
108. 栄養学史に名を残した人物とその業績に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)アトウォーター(Atwater)は、各栄養素のエネルギー係数(アトウォーター係
数)を定め、たんぱく質については5.65とした。
(2)高木兼寛は、航海中の食事改善で脚気を激減させ、ピタミンB1発見の糸口
をつけた。
(3)鈴木梅太郎は、カルシウム投与がテタニーの症状を改善することを発見し、
その必須性を明らかにした。
(4)ルプナー(Rubner)は、8種類の必須アミノ酸とその成人男子の必要量を決
定した。
(5)クレプス(Krebs)は、リノール酸、リノレン酸が必須脂肪酸であることを明
らかにした。
108. 体組成と栄養素に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 体構成元素の中で含量が重量比で最も高いのは炭素である。
(2) 摂取する栄養素の中では糖質が重量にして最も多く、したがって体構成成分
としても糖質が最も多い。
(3) 高齢になるとともに体水分含量比が減少するが、これは主として細胞外液が
減少するためである。
(4) ヒトが要求するすべての栄養素をバランスよく含有する完全食品は存在しな
いので、さまざまな食品を組合せて摂取する必要がある。
(5) 特定の栄養素の摂取量が顕著に増加しても、他の栄養素の必要量に影響する
ことはない。
108 食品群、栄養素、健康に関する組合せである。誤っているのはどれか。
108 生活習慣病予防のための食生活に関する記述である。誤っているのはどれか。
108 ビタミンB1の歴史についての記述である。誤っているのはどれか。
108 「栄養」の定義である。誤っているのはどれか。
108 血糖についての記述である。誤っているのはどれか。
108 次の()に入る適切な組合せはどれか。
108 エネルギー代謝に関する記述である。正しいのはどれか。
108 水に関する記述である。誤っているのはどれか。
108 脂質に関する記述である。誤っているのはどれか。
28 生体リズムと食事に関連した記述である。誤っているのはどれか。
28 脂質の栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。
28 老年者についての記述である。正しいのはどれか。
28 食生活と健康についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
108
(1) 貯蔵グリコーゲン濃度(重量当たり)は肝臓でもっとも高いが、総量として
もっとも多いのは筋肉組織である。
(2) 摂取する糖質の中で量的にもっとも多いのは多糖類のでんぷんである。
(3) 貯蔵グリコーゲンが枯渇すると、たんぱく質や脂肪酸から糖新生が起こる。
(4) 嫌気的条件下でのエネルギー(ATP)産生には、クレアチンリン酸やグリ
コーゲンが利用される。
(5) 糖質はDNAやRNAの構成成分としても重要な役割を果たしている。
109
a 肉、魚、卵などの動物性たんぱく質の消化吸収率は90%以上である。
b グルタミン酸は必須アミノ酸の1っである。
c 生物価の測定では糞便中窒素量の測定を必要としない。
d 米の第1制限アミノ酸はリジンである。
110
(1) 脂肪摂取量がふえると胆汁酸の必要量が増えるが、それは脂肪の生合成と関
係している。
(2) 現在の日本人の摂取している脂肪の平均構成比率は、動物性:植物性:魚類
が4:5:1であるが、若年層は
動物性が多く魚類摂取が少ない。
(3) 第六次改定日本人の栄養所要量では、飽和:一価不飽和:多価不飽和脂肪酸
の摂取比は、1:1:1が望ましい
としている。
(4) 血液中のカイロミクロンに含まれる中性脂肪は、食後増加するがLDL中の
中性脂肪は、食後減少する。
(5) n-6系およびn-3系の脂肪酸の望ましい摂取比率は、健康時も罹患時も同じ
でよい。
111
a ビタミンK口角炎、舌炎肝臓
b ビタミンDくる病魚介類
c ナイアシンペラクラ牛肉、豆類
d ビタミンB2血液凝固障害緑黄色野菜
112
(1) 亜鉛が欠乏すると成長が遅れ、味覚異常を呈することがある。
(2) 銅は生体内でスーパーオキシドジスムターゼやセルロプラスミンなどの成分
になっている。
(3) セレンはグルタチオンペルオキシダーゼの成分として生体内の有害な過酸化
物を分解している。
(4) ヨウ素は甲状腺ホルモンの構成成分で、わが国では不足は特に問題になって
いない。
(5) 食品中の鉄の利用については二価鉄よりも、三価鉄の生体内利用効率が高
い。
113
(1) エネルギー所要量は、その年齢階層に対応するエネルギー所要量に妊娠や泌
乳に伴って需要が増加すると
推定されるエネルギー量が付加されている。
(2) 1日の平均泌乳量は850mZとしている。
(3) 1日当たりのたんぱく質付加量は、妊婦は10g、授乳婦は20gである。
(4) 妊婦、授乳婦の望ましい脂肪エネルギー比率は20〜30%である。
(5) 授乳婦の鉄付加量は、分娩後6ヵ月間は1日当たり8mgである。
114
a 初乳は成熟乳よりたんぱく質と脂肪を多く含む。
b 鉄含有量は乳児の栄養所要量を満たすのに十分な量である。
c n-3系脂肪酸のイコサペンタエン酸(EPA)は含まれているが、ドコサヘキサ.
