齢に応じて指導内容を検討する。
14 統計の用語についての記述である。正しいものの組み合わせはどれか
a 1つの値をX、他方の値をYとして、両者の関係をグラフにプロットし、この2変数の関係を関数で表現した線を回帰線という。
b 標準偏差は測定値が平均のまわりにどのように分散しているかをみるもので、マイナスの平方根のみを用いる。
c 変異係数は、平均値を標準偏差で割ったもので、単位のちがったバラツキや次元の異なるバラツキの比較に用いられる。
d 相関の程度をあらわすのに相関係数が使われる。相関係数は-1から+1までの間の値をとる。
 (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd 

1995年(平成7年)第九回

1 栄養指導の際の栄養士の基本的な態度の記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 相手の話を聞くことよりも自分の考えを前面に押し出すことを優先する。
b 相手の緊張感をやわらげ、親近感をいだかせるようにする。
c 常に相手の立場にたち、相手の話をよく聞くようにする。
d 理解を深めるため、専門用語をできるだけ多用する。
 (1)aとb (2)bとc (3)cとd (4)aとc (5)bとd


2 高血圧の栄養指導に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)本態性高血圧にも、食塩に感受性の有るタイプと無いタイプがある。
(2)肥満が合併している場合でも、まず減塩を指導することの方が重要である。
(3)水溶性食物繊維には、食塩による血圧上昇作用を抑制する働きがある。
(4)たんぱく質には、高血圧から脳出血への進展を抑制する作用がある。
(5)食塩による血圧上昇作用を抑制するためにカルシウムやカリウムは積極的に摂取する。
3 老年者への栄養指導に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)肉、魚、バターは胃液の分泌を促し、胃の停滞時間も長いが、必ずしも消化が悪いとはいえない。
(2)老年者はカルシウムの平衡維持量が高いので、カルシウム摂取量は成人より低くてよい。
(3)食品中のフィチン酸は不溶性のカルシウム塩をつくるので、カルシウムの吸収を低下させる。
(4)摂取カルシウム量の多少にかかわらず、血清カルシウムは、通常一定に維持されている。
(5)骨の形成には活性型ビタミンDが関与している。
4 栄養状態の判定に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a P/S比は多価不飽和脂肪酸÷飽和脂肪酸で求められる。
b P/Ca比はカルシウム摂取量÷リン摂取量で求められる。
c PFC比率は総摂取エネルギーに占めるたんぱく質、脂肪、炭水化物からのエネルギーの割合をいう。
d BMIは体重(s)÷身長(p)2で求められる。
 (1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとc (5)cとd
5 学校栄養職員が給食指導を行うについての記述である。正しいのはどれか。
(1)学校給食は学校給食法に基づき、小学校における教育の一環として行われるものである。学校栄養職員は、その意義を理解して給食指導を行う。
(2)単独調理場方式実施校に勤務する学校栄養職員は、勤務学校の給食指導実施の責任があるが、共同調理場に勤務する学校栄養職員には責任がない。
(3)学校栄養職員は、栄養や健康の専門家として、内容豊かな給食を提供するだけでなく、給食指導面では学級担任等への協力等により、積極的に参加する。
(4)学校栄養職員は、学校給食の運営、学校内の給食指導が専門業務であるから、PTA主催による地域の料理講習会などは、保健所栄養士が行うべきものである。
(5)無理なダイエットなど食生活の乱れ等のある学童について、適切な個別指導が必要である場合、学校栄養職員が行うのが基本である。
6 管理栄養士の定義に関する記述である。次の[ ]に入る語句の正しい組合せはどれか。管理栄養士とは[ a ]のうち、複雑又は困難なものを行う[ b ]を有する者として[ c ]に備える名簿に登録された栄養士をいう。
    a      b     c

(1)栄養指導業務――応用性――都道府県

(2)給食管理業務――適格性――都道府県

(3)給食管理業務――実行性――厚生省

(4)栄養指導業務――適格性――厚生省

(5)健康管理業務――柔軟性――厚生省

7 乳幼児期における栄養指導に関連する事項である。誤っているものの組合せはどれか。
a 正常授乳婦の母乳は、たんぱく質、カルシウム、ビタミンDの含有量が調製粉乳に比べて一般に高い。
b 母乳は免疫体を含む初乳から移行乳、次いで永久乳の3段階に区分される。
c 幼児期は発育、発達の速やかな年齢層にあるので、保育所給食では1〜2歳、3歳以上に区分している。
d 乳幼児の栄養状態の評価を身長または体重で評価する場合には、パーセンタイル値が採用されている。
 (1)aとb (2)bとc (3)cとd (4)aとd (5)bとd
8 栄養指導におけるコンピュータ利用に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)コンピュータは、栄養価計算や栄養指導用の媒体物作成には適しているが、直接的に栄養指導の媒体物としての使用には不適当である
(2)コンピュータを用いて、イラストや写真を組込んだ栄養指導用の新聞、その他の印刷物を作成することをDTP(Desk Top Publishing)という。
(3)栄養調査など栄養指導関係のデータが大量に蓄積して、1枚のフロッピー・ディスクに保存できないときはCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)を利用する方法もある。
(4)あらかじめ、栄養価計算に必要な四訂日本食品標準成分表数CPU(Central Processing Unit)に記憶させておくと、演算処理速度が向上して能率的である。
(5)対象者に対して、確実に栄養指導の要点を伝えるには、印刷物にして渡すことである。それにはコンピュータよりもワープロが適している。
9 肥満の判定基準にBMIを用いる場合についての記述である。文中の[ ]に入る適切な数値の組合せはどれか。日本人の判定基準では[ a ]を標準として、これの[ b ]%以上を肥満としている。
    [ a ]  [ b ]
   (1) 20    20
   (2) 21    10
   (3) 21    30
   (4) 22    10
   (5) 22    20
10 栄養相談に関する記述である。正しいものはどれか。
(1)栄養相談は、健康相談の一部として考えられる。
(2)個人に対する栄養指導は対象者の栄養知識を深めることにある。
(3)指導者は相手と同じ立場に立ち、同じ価値観をもつことは避ける。
(4)個人の生活様式や価値観が多様化する中において、精神的・心理的側面まで立ち入るべきではない。
(5)栄養相談を行う時、問題を解決することが出来るように、指導者があまり働きかけてはいけない。
11 健康づくりのための運動についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 体力を構成する要素のうち、最も健康と関連が深いものとして、筋持久力があげられる。
b 健康づくりに適した運動としては、有酸素運動が適当である。
c 健康の程度を判定する基準として「体力」があげられる。
d 全身持久力の評価は最大酸素摂取量によることが適当である。
 (1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとd (5)cとd
12 腎臓病の栄養指導に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)慢性腎炎や慢性腎不全では、脂肪の摂取量を制限するように指導する。
(2)腎機能の低下にともなって、カリウムの摂取量を増やし、カルシウムやリンは制限する。
(3)低たんぱく質食品など特殊な加工品はさけ、自然の食品をできるだけ使用するように指導する。
(4)エネルギー摂取量が不十分だと、似たんぱく質食の効果が低下する。
(5)水分制限がある場合、前日の尿量+1,000mlを目安とする。
13 糖尿病の栄養指導に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)栄養指導はインスリン非依存型糖尿病(NIDDM)のみに有効である。
(2)糖尿病のコントロール状態は、血糖の変化のみで判定できる。
(3)コントロールが安定したら、摂取エネルギーの制限を緩和してもよい。
(4)「糖尿病食事療法のための食品交換表」(日本糖尿病学会編)は、1単位を80kcalとし、食品群は3群8表に分類されている。
(5)網膜症、腎症、神経障害、動脈硬化等の合併症を予防することも栄養指導の目標となる。
14 下痢と便秘の栄養指導に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)下痢になると排便回数が一般に多くなるが、排便回数が多いから下痢だとは言えない。
(2)下痢により脱水症状がみられることがあるので、水分の補給には十分注意する。
(3)慢性下痢には、脂肪の消化・吸収障害が多く、脂肪便がみられることがある。
(4)けいれん性便秘の場合には、食物繊維の摂取量を制限する。
(5)弛緩性便秘の場合には、胃下垂の人に多くみられるので、食物繊維が少なく消化のよい食事を指導する。

1994年(平成6年)第八回

1 52歳の男性で、身長160p、体重78s、血清総コレステロール245r/dl、中性脂肪195r/dl、HDL-コレステロール38r/dlを示す患者への栄養指導に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)この高脂血症は、WHOの分類によるとUb型に属する。
(2)肝臓での脂質合成を低下させるために、エネルギー摂取量を制限する。
(3)しょ糖、果糖、アルコール飲料を制限し、水溶性の食物繊維を含む食品の摂取量を増やす。
(4)飽和脂肪酸(S)を制限し、多価不飽和脂肪酸(P)を多くし、P/S比が3以上になるように指導する。
(5)コレステロール摂取量を1日に300r以下とする。


2 糖尿病の栄養指導に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)糖化ヘモグロビンは、検査の時点から1〜2ヵ月前の血糖の状態を知ることができる。
(2)3大栄養素のエネルギー比率のうち、糖質は50%以下になるように指導する。
(3)コントロールの良否は、血糖状態だけで判定する。
(4)糖尿病性腎症で腎機能の低下がみられても糖尿病が原因となっているので、糖尿病コントロールのための栄養指導を続ける。
(5)アルコールを飲用する場合、経口血糖降下剤の使用の有無にかかわらず、主食から同エネルギー量だけ交換する。
3 胃・十二指腸潰瘍の栄養指導に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)潰瘍は、粘膜防御因子と攻撃因子との平衡が崩れ、攻撃因子が優位になったときに発症するので、防御因子を増大させ、攻撃因子を低下させるように指導する。
(2)胃潰瘍では食物摂取後に、十二指腸潰瘍では空腹時や夜間に腹痛が起こることが多い。
(3)食事は欠食しないで少量頻回食にすることが基本となる。
(4)間食に、牛乳を飲めば胃酸の分泌を緩衝し、ガストリンの分泌を亢進するので、胃の安静を保つことができる。
(5)コーヒー飲料、アルコール飲料、タバコなどの刺激物は禁止する。
4 肥満の栄養指導に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 肥満判定にBMIが用いられるのは、これが除脂肪組織量とよく相関するからである。
b 体重減量期間中に適応現象が出現し減量が起こらなくなった場合には、食事療法に運動療法を併用することで克服することができる。
c 脂肪は高エネルギー源となるので、できる限り制限する。
d 行動療法は肥満治療を継続させるのに有効である。
 (1)aとb (2)bとc (3)cとd (4)aとc (5)bとd
5 乳児期の栄養指導上の留意事項の記述である。誤っているものはどれか。
(1)乳児は体重当たりの代謝量が多いので、水分の蒸発も多くなり、授乳以外にも水分を補給する必要がある。
(2)低体重児でも、離乳開始時期である5ヵ月になれば、離乳を開始してもさしつかえない。
(3)離乳の開始とはドロドロした食物を与える時で、果汁やおもゆなどの液体を与えるのは離乳の開始とはしない。
(4)卵、魚、肉類、豆製品、乳製品は何れも良質なたんぱく質源であるので、離乳初期からアレルギーを起こさない限り十分に使用してさしつかえない。
(5)離乳完了の時期は、形のある食べものをかみつぶすことができるようになる満1歳ごろを通常とする。
6 休養指導に関しての記述である。誤っているものはどれか。
(1)日常生活の中でストレス解消のための休養法としては、休む、寝るなど消極的休養法による気分転換をはかる方法が最も適している。
(2)ストレスの影響を受けて分泌する副腎皮質系ホルモンの生成にはビタミンCが関与しているので、ストレス時にはビタミンCの十分な摂取が必要である。
(3)疲労がストレスとして加わるとたんぱく質代謝を先進させる要因となるので、たんぱく質所要量にはストレスを考慮した安全率10%が加味されている。
(4)精神的疲労の回復には積極的休養法としてスポーツや散歩などの体を動かすレクリエーションが有効である。
(5)ストレス解消のため男性では飲酒やスポーツ、女性ではお喋りで気分を紛らわす方法がよく行われている。
7 運動指導の内容である。誤っているものはどれか。
(1)運動指導の内容として、運動の種類、運動強度、運動時間及び頻度を考慮する必要がある。
(2)健康づくりのための運動として、有酸素運動が推奨されているが、この運動は体力要素の1つである全身持久力を向上させる。
(3)運動のエネルギー源として脂質を利用させるためには、運動時間として最低15分以上の運動が必要である。
(4)運動指導を行う場合、運動中の心拍数を測定することにより、運動強度を知ることが出来る。
(5)適切な条件のもとに、長時間運動を持続すれば、健康のためのよい効果が得られ、運動をやめてもその効果はいつまでも持続する。
8 栄養指導計画の基本的な考え方である。誤っているのはどれか。
(1)栄養指導は、まず目標を設定するにあたり、対象者の抱えている問題点を整理することから始める。
(2)一度計画を立てたら、その効果をみるまでは計画の再検討をしてはならない。
(3)栄養指導の最終目的は、行動の変容をもたらすことである。
(4)plan−do-seeは、栄養指導計画を立てる上で基本的なことである。
(5)栄養指導は、マネージメントサイクルの繰り返しの中で最終の目標を達成させることが重要である。
9 四訂日本食品標準成分表に記載されているナトリウム量から食塩相当量を求める場合、該当食品中のナトリウム量に乗ずる数値として正しいものはどれか。
(1)ナトリウム量×1.25
(2)ナトリウム量×1.75
(3)ナトリウム量×2.15
(4)ナトリウム量×2.54
(5)ナトリウム量×3.45
10 集団対象の栄養指導についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 食事療法に関わる事柄は個別指導が原則であり、集団指導にはなじまないので避けることが望ましい。
b 集団指導は学習者に行動の変容を起こしやすくするという教育効果はあまり期待できないので、意識の変容を図ることに重点をおく。
c 集団指導では、個別指導のときにはみられない競争心や自主性の伸長といった集団力学的効果が期待できる。
d 集団の規模が大きい場合は、集団を構成する人々の理解力の差やニ一ズの違いに応じて等質集団に分ける方がよい。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
11 次の文の[ ]の中に入れる数値の組合せとして正しいものはどれか。栄養改善法第9条の2による集団給食施設とは、「特定、多数人に対して、通例として、継続的に一回[ a ]食以上、又は一日[ b ]食以上の食事を供給する施設」をいう。
  [ a ] [ b ]

 (1) 150  300 

 (2) 1OO  300 

 (3) 1OO  250 

 (4) 200  300 

 (5) 150  250

12 学校給食法に規定する学校給食の目標についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 学校生活を豊かにし、明るい社交性を養うこと。
b 心身の健全な発達と体力の向上を図ること。
c 食糧の生産、配分及び消費について、正しい理解に導くこと。
d 体位および運動能力の維持、向上を図ること。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
13 健常な成人の食物摂取状況に関する記述である。適正とされているものの組合せはどれか。
a 穀類エネルギー比率は70〜80%
b たんぱく質エネルギー比率は12〜15%
c 動物性たんぱく質比率は30%以上
d 動物性脂肪と植物性脂肪の比は1:2〜1:1
 (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd
14 カウンセリングについての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a ラポールとは指導者と相談者との間に相互的な信頼関係が成立することを意味する。
b 相互のやりとりによって話し合いを進めるよりも、指導者から導的な話しかけをすべきである。
c カウンセリングに当たって、指導者は相談者の悪い点や矛盾した点を指摘し、その誤りをただす必要がある。
d 指導者は相談者の話をただ聞くのではなく、適当に応答しながら聞くことが大切である。
 (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd 

1993年(平成5年)第七回

1 成人病を予防するための栄養指導方針として正しいのはどれか。
(1)糖質の過剰摂取を避けるために、糖質は総摂取エネルギーの40%以下にとどめる。
(2)糖尿病の誘因となる肥満を予防する観点から脂肪の摂取は総摂取エネルギーの20%以下とする。
(3)アルコールの摂取は適量を守る。具体的には総摂取エネルギーの10〜15%が望ましい。
(4)動物性脂肪の植物性脂肪に対する摂取比は、少なくとも1:1を超えないようにする。
(5)動物性たん白質と植物性たん白質の摂取比は、1:1.5〜1:2の範囲とする。


2 思春期の食生活に関する記述である。適切なものの組合せはどれか。
a 思春期は第二発育急進期で、1目当たりの基礎代謝量は青年期に次いで高く、摂取すべき栄養量の多い年代である。朝・昼・タのそれぞれにおいても多様な食品をバランス良く、十分に摂取する。
b 第二次性徴の発現する時期であり、また、身体諸臓器の量的、質的な変化及び体力・運動能力の発達する時期である。積極的に適度な運動の習慣をつけ、心と体と活動に見合った食生活をする。
c 生活領域が広がり食生活面の自己管理が必要である生活リズム・食習慣の乱れ(偏食・欠食・間食・減食・過食・夜食等)を注意する。
d 1日当たり鉄所要量は、急速次成長に伴う需要増加を考慮して、男子は12mg、女子は月経による損失を加えて15mgとされているので、十分に摂取するように心掛ける。
 (1)aとc (2)aとb (3)bとc (4)bとd (5)cとd
3 妊婦の栄養指導についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 妊娠期の栄養所要量は、生活活動強度U(中等度)20歳代女子の所要量に付加量を加えて供与する。
b 妊娠肥満を予防するために、栄養素摂取の比率などを考慮するとともに過食しないように気をつける。
c 貧血を予防するには、胃液の分泌を高めると同時にマグネシウム、ビタミンBなどを多く含む食品を十分に与える。
d つわりのときは、悪心や嘔吐を起こさせるような食物をさけ、調理法を工夫して、少量ずつ分けて摂らせる。
 (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd
4 虚血性心疾患の予防に関する記述である。不適切なのはどれか。
(1)虚血性心疾患は冠状動脈硬化が基盤となって発症するが、予防が重要で、危険因子を排除することが必要である。
(2)主要な危険因子は高脂血症(高コレステロール血症)、肥満、高血圧、喫煙であり、その他糖尿病、ストレス等がある。
(3)高脂血症はコレステロールが異常に多い状態であるので、摂取コレステロール300mg/日以下、P/S比1〜2とし、脂肪エネルギー比率20%以下、エネルギーのコントロールをして適正体重に近づける。
(4)良質のたん白質(1.0〜1.5g/kg/日)を摂取して心筋や動脈を強化すると共に、食物繊維を十分に摂取してコレステロールの吸収を抑制する。
(5)塩分制限(6〜10g/日、高血圧の程度による)をして血圧を正常にすると共に、禁煙・禁酒(制限)、嗜好品制限等、また、規則的で適正な食事・食習慣・生活習慣を営む。
5 栄養指導に必要な資料の収集のための記述である。誤っているのはどれか。
(1)資料の収集に当っては、最初に資料の内容やその範囲を決定することが大切である。
(2)新聞や書籍・定期刊行物等から関連する内容を抽出することにより、資料とすることができる。
(3)データベースの中から適切なキーワードによって、効率良く資料を収集することができる。
(4)収集した資料の信頼性は、定期刊行物、新聞、書籍の順に高い。
(5)取捨選択された有用た資料は、適正な整理・保管が大切である。
6 栄養指導の展開についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)指導は、指導者、対象者ともに問題点を発見することであり、すべての活動はここからはじまる。
(2)その問題の所在、背景、解決への見通しを判定するために諸調査などがおこたわれ、実態が把握される。
(3)問題点が明確にされたら、解決のための目標が立てられ、対象の生活状況などを考慮しなから、計画の設定が行われる。
(4)対象者の条件、ニ一ズに合わせて指導方法を選定し、適切な教材、媒体、技法を用いて実施する。
(5)評価には、目的評価と技術評価がある。目的評価は改善効果を判定するために早急に求め、技術評価は最終的に判定すればよい。
7 栄養指導と運動指導に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)日常生活の過ごし方如何では、栄養所要量で示されている付加運動量に相当するエネルギー消費量は高めることができる。
(2)全身的な短時間の激しい運動は、酸素を摂取することで体の機能を高め、脂質代謝の改善に効果的である。
(3)日常生活活動の活発な人は、体力的に劣る人に比べて、同じ酸素摂取量の強度の運動をした時、心拍数は少なくてすむ。
(4)健康づくりに適した運動強度は、個人の最大酸素摂取量の50%が基準となって、指標が示されている。
(5)健康づくりのための運動の目的は、日常生活の中で、個人の状態に合わせてできるだけ体を動かすことを習慣化することにある。
8 食品構成表に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 食品構成表は、特定集団の所要栄養量を充足するために、どういう食品を、どれだけ摂ればよいかを示したものである。
b 食品構成表を作成する際の食品群別は、栄養成分の類似した食品を6群に分類して作成することを原則とする。
c 各食品群の栄養成分値の算出は、それぞれの食品群の中で使用頻度の高い食品成分値を平均して求める。
d 個人指導の際の食品構成は、その個人が常用している各食品群の代表的な食品で食品群別摂取量を示し、各食品群内の等価交換を指導する。
 (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd
9 六つの基礎食品に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 第一群の食品はエネルギーの主たる供給源となる穀類、いも類、砂糖、菓子類などである。
b 第二群の食品は主としてカルシウムなどミネラルの供給源となる牛乳・乳製品、骨ごと食べられる小魚などが含まれる。
c 第三群の食品は緑黄色野菜であり、原則としてその100グラム中にカロチンを300ミリグラム以上含むものが該当する。
d 第四群の食品は主としてたん白質の供給源となる魚介類、肉類、卵類、大豆・大豆製品などである。
e 第六群の食品は脂肪性エネルギー源となる油脂類およびマヨネーズ、ドレッシングなど多脂性食品がこれに該当する。
 (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとe (5)cとe
10 次はカウンセラーについての記述である。誤っているのはどれか。
(1)カウンセラーは、自分の専門領域はもちろんであるが、その領域に関連する周辺の諸学問に精通していることが望ましい。
(2)カウンセラーは、どのようた場合でも、相談者を人間として尊敬できる人格を持つ必要がある。
(3)カウンセラーは、だれとも公平に接するために、経済的なゆとりが必要である。
(4)カウンセラーは、相談者に対しても自分に対しても率直で誠実でなければならない。
(5)カウンセラーは、円満で寛容た性格で、常に安定した精神状態でいることが大切である。
11 栄養指導に使用する電子計算機についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a コンピュータを使用する場合は、通常、事前に処理手順を与えておく必要がある。この一連の処理手順を示したものを一般にハードウェアと呼ぷ。
b 出力装置のディスプレイ装置は、われわれが使用している文字や記号でコンピュータの計算結果を表示する装置である。
c コンピュータで栄養計算する場合は、補助記憶装置のプリンターに食品成分表を記憶させておくと効率よく作業ができる。
d キーボードは、プログラムやデータをアルファベットや数字を用いて入力する装置である。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
12 地域住民を対象に栄養調査を行い次のようにa,b,cの結果を得た。これより変動係数を求めてその値の大きい順に並べた。正しいのはどれか。
a エネルギー摂取量の平均値は2,100kcal、標準偏差は150kcal
b たん白質摂取量の平均値は70g、標準偏差は15g
c 脂肪摂取量の平均値は60g、標準偏差は10g
 (1)a,b,cの順 (2)a,c,bの順 (3)c,a,bの順 (4)b,a,cの順 (5)b,c,aの順
13 統計の用語についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 累積度数分布は、ある級までに全体のどれだけの度数が集まっているかをみる場合に便利である。
b ヒストグラムは度数分布の構成を示すもので、柱と柱とは離すことができないものである。
c 変異係数は、平均値を標準偏差で割ったもので、単位のちがったバラツキや次元の異なるバラツキの比較に用いられる。
d 相関の程度をあらわすのに相関係数が使われる。相関係数はOから+1までの間の値をとる。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
14 学校給食に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)学校給食は、学習指導要領により、学校教育の一環として特別活動の中の学級活動に位置づけられている。
(2)小学校給食指導は、正しい食事の在り方の体得、食事を通して好ましい人間関係の育成、心身の健全な発達を目指している。
(3)学校給食の所要栄養量は、学年別1人1回当たり平均所要栄養量基準が示されているので、適正運用のためには地域性を考慮して運用する。
(4)平均所要栄養量基準は、食物として摂取する時点の量であり、実施に際してはビタミン損耗率はV.A20%、V.B30%、V.B25%、V.C50%を考慮する。
(5)児童・生徒に対する給食指導に当たっては、学校栄養職員は専門的立場から担任教諭等を補佐し、集団又は個別の指導を行う。

1992年(平成4年)第六回


1 次の文の(   )の中に入る適切な数値の組合せはどれか。
 保育所給食の指導にあたり、1〜2歳児の場合、昼食とおやつのエネルギー、たん白質、脂肪は、栄養所要量の( a )%相当量とし、動物性たん白質は当該たん白質量の( b )%相当量、当該エネルギー量の( c )%相当量を脂肪量とする。

   a      b      c



(1)50――45――20〜25



(2)50――25――25



(3)60――20――25〜30



(4)40――45――15〜20



(5)60――25――15

2 次は討議討論形式の内容記述である。誤っているのはどれか。
(1)円卓式討議は、小集団で司会者を中心に全員の顔がみえるようにする。
(2)パズセッションは人数、時間のわくを制限しない多数人の討議法である。
(3)パネルディスカッションは、主題について立場や知識・経験を異にする数名のパネラーを選び出して討議を行う方式をいう。
(4)シンポジウムは、課題について各立場の専門家による討議を必要とする場合に用いられる。
(5)6・6式討議は、参加者全員を6人ずつ分けて1グループとし、主題について1人が約1分つつ計6分位で行う討議法である。
3 栄養指導の媒体に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)映像媒体の映画・テレビなどは、集団から小集団グループ、個人までの媒体として効果的である。
(2)演示媒体の実演・コンクールなどは、個人指導の媒体としては不適当である。
(3)印刷媒体のパンフレット・リーフレットなどは、小集団でも個人でも適用できる。
(4)掲示媒体のパネル・ポスターなどは、通常不特定多数の対象の媒体として適用する。
(5)聴覚媒体の放送・テープなどは、個人指導の媒体としては不適当である。
4 集団対象の栄養指導についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)集団を構成する人々の能力や二一ズに応じて集団の均質化を図る。
(2)集団の栄養摂取状態は、その集団の荷重平均栄養所要量と比較して評価する。
(3)集団指導の最初の指導方法は、レクチャー・フォーラムから行うのが原則である。
(4)個別指導の中から、限られた共通な問題をかかえた対象者をグループとして指導することもある。
(5)集団指導では、個人指導にはみられない、集団特有の機能性が存在する。
5 健康づくりのための休養指導についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 肉体的疲労回復の促進には、積極的次休養法を主体に指導する。
b 誰にも妨げられない、のんびりした一定時間を毎日もてるようにすすめる。
c 血液循環や新陳代謝の亢進に役立つ入浴は、積極的休養法の一つである。
d 消極的休養法には、創作的芸術活動、散歩、釣り、旅行などがある。
e 積極的休養法と消極的休養法をバランスよく組合せて継続して実行させる。
 (1)aとd (2)bとe (3)cとe (4)cとd (5)aとb
6 鉄の所要量についての記述である。女性のライフスタイルで最も多く必要とする正しいものの組合せはどれか。
a 思春期は急速な身体発育がみられるので鉄の需要が一番高い。
b 未婚(成人)の女性は鉄の損失も大きく、一番多く鉄を必要とする。
c 妊娠前期は胎児の成長に鉄の需要が増加するので一番高い数値となっている。
d 妊娠後期は母体の造血亢進と胎児の発育が進むので多量の鉄が必要である。
e 授乳期は産後の体力回復・母乳分泌促進のために鉄の需要は一番高い。
 (1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
7 栄養指導の方法と技術についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)地域集団の食生活調査はよく行われるが、この調査結果は、個人の栄養指導用として有効な資料となる。
(2)栄養指導は、食事内容の面だけでなく、運動および休養面も包括した広い視点からの対応が必要である。
(3)カウンセリングは、指導対象者の問題解決、行動の変容に有効た手段の一つとして積極的に取り入れる必要がある。
(4)指導の効果的な方法として、個人指導・集団指導・マスメディアなどによる方法があるが、目的、対象者、内容によって適正な選択が必要である。
(5)適当な教材・媒体の使用は指導効果を高めるための補助手段として有効である。
8 高血圧者の食生活に関する記述である。適当なものの組合せはどれか。
a 摂取エネルギーは標準体重を維持する範囲として、過食をさけ、バランスのよい規則的食生活、適度た運動・休養をする。
b 減塩を基本とし、食塩量は本態性高血圧の場合8〜10g/日を目安としてうす味調理をし、加工食品や外食の場合はその塩分を考慮する。
c カルシウム・カリウムはナトリウムによる血圧上昇作用を抑制するので、高カリウム血症がない場合は新鮮な野菜、果物、乳類、小魚を十分に摂取する。
d 脂肪は総エネルギーの20%未満、動物性脂肪と魚類・植物性脂肪の比は1:1、たん白質は体重kg当たり1〜1.5g/日が望ましい。
 (1)aとc (2)bとc (3)cとd (4)aとb (5)bとd
9 肥満予防と栄養指導についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)肥満を防ぐための指導に当たっては、個人の性別、年齢、生活活動に見合った適正なエネルギー摂取量を示す。
(2)対象の性、年齢、身長に見合った適正体重の範囲を示して、よく理解させる。
(3)肥満は糖尿病や循環器系疾患などさまざまな疾患の誘発因子となることを認識させる。
(4)食事の回数を減らし、エネルギー摂取量とたん白質摂取量は所要量に対し、約10%少ない量を摂取するよう指導する。
(5)近年、各種作業の機械化、省力化なども肥満の要因となっているので、運動によるエネルギー消費量の増大を図ることの指導も大切である。
10 成人の肥満判定に関する記述である。適切たものはどれか。
(1)皮下脂肪厚(上腕背部十肩甲骨下部)の肥満判定基準は男性40mm以上、女性60mm以上である。
(2)ローレル指数(体重(kg)/身長2(cm)×107)の肥満判定基準は140以上である。
(3)ブローカ指数(体重(kg)/身長(cm)−100×102)の判定基準は120以上である。肥満度は標準体重の20%以上である。
(4)カウプ指数(体重(kg)/身長2(cm)×104)の肥満判定基準は20以上である。
(5)BMI(body mass index)(体重(kg)/身長2(m))の肥満判定基準は30以上である。
11 妊婦の食事指導に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 妊娠期のエネルギー摂取は、巨大児や母体肥満を防ぐために、非妊娠時と同量である。
b 妊娠中は薄味とし、いろいろな食品を組合せて摂取する食品数をできるだけ多く心掛ける一方、便秘を防ぐために食物繊維のとり方も工夫する。
c 妊娠に不足しがちなカルシウム、貧血防止のためのヘム鉄などを多く含む食品を十分にとるようにする。
d 妊娠中毒症の場合は、正常妊娠より低エネルギー、低たん白質、低塩とし、動物性脂肪も避ける。
 (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd
12 授乳婦の栄養指導に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 授乳婦の栄養所要量は、生活活動強度U(中等度)20歳代女子の所要量に対する付加量として示されている。
b 付加量は母乳分泌の量とその栄養量、授乳・哺乳活動などを考慮して算出されている。
c 授乳期間中は、乳汁分泌に役立つたん白質、カルシウム、鉄、ビタミンB1等を多く含む食品を十分に考える。
d 授乳中は、食事量が増加するため胃腸の負担が軽くなるように、脂肪エネルギー比率を40%程度とする。
 (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd
13 幼児期の栄養指導上の留意点についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)幼児期は乳児期に比較して精神面での発達が目覚ましいので、基本的な生活習慣を確立し、正しい食習慣を身につけさせるように努めることが大切である。
(2)食事の自立が形成される時期なので調理形態の気くばり、調理の工夫が必要である。
(3)生涯を通じて身体発育が最も大きい時期にあるので体重の測定は頻繁に行い、食事の適否の判断をする必要がある。
(4)精神発達は年齢毎に異るので、栄養・食教育は発育段階に応じて一歩一歩進めていくことが大切である。
(5)健全な発育のためにはたん白質とともに各種ミネラルも必要であり、特にカルシウムと鉄については、不足することのたいよう十分に配慮する必要がある。
14 離乳の基本についての記述である。適当たものの組合せはどれか。
a 離乳をはじめる時期は、舌でつぶせる程度の固さのかゆを与えはじめる生後4ヵ月が適当である。
b 離乳食に用いる食品は、離乳の進行過程に応じて食べやすく調理してあれば種類にこだわらなくてよい。
c 離乳とは乳汁による栄養を停止し、幼児期の固形食に移行することである。
d 卵は離乳開始期から生卵を与えてもさしつかえない。
e 離乳を終る時期は、形のある食べ物を噛みつぶすことができるようになる満1歳ごろを通常とする。
 (1)aとb (2)cとd (3)bとe (4)aとc (5)dとe


1991年(平成3年)第五回

1 病院の栄養相談のためにコンピューターに入力するデータとして、直接必要でないものはどれか。
(1)日本人の栄養所要量の個人別エネルギー所要量簡易算出式
(2)四訂日本食品標準成分表の食品成分値
(3)国民栄養調査結果の国民1人1日当たり栄養素摂取量
(4)指導対象者の個人情報
(5)疾病別食品構成基準


2 個人の食生活に必要な事項である。比較的関係の少ないのはどれか。
(1)食品名、料理名、摂取食品名、食品数などの食物摂取状況を把握する。
(2)性・年齢階層別の日本人の栄養所要量を十分に把握する。
(3)欠食、外食、食事時刻、嗜好傾向などの食行動に関する事項を把握する。
(4)身長、体重、肥満度、臨床検査値などにより身体状況を把握する。
(5)睡眠時間、運動状況、就業状況などの生活状況を把握する。
3 栄養状態の判定に用いられる栄養指数算出式である。正しいものの組合せはどれか。
a ローレル指数:W×107÷L3
b カウプ指数:B×102÷L2
c ブローカ指数(変数):W×102÷({L-100}×0.9)
d ベルべック指数:(W+L)/L
  W:体重(kg)L:身長(cm)B:胸囲(cm)
 (1)aとb (2)cとd (3)bとc (4)aとc (5)bとd
4 地域の健康づくり施策の計画立案の資料にするために、住民栄養調査を行う場合の留意事項である。正しいものの組合せはどれか。
a 食生活に影響を与える地域環境については、既存資料を十分に調べる。
b 調査対象(標本)は、地域内の特定地区に住む食生活と健康に問題のありそうな人を選ぶ。
c 調査対象者自身に食事内容を記録してもらう方法より、調査員による観察の方が正確で能率がよい。
d この調査は、国民栄養調査と異なり、調査対象に選ばれた人に協力を強制することはできない。
 (1)aとd (2)bとd (3)bとc (4)cとd (5)aとc
5 高脂血症の食事指導に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 高脂血症は食事と関係が深く、動脈硬化をひき起こし、脳梗塞や虚血性心疾患の原因となる。
b 食事は、飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸の比率(P/F比)をできるだけ低値におさえる。
c 血清トリグリセリドの他界タイプでは、しょ糖は制限するが、果糖は制限しなくてよい。
d 魚類の脂肪に含まれるドコサヘキサエン酸には、高脂血症の改善効果がある。
 (1)aとb (2)bとc (3)bとd (4)aとd (5)cとd
6 疲労と休養に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 肉体的な急性疲労は一過性で、回復には消極的休養が有効である。
b 消極性休養法とは、疲労原因の仕事をすべて中止して、十分に静養することである。
c 精神的疲労の回復には、スポーツや散歩などの体を動かすレクレーションが有効である。
d 入浴は疲労回復に効果があるが、精神的疲労に対しては高温浴がすすめられている。
 (1)aとc (2)bとc (3)aとc (4)bとd (5)cとd
7 虫歯と食生活に関する記述である。不適切なものの組合せはどれか。
a 丈夫な歯質、歯肉にするためには、胎生期からの栄養、生後は発育に応じた栄養素量をバランスよく摂取し、規則的な食習慣を身につける。
b 砂糖の多い果糖類は一度に多く与えると、ストレプトコッカス・ミュータンス菌の繁殖が起こり、歯垢pHを低下させ虫歯になり易いので、少量づつ回数を多く与える。
c 繊維の多い食物はよく噛むことにより、歯垢を減少させ、自浄制、咀嚼力、唾液分泌をうながし、歯の健康によい。
d でん粉は歯に粘着し、長時間残留するため、虫歯の誘発因子となるのでひかえる。
e 食後の歯磨きと同様に、間食後も歯磨き、または、うがい、水を飲むなどして、口腔の清浄をはかる。
 (1)aとb (2)bとc (3)bとd (4)dとe (5)cとd
8 乳児栄養に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)混合栄養では、毎回、まずミルクを飲ませてから不足分を母乳で補う。
(2)母乳の分泌が不足のときは、速やかに人工栄養に切りかえて栄養量の不足をきたさないようにする。
(3)調乳の際に行われる無菌操作法とは、あらかじめ哺乳びんや乳首を消毒しておき、1日分の必要量をまとめて作っておく方法である。
(4)乳児の成長・発育を促進するために、生後4ヵ月後になると、離乳を開始しなければならない。
(5)離乳期から幼児期にかけて用いられるフォローアップミルクは、牛乳より消化吸収をよくし、ビタミン類が強化されている。
9 妊娠に対する栄養指についての記述である。正いのはどれか。
a 妊娠期の栄養所要量は、一般的には生活活動強度U(中等度)20歳代の所要量に付加量を加えたものを供与する。
b つわりのときは、悪心や嘔吐を起こさせるようなものをなるべく避けて、とりやすい内容のものをあたえる。
c 肥満を予防するために、炭水化物の摂取を減らして脂肪エネルギー比率を40%程度に高める。
d 貧血を予防するために、たん白質、鉄、葉酸、ビタミンCを多く含む食品を十分にあたえる。
 (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd
10 ひとり暮らしの老人の食事状態を知るための記述である。直接関係ないものはどれか。
(1)食物摂取の習慣として、食生活が単調でパターン化されていないかを調べる。
(2)日常の食生活において、摂取食品数および献立のパターンを調べる。
(3)味覚の低下に伴い、一般に濃い味付けになりやすいため塩味の濃淡を調べる。
(4)日常使用されている食費の増減と健康状態の関係について調べる。
(5)インスタント食品、調理済み食品、嗜好食品等の利用状況について調べる。
11 循環器疾患を予防するための栄養指導の要点についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 肥満を予防するため、炭水化物はの摂取エネルギーの40%以下の摂取にとどめる。
b たん白質は不足しないように十分とり、また、動物性及び植物性を約半々の割合とすることが望ましい。
c 脂肪は多過ぎても少な過ぎてもよくないので、総摂取エネルギー20〜25%が望ましい。
d 魚油由来の脂肪は多価不飽和脂肪酸に富み、動脈硬化を予防する作用があるので摂取脂肪の40%は魚類から摂取する。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
12 厚生省が示した「健康づくりのための運動所要量」に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 運動の持続時間は、少なくても10分以上継続した運動であることが必要である。
b 1日の合計時間としては50分以上であることが基本的条件である。
c 運動頻度は原則として毎日行うことが望ましい。
d 健康づくりのためには無酸素運動のほうが効果的である。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
13 統計の用語についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 標準偏差は標識(X)の値が平均のまわりにどのように分散しているかをみるもので、マイナスの平方根のみを用いる。
b 相関の程度を表すのに相関係数が用いられるが、相関係数は−1から+1までの間の値をとる。
c 変動係数は、平均値を標準偏差で割ったもので、単位や次元の違うバラツキの比較に用いられる。
d 1つの値をX、他方の値をYとして、両者の変化の傾向をグラフにプロットするときに示される線を回帰線という。
 (1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd
14 コンピューターを構成する装置の組合せである。誤っているのはどれか。
(1)入力装置―――――カード・リーダー

(2)主記憶装置――――中央処理装置

(3)制御装置―――――OHP(オーバー・ヘッド・プロジェクター)

(4)補助記憶装置―――フロッピーデイスク装置

(5)出力装置―――――デイスプレイ装置


1990年(平成2年)第四回

71 「健康づくりのための食生活指針」(昭和60年厚生省)の大項目と小項目についての組み合わせである。正しいのはどれか。

(1)多様な食品で栄養バランスを―――――主食、主菜、副菜をそろえて

(2)日常の生活活動に見合った栄養を―――砂糖のとりすぎを避けよう

(3)脂肪は量と質を考えて――――――――コレステロールをとりすぎないように

(4)食塩をとり過ぎないように――――――こどものときからうす味嗜好を形成しよう

(5)こころのふれあう楽しい食生活を―――アルコールは適量にとどめよう

72 肥満とやせの判定表・図(昭和61年厚生省)についての記述である。正しいのはどれか。
(1)この判定表・図は日本人の身長と体重との関係を生活活動強度別、年齢階級別に示したものである。
(2)多数の集団を対象とした検診などに際し、一次的なスクリーニングを行うための目安として考えられたものである。
(3)この判定表・図は肥満、やせを正確に診断するためのものである。
(4)判定区分「ふつう」とは、身長別の体重の分布からみて、理想的であると判定されるグループである。
(5)判定区分「ふとりぎみ」については、肥満ではないので生活指導を行う必要はない。
73 個人別栄養所要量に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 個人別エネルギー所要量は、性別、年齢階層別に身長および体重の平均値を基礎に算定されている。
b 個人別栄養所要量は、第四次改定日本人の栄養所要量から算定されるようになった。
c 各自の体格に合わせた個人別の栄養指導や健康づくりの基礎資料として活用できる。
d 20歳以上の者については、ふだんの生活時間によって生活活動強度を確かめ、性、年齢、生活活動強度別に身長を用いて個人のエネルギー所要量の目安を算出することができる。
e 個人の肥満予防のために算定されたもので、肥満者の多いアメリカでも策定されている。
 (1)aとb (2)bとc (3)cとd (4)dとe (5)aとe
74 集団指導の方式についての記述である。正しいのはどれか。
(1)講演は、講演者があらかじめテーマとその内容を準備して講演するので、大勢の人に十分理解させやすい利点がある。
(2)座談会は、参加者全員がパネラーとなって自由に発言できる方法であり、問題の解決を急ぐ場合にできいるだけ多数人で行う。
(3)ロール・プレイングは、問題の場面を設定し、参加者が登場人物に扮して即興劇を行い、その後に問題解決法を討議する方法である。
(4)シンポジウムとは、特定の主題について1人の講師が簡単な意見を述べて、後に参加者全員と意見を交換する方式である。
(5)バズ・セッションとは、参加者が6人ずつのグループに分かれて、特定の問題について1人が6分ずつ意見をのべあって、討議する方式である。
75 食生活指針に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)食生活診断は、その後の栄養指導を上手に行うための一つの手段であるから、慎重に行う必要がある。
(2)食生活診断を行う際には、対象者の栄養や食品に関する知識の程度についてテストを行う必要がある。
(3)食生活診断を行うには、一定期間における献立内容の把握と摂取食品の審査を行うことが不可欠の条件である。
(4)食生活の診断結果は、できるだけ詳細に採点して問題点を点数で示してやることが効果的である。
(5)食生活診断では具体的な食事内容とともに食事回数やその規則性などについても聞き取る必要がある。
76 ある集団について栄養調査を行い次のようにa、b、cの結果を得た。これより係数を求めてその値の大きい順じ並べた。正しいのはどれか。
a エネルギー摂取量の平均値は2000kcal、標準偏差は200kcal。
b ビタミンB摂取量の平均値は1.2mg、標準偏差は0.4mg。
c たんぱく質摂取量の平均値は75mg、標準偏差は15mg。
 (1)a、b、cの順 (2)b、c、aの順 (3)c、a、bの順 (4)a、c、bの順 (5)c、b、aの順
77 個人対象の栄養指導につての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 個人指導に当たっては、食物摂取状況だけでなく身体状況、生活状況、食習慣等に関する事項じついても聴取することが大切である。
b 被指導者と指導者相互のの理解を深め、信頼感がもたれる相互関係を大切にする。
c 話し合いは相互のやりとりによって進められるが、指導者から誘導的な方法をとる方が良い。
d 個人指導はカウンセリングであるので、対象者が話をしている内容に相づちを打ったりしてはいけない。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
78 妊婦、授乳婦の栄養指導に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)現在は食料が豊富で、結婚適齢期女子の栄養状態は良好であるから、栄養上の注意は妊娠してから指導すればよい。
(2)「第四次改定日本人の栄養所要量」では、カルシウムは妊娠前半期+0.3g、後半期+0.5gとしている。
(3)「第四次改定日本人の栄養所要量」では、妊婦および授乳婦の栄養付加量は生活活動強度U(中等度)に対するものとして示されている。
(4)授乳婦のエネルギー、たんぱく質、カルシウムの付加量算定の基礎となる母乳分泌量は、1日平均850mlとしている。
(5)妊娠中毒症の場合は、安静を要するので低エネルギーとし、たんぱく質も正常妊婦より少なくし、動物性脂肪をさけ、低塩にするように指導する。
79 鉄欠乏制貧血者の食事指導に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)穀物に含まれる鉄の吸収率は悪く、そのうえ穀物中のフィチンは鉄の吸収を阻害するので、貧血時には厳しく制限する。
(2)卵黄の含まれるホスビチンは、鉄の吸収を妨げるので、貧血時には卵は食べさせないようにする。
(3)鉄の吸収率は一般に植物性食品より動物性食品の方が高いので、植物性食品の摂取量はできるだけ少量におさえる。
(4)鉄の吸収を阻害する成分、たとえばタンニン、リン酸、葉酸、銅を含む食品は避ける。
(5)野菜や果物に多く含まれるビタミンCは鉄の吸収を促進するので、たんぱく質を多く含む食品とともに十分に与える。
80 糖尿病患者の栄養指導について、正しいものの組合せはどれか。
a 食事の自己管理を容易にするために、「糖尿病治療のための食品交換表」などを用いて、食品のエネルギー等価交換ができる力をつける。
b 80kcal1単位の食品交換法で食事の自己管理を行う場合には、指示総単位を守れば、朝・昼・夕の食事への単位分配は自由にしてもよい。
c ナトリウムは糖尿病の病態とは直接関係がないから、塩分については特に注意する必要はない。
d 食品の計量や、料理の指示量通り盛りつける訓練をすることは、食品重量に対する感覚を養う上で有効である。
 (1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとc (5)cとd
81 心臓病を予防するためお食事指導のあり方についての記述である。適当なものの組合せはどれか。
a 心臓病の誘因となる高血圧の予防にはカリウムが効果があるので、果物を多く摂るようにすすめる。
b 糖質を多く含む食品の多量摂取は体内の中性脂肪を増加させ、心臓病を起こしやすいので、エネルギー総摂取量の30%以下に制限する。
c 野菜サラダといえども無制限の摂取はエネルギーと食塩の摂り過ぎを助長するので献立の栄養バランスを考慮して分量を決める。
d 動物性たん白質は一日のエネルギー摂取量の12〜13%程度を摂取するように指導する必要がある。
e 脂肪はエネルギー総摂取量の20〜25%の範囲とし、動物性脂肪1に対して植物性脂肪1以上の割合で摂らせるようにする。
 (1)aとd (2)aとc (3)bとd (4)cとe (5)dとe
82 骨粗鬆症の予防に関する記述である。適切なものの組合せはどれか。
a 毎日、多様な食品類ヲバランスよく摂取して、個人に応じた所要の栄養素量を満たす。
b カルシウムとりん、ビタミンAなどの栄養素と同時に、摂取すると吸収効率が高くなる。
c 日常、適度な運動を行って、骨の再生を活性化させる。
d カルシウムとリンの摂取する割合は1:3が骨代謝および吸収の上から望ましい。
e 女子は閉経期直後から骨量が急減して発症率が高くなるので、この時期からカルシウムの摂取量を多くする。
 (1)aとd (2)aとc (3)bとd (4)cとe (5)dとe
83 学校給食法に規定されている学校給食の目標についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)日常生活にける食事について、正しい理解と望ましい習慣を養うこと。
(2)適性な食事をとおして体位および体力の向上を図ること。
(3)食生活の合理化、栄養の改善及び健康の増進を図ること。
(4)食糧の生産、配分及び消費について、正しい理解に導くこと。
(5)学校生活を豊かにし、明るい社交性を養うこと。
84 コンピューターについての組合せのうち、正しいのはどれか。
(1)ハードウエア―――――利用技術

(2)ヒューマンウエア―――デイスプレイ

(3)ソフトウエア―――――機械装置

(4)磁気デイスク―――――ラインプリンター

(5)ビット――――――――2進法


1989年(平成元年)第三回

71 健常な成人の食物摂取状態の診断に関する記述である。適正とされているものの組合せはどれか。
a 穀類エネルギー比率は80%以上である。
b PFC比率は、P12〜15%、F20〜25%、C55〜65%である。
c 動物性たん白質比率は、30%以下である。
d 動物性脂肪と植物性(魚類由来の脂肪を含む)脂肪比率は、1:2〜1:1である。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd


72 集団対象の栄養指導についての記述である。誤っているのはどれか。
(1) 集団指導では、個人指導のときにはみられない協力、相互啓発などの集団力学的効果が期待できる。
(2) 集団を構成する人々の知識や理解力の差が大きいと、集団指導は困難なので、大集団は等質集団に分ける方が良い。
(3) グループ学習を行うときには、指導にあたる栄養士はグループの自主性を尊重し、その活動を支援する立場をとる。
(4) 個人を対象にしたきめの細かい配慮の必要な病人の食事指導も、ときには集団指導が効果的な場合もある。
(5) 集団の栄養素摂取状態を、その集団の荷重平均栄養基準量と比較して判断することは適当ではない。
73 栄養素摂取量の過不足と健康についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 血液の生化学的検査の結果に異常がなければ、エネルギー不足が長期にわたっても問題はない。
b たん白質、脂質、糖質の摂取比率(PFC比率)が望ましい値であれば、それぞれの栄養素は適量に摂取されている。
c 消費エネルギーが低い生活の人は、食品の摂取量を少なくするよりも、連動等により消費エネルギーを高めたうえで、それに見合った摂取とすることが望ましい。
d 成人病を予防するには、少なくとも学童期から、栄養素摂取量に過不足のない、バランスのとれた食事について教育する必要がある。
 (1)aとc (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd
74 四訂日本食品標準成分表に記載されている食品中の食塩相当量の算定にあたって、当該食品中のナトリウム量に乗ずる数値は、次のどの数値を用いているか。
(1)ナトリウム量×1.50
(2)ナトリウム量×4.52
(3)ナトリウム量×2.54
(4)ナトリウム量×5.54
(5)ナトリウム量×3.50
75 六つの基礎食品に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)第一群は主としてエネルギーの供給源となる食品で、穀類、いも類、砂糖類が含まれている。
(2)第二群は主としてたん白質の供給源となる食品で、魚、肉、卵、大豆が含まれている。
(3)第三群は緑黄色野菜であり、原則として、その100g中にカロチンを600μg以上含むものをいう。
(4)第四群はその他の野菜・果物で、原則としてその100g中にビタミンCを30r以上含むものをいう。
(5)第五群は主としてカルシウムなどのミネラルの供給源となる食品で、牛乳・乳製品が含まれる。
76 幼児期の間食に関する記述である。適切なものはどれか。
(1)間食は心身の発育・発達を妨げるので、与えない方がよい。
(2)間食の目安は、1日のエネルギー摂取量の1O〜20%とする。
(3)望ましい食習慣を身につけるために、年齢に関係なく午前10時頃と午後3時頃の2回に分けて規則的に与える。
(4)手作りの菓子や嗜好飲料だけを与えて豊かな心を養う。
(5)間食の与え方によって、偏食、欠食、肥満、食事性食欲不振などの原因になることはない。
77 地域集団の世帯を対象とする食生活調査の種類である。適当なものの組合せはどれか。
a 世帯状況調査
b 摂取食品数調査
c 生活時間調査
d 購入食品調査
 (1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとc (5)bとd
78 高齢者の栄養指導を行う際の留意点である。誤っているのはどれか。
(1)生活活動が低下しやすく、運動量が不足しがちである。
(2)味蕾の減退や消耗により、味覚閾値が低くなる。
(3)暦年齢は同じでも身体的・精神的・社会的な個人差が大きい。
(4)摂取する栄養素のアンバランス・栄養量の過不足が続くと、老化や病気の進行が早まる。
(5)新しいことは覚えにくく忘れやすくなり、既成観念にとらわれやすい。
79 先天性代謝異常症についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a フェニルケトン尿症、ガラクトース血症は、インスリン依存型糖尿病と同様に、先天的な酵素欠損または酵素活性の不足が原因である。
b フェニルケトン尿症で、フェニルアラニン除去乳を用いているときは、母乳、調整粉乳、離乳食は全く摂取しないように指導する。
c ガラクトースは乳糖の成分であるから、ガラクトース血症では、普通の乳・乳製品をはじめ乳糖を含むすべての食品の摂取を禁ずる。
d 日本人に比較的多くみられるヒスチジン血症は、酵素活性の不足による糖質代謝障害で、治療には低ヒスチジン粉乳が用いられる。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd {5)cとd
80 次の組合せのうち、関係のないものはどれか。
(1)乳児牛乳過敏症―――――アレルギー ――――大豆乳
(2)乳糖不耐症―――――――酵素欠損――――――無乳糖食
(3)メープルシロツプ尿症――果糖代謝障害――――フルクト一ス制限食
(4)周期性嘔吐―――――――アセトン血症――――急性期絶食
(5)ガラクトース血症――――酵素欠損――――――無ガラクトーズ食
81 討議法の選択についての記述である。不適当なものはどれか。
(1)小集団で今後みんなで実行してゆくことを決めるため、互に顔を見ながら全員が発言できる自由な話し合いをしたい。→円卓式討議法
(2)多人数集団で意見がいくつかに分れているので、各意見の代表者にみんなの前で討論してもらい、問題を煮つめた後に全員で討議したい。→シンポジウム
(3)食生活改善推進員の集会で一般住民への実際的な対応の仕方を、さまざまの場面を想定して全員で検討したい。→役割演技法
(4)多人数集団で、全員にひと言づつ全く自由に発言してもらって、短時間に問題解決に関わるアイデアを得たい。→6・6討議法
(5)ある問題について、参加者全員に自身の経験や研究結果を持ち寄って発表してもらい、長時間かけてじっくり討議したい。一→ワーク・ショップ
82 カウンセリングについての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 食生活の背後には、生活上の諸問題が存在するから、個人対象の栄養指導では、カウンセリングの技法をとり入れて行うことが望ましい。
b カウンセリングにあたって、カウンセラーは冷静な判断をするために、クライエントとは一定の距離をおき、共感的態度を示してはならない。
c カウンセリングの技法で最重視される「ラポールの形成」とは、クライエントがその生活の中で、周囲の人々とよい人間関係を作ることをさしている。
d カウンセリングにおいては、クライエントのさまざまな非言語的表現をよく観察することが大切である。
 (1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとc (5)cとd
83 食物アレルギーを防ぐための栄養指導上注意すべき事項についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)食物アレルギーは乳幼児期特有の疾患であり、成人には認められない。
(2)原因食物を除去する場合、原因食品を含む二次加工品も完全に除去する。
(3)新鮮な食品を用い、食品添加物の使用はさける。
(4)加熱調理をすることにより抗原性が少なくなることがある。
(5)アレルギー症状の発生は食品の種類により差がある。
84 電子計算機についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 制御装置とは、入力、出力、記憶、演算、作図を行う装置である。
b ヒューマンウエアとは、人間の知能のことである。
c 入力装置とは、プログラムやデータを読みこむ装置である。
d ハードウエアは、電子計算機を有効に操作する技術である。
e 高速計算、大量記憶、比較判断の機能を電子計算機の三大機能という。
 (1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)cとd (5)cとe


1988年(昭和63年)第二回

71 集団指導を継続して行った場合の評価についての記述である。不適当なものはどれか。
(1)用いた経費や労力などの経済効率を評価するために記録の分析・点検を行った。
(2)用いた方法や媒体が適していたか否かを評価するためにアンケートを行った。
(3)指導内容は日常生活に根ざしたものであったか否かを評価するためにフィードバックテストを行った。
(4)対象の栄養知識について理解度を評価するために意識調査を行った。
(5)食物摂取状況の改善を評価するために、指導開始前の食物摂取状況調査と指導終了後の調査結果とを比較した。


72 個人の栄養診断に必要な事項である。直接関係のないのはどれか。
(1)国民栄養調査から得られた国民の栄養素等摂取状況に関する事項。
(2)身長、体重、肥満度、臨床検査値などの身体状況に関する事項。
(3)運動、睡眠、仕事に従事する時間などの生活状況に関する事項。
(4)欠食、間食、食事時間、嗜好などの食習慣に関する事項。
(5)料理名、食品名、食品摂取量、食品数などの食物摂取状況に関する事項。
73 集団の食物摂取状況を解析する方法の記述である。誤っているのはどれか。
(1)度数分布を示す棒図表(ヒストグラム)を求める。
(2)標本の値の合計を標本数で除して平均値を求める。
(3)標本の度数分布から最頻度を求める。
(4)平均値を標準偏差で除して変動係数を求める。
(5)累積度数分布表を作成しパーセンタイル値を求める。
74 ある集団について栄養調査を行ったところ次のような結果(a,b,c)が得られた。これより変動係数を求めてその値の大きい順に並べれ正しいのはどれか。
a エネルギー摂取量の平均値は2000kp1、標準偏差は200kcal。
b たん白質摂取量の平均値は75g、標準偏差は15g。
c 脂肪摂取量の平均値は60g、標準偏差は20g。
 (1)a,b,cの順 (2)b,c,aの順 (3)c,b,aの順 (4)a,c,bの順 (5)c,a,bの順
75 次の組合せのうち、関係ないものはどれか。
(1)カウプ指数―――――――――乳幼児の肥満
(2)血清総コレステロール値―――動脈硬化症
(3)A/G比 ―――――――――――血清たん白質
(4)ヘマトクリット値――――――貧血の診断
(5)ガラクトース――――――――フェニルケトン尿症
76 妊婦前期における栄養指導についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)必要な栄養素の量は、一般的には、生活活動強度I(軽い)20歳代の所要量に付加量を加算して供与される。
(2)妊娠肥満を予防するには、体重増加に気をつけ、過食にならないように栄養素摂取の比率にも注意する。
(3)便通を整えるには、織維の多い食品を摂取し、適度の運動も行う。
(4)貧血を防止するには、亜鉛やビタミンB6を多く含む食品を毎回摂取する。
(5)つわりの時は、嗜好に合わせた食物選択を行うと同時に調理も工夫する。また、食事は何回各に分けて摂取する。
77 単身生活者の食事状態を知るための記述である。不適当なものはどれか。
(1)インスタント食品・調理済み食品・嗜好食品等の使用状況を調べる。
(2)定期的に身体計測や血液検査を行い、その観察結果から栄養状態を判定する。
(3)食事づくりの所要時間と料理の品数を記録して、食物摂取状況を推定する。
(4)一定期間に費やした外食費から食物摂取状況を推定する。
(5)摂取した食品の数量を記録させ、食品成分表を用いて栄養素摂取状況を算出する。
78 痛風患者に対する栄養指導方針として、過剰摂取をさけるべきものの記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 脂質の多い動物性食品
b アルコール飲料
c 水分
d 食塩
e 緑黄色野菜類
 (1)aとbとd (2)aとbとc (4)aとcとe (5)cとbとe (3)bとcとd
79 栄養改善法第八条に規定する栄養相談所に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 都道府県及び市は、附属機関として栄養相談所を設けなければならない。
b 栄着相談所には、都道府県知事又は市長の任命する管理栄養士を置かなければならない。
c 栄養相談所は、病人の食事の献立及び訓理について相談を受けたときは、懇切に応じなければならない。
d 栄養相談所は、食品の栄養価、食品の栄養効果その他栄養改善に関する事項の相談に応ずるところである。
 (1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとc (5)cとd
80 「食生活指針」にもとづく指導要領の記述である。正しいのはどれか。
(1)一日の摂取食品の数が、すでに30品目に達している人に対しては、特に指導する必要はない。
(2)植物性食品から摂取される脂質が、肉と魚から得られる動物性脂質の2倍になるように指導する。
(3)濃い塩味に別れている食習慣の人に対して{ま、食塩含量の多い食品に限定し、減らしていくように指導する。
(4)エネルギー消費量を増やす方がよい人に対しては、日常の生活内容をどのように変えればよいか具体例を示して指導する。
(5)外食をする場合は、家族そろって同色料理を食べるように指導する。
81 脂肪の栄養比率についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 動物性脂肪と植物性脂肪の摂取比率をみるときには、魚類由来の脂肪は植物性脂肪に含めることになっている。
b 動物性脂肪と植物性脂肪の摂取比率は、第三次改定日本人の栄養所要量では1:2〜1:1が適当とされている。
c 脂肪エネルギー比率は第三次改定日本人の栄養所要量では、20歳以上はどの生活活動強度も20〜25%、妊婦・授乳婦は25〜30%となっている。
d 昭和61年の国民衆査訓査結果では、全国平均1人1日当たりでみた脂肪エネルギー比率は25%を超えている。
 (1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとc (5)cとd
82 個人別栄養所要量についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 個人別栄養所要量は、第三次改定日本人の栄養所要量ではじめて策定された。
b エネルギー所要量が幅をもって示されているのは、身長別体重の正常範囲の上下で所要量に差のあることと、個人の生活活動に日差のあることを考慮したためである。
c 同じ生活活動強度では、身長の高い階級の脂肪エネルギー比率は、身長の低い階級より高い値になっている。
d エネルギー所要量は、日本人の性別、年齢階層別の身長・体重の基準値を基礎として算出されている。
 (1)aとb (2)aとc (3〕aとd (4)bとc (5)cとd
83 食品構成表に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)食品構成表は、所要の栄養量を充足するために、どういう食品をどれだけ摂取したらよいかを、食品群別に示すものである。
(2)この目的に使われる食品群別は、栄養成分の類似している食品をいくつかの群に分類する。
(3)食品構成表作成の際、栄養量の算出に使う食品群別荷重平均成分値は、その食品群の中で最もよく使われるいくつかの食品の成分値を平均したものである。
(4)個人指導用の食品格成表では、その個人が常用している各群の代表的食品で食品群別摂取量を示し、栄養素とエネルギー量について等価交換を指導することもある。
(5)栄養教育の教材として使われる6つの基礎食品の第六類「油脂」には、マヨネーズ、ドレッシングなどの多脂性食品が含まれる。
84 運動付加の指導に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)健康づくりには、身体をよく動かして消費エネルギーをふやし、それに見合ったエネルギーを摂取することで食事内容を豊かにすることが望ましい。
(2)運動不足状態は種々の代討に影響を及ぼし、血中脂質増加の一因ともなり、成人病を招きやすく、老化を促進する。
(3)消費エネルギーを高めるために生活活動の内容を変えることは難しいから、週1回ぐらい激しいスポーツを短時間行う方が、健康づくりには効果的である。
(4)日常生活で立ったり歩いたりする時間があわせて2時間を下回る都会の一般的サラリーマンは、第三次改定日本人の栄養所要量では生活活動強度I(軽い)と判定されている。
(5)生活活動強度Iの男子が、生活活動、付加連動によって消費することが望ましいとされている200〜300kcalは、急ぎ足で約1時間〜1時間30分歩くことでほぼ達せられる。


1987年(昭和62年)第一回

71 次は昭和60年国民栄養調査の結果についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)全国平均1人1日当たりの栄養素等摂取量は、前年と比較してエネルギー、脂肪及びカルシウムがわずかに減少したもののほぼ横ばいである。
(2)調査対象の平均栄養所要量に満たないのは、カルシウムだけである。
(3)長い間増加傾向にあった乳・乳製品は、前年に比へさらに増加を示した。
(4)地域ブロック別に食塩摂取量をみると、依然として東が多く、西が少ない状況である。
(5)摂取食品数と栄養索等摂取との関係は、摂取食品数が少ないほど、ビタミン、ミネラルなどが不足している。


72 次は6つの基礎食品に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)第一群の食品は魚・肉・卵・大豆で、大豆を原料として作られる納豆、とうふ、もやしもこの類に含まれる。
(2)第三群の緑黄色野菜は、原則としてその100g中にカロチンを200μg以上含有するものとされている。
(3)第四群は、第三群以外の野菜と果実類で、主としてビタミンCの給源であるから、野菜の嫌いな人には、この類の大部分を果物でとるよう指導してよい。
(4)第五群は、穀類、いも類などエネルギー源の食品であB不適当なものはどれか。
(1)指示エネルギー量を守らせるとともに、たん白質やその他の栄養素について、適切に摂らせる。
(2)間食の摂り方について正しい知識を与え、実行させる。
(3)塩分の摂取量を控えて、うす味に馴れさせるようにする。
(4)特別に連動したり、遠足に行った等の場合は、それに必要なエネルギーをその直後に補給する。
(5)食品の摂取を目安量による判断はよってのみ行う場合にあっては、正確性に欠ける恐れがあるので、定期的に食品の摂取量を正確に計量する日を決めて再確認させる。
76 「第三次改定日本人の栄養所要量」で示された「個人別栄養所要量」に関連した記述である。正しいのはどれか。
(1)この個人別栄養所要量は、O歳から80歳に至る全年齢について、性別・生活活動強度別に8表に分け、年齢階層別・身長別に示されている。
(2)個人の生活活動強度は、1週間のうちその人の一番身体を動かすと思われる1日の生活活動状況を聞きとり、日本人の栄養所要量に示されている目安を参考に判定する。
(3)例えば販売業で、通勤や仕事中に歩く時間、仕事中に立っている時間がともに1〜2時間の人は、生活活動強度U(中等度)と見なされる。
(4)身長別体重の正常域に範囲をもたしていること、個人の活動量に日差のあることなどを考慮して、エネルギー所要量のみ幅のある数値で示されている。
(5)各個人の性と生活活動強度に相応する表中の、該当する年誠階層の身長欄に示されている数値は、その人の実際の体格に見合った所要量である。
77 健康づくりの三本柱のうちの運動と休養についての記述である。正しいのはどれか。
(1)ストレスは人間にとって極めて有害で、食欲を減退させ、代謝を乱し、栄養に悪影響を与えるから、休養によって解消することが必要である。
(2)積極的休養とは、仕事が忙しく時間がないときでも、努力して休息をとることをいう。
(3)生活活動強度I(軽い)の中年男子は、その生活活動に見合ったエネルギー所要量のほかに、連動によって200〜300kca1余分にエネルギーを消費することが望ましい。
(4)生活活動強度V(やや重い)、IV(重い)の人は、十分身体を使っているから運動を付加する必要はない。
(5)20歳代の男女の場合、ゆっくり30分間散歩するときのエネルギー消費量は約80kcalであるが、急ぎ足で歩けば同じ時間で約3倍のエネルギーが消費できる。
78 次は妊娠時の栄養所要量についての記述である。正しいのはどれか。
(1)エネルギー所要量は、非妊娠時の生活活動強度中等度に対する付加量で示されている。
(2)たん白質の付加量は、窒素の蓄積量を考慮して、妊娠前半期・後半期とも同量である。
(3)カルシウム所要量は妊娠前半期・後半期とも同量である。
(4)鉄は、胎児・胎盤・母体の赤血球増加を考慮し、妊娠前半期・後半期とも同量である。
(5)妊娠中は体重増加による体液濃度の維持のため、1日2gの食塩追加摂取が必要である。
79 次は離乳についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)離乳とは、乳汁のみによる栄養摂取から平固形食・固形食による栄養摂取へと移行する過程である。
(2)機能としては、乳汁を吸うことから食物をかみつぶし、飲みこむことへと発達する過程である。
(3)原則として1日1品、1さじから開始し、次第に食品数・量を増やす。
(4)離乳の開始は、体重7s、満5ヵ月になった頃が適当で、果汁やおもゆなどの液体を与える。
(5)離乳の完了は、栄養源が大部分乳汁以外の食物から摂取できるようになることである。
80 鉄欠乏性貧血患者に対して、たん白質、鉄、銅、ビタミン類を適切に摂るように指導することが要点の一つとされる。次の食品の中で、その食品の適量を摂ればたん白質はある程度確保できるが、鉄の摂取量はあまり期待できないものはどれか。
(1)鶏レバー
(2)豚ロース
(3)濃厚牛乳
(4)かつお
(5)生ゆば
81 次はコンピューターの機能についての記述である。不適当なものはどれか。
(1)高速計算機能を持つ。
(2)ハンドヘルドコンピューターは栄養指導に利用できる。
(3)一般に磁気テープより磁気ディスクの方が記憶容量は大きい。
(4)大量記憶機能を持つ。
(5)作表、作図機能を持つことができる。
82 コンピューターについての組合せのうち、関連のないものの組合せはどれか。
(1)ハードウェア――ソフトウェア

(2)入力――――――出力

(3)ビット―――――2進法

(4)四則演算――――論理演算

(5)ディスプレイ――トレッドミル

83 入所児童の多少にかかわらず児童福祉施設最低基準により栄養士を置くように義務づけられている施設の組合せはどれか。
a 情緒障害児短期治療施設
b 虚弱児施設
c 教護院
d 養護施設
e 乳児院
 (1)a,b,c (2)a,d,e (3)a,b,e (4)b,c,d (5)c,d,e
84 栄養改善法の規定についての記述である。正しいのはどれか。
(1)都道府県及び保健所を設置する市は、保健所の附属機関として栄養相談所を設置するように努めなければならない。
(2)都道府県知事は、栄養改善指導上必要があると認めるときは、集団給食施設の管理者から必要な報告を求めることができる。
(3)特定多数人に対して継続的に食事を供給する施設における献立作成及び調理は、栄養指導員の指導に従って行われなければならない。
(4)販売に供する食品につき、栄養成分の補給ができる旨又は健康食品の表示をしようとする者は、厚生大臣の許可を受けなければならない。
(5)厚生大臣又は都道府県知事は、特殊栄養食品の製造施設又は販売施設に栄養指導員を立ち入らせ、当該特殊栄養食品を収去させることができる。