エン酸(DHA)は含まれない。
d シスチンとタウリンは牛乳よりも高濃度に含まれる。
e 母乳栄養児では、総エネルギー量の約50%は脂肪から供給される。
115
(1) 神経性摂食障害は、思春期の男性に多くみられる心因性の摂食障害である。
(2) 神経性摂食障害は、通常精神症状並びに器質的な病変を伴う。
(3) 思春期には鉄欠乏性貧血より再生不良性貧血の発症が多い。
(4) 起立性調節障害は、成長過程における生理的現象の一部であると考えられて
る。
(5) 思春期の死亡原因の70%は、動脈硬化性疾患である。
116
(1) 健康人の日常生活における体水分含量の日内変動は、通常体重の1%以下で
ある。
(2) 発汗によらない皮膚表面からの水分蒸発を不感蒸泄(不感損失)という。
(3) 細胞内液の主陽イオンはNa+で、細胞外液の主陽イオンはK+である。
(4) 細胞膜は半透膜であるので、水は自由に透過させるが電解質は自由にほ透過
させない。
(5) 通常の発汗では電解質よりも水分の喪失の方が大きいため、高張性脱水が生
じる。
117
a 臓器重量は、加齢とともに減少するが、その主因は臓器実質細胞数の減少であ
る。
b 体組成は加齢により変化し、細胞内水分よりも細胞外水分の減少が著しい。
c 耐糖能は、加齢とともに上昇する。
d 高齢者は、唾液の分泌や嚥下反射が低下するため、誤飲による肺炎をおこしや
すい。
118
(1) 食物繊維-----短鎖脂肪酸-----乳び管(リンパ管)
(2) でんぷん-----グルコース-----門脈
(3) 脂肪-----モノクリセリド、脂肪酸-----乳び管(リンパ管)
(4) たんぱく質-----アミノ酸、ジペプチト--------門脈
(5) カルシウム-----カルシウム結合たんぱく-----門脈
119
(1) 消化吸収されにくい糖アルコールやオリゴ糖は大量摂取すると下痢を誘発す
る。
(2) ショ糖やでんぷんは消化吸収によって利用されるが、難消化吸収性の糖アル
コールやオリゴ糖は発酵・吸収
によって利用される。
(3) 食物繊維の生理作用は水溶性と不溶性で著しく異なり、便量増加効果は不溶
性食物繊維の方が顕著である。
(4)む第六次改定日本人の栄養所要量では・食物繊維の摂取量は成人1日当たり
10gが望ましいとしている。
(5)腸内細菌によって難消化吸収性糖質から生成された短鎖脂肪酸は大腸から吸
収され、エネルギー源として
利用される。
120
(1) 低温環境下ではグルココルチコイドやチロキシンの分泌量は増加する。
(2) 騒音環境下での副腎皮質機能の維持にはビタミンAが重要な働きをしてい
る。
(3) 高圧環境下では特にたんぱく質の摂取が重要である。
(4) 低圧環境下での無酸素エネルギー代謝では脂質が有効なエネルギー源とな
る。
(5) 宇宙空間など無重力環境下では骨組織へのカルシウムの沈着が増加する。
121
(1) クレブス(Krebs)はTCAサイクルの確立に貢献した。
(2) 高木兼寛はアドレナリンの抽出と結晶化に貢献した。
(3) ルブナー(Rubner)は必須アミノ酸必要量の研究に貢献した。
(4) アトウォ一夕(Atwater)はたんばく質栄養価の研究に貢献した。
(5) エイクマン(Eijkman)はペラグラの研究に貢献した。
122
a 外傷のストレスで体たんぱく質の異化が冗進ずる。
b 精神的ストレスでは体たんぱく質の異化は冗進しない。
c ストレスによりビタミンCの消費量が増える。
d エネルギー所要量にはストレスに対する安全率が考慮されている。
123
a 運動強度が高いほどエネルギー源として、脂質に比べ糖質の使われる割合が多
くなる。
b 持久運動の習慣により最大酸素摂取量が高まる。
c 無酸素的な条件ではATPを産生できない。
d 運動能力を高めるためにはビタミンD、Kなどを大量摂取するのがよい。
124
(1) 肥満を予防するには、量的に朝食より夕食に重きをおいた食事が望ましい。
(2) 高血圧の予防には、食塩摂取をひかえることが肝要である。
(3) 動脈硬化の予防には、摂取脂肪の種類と量に注意すべきである。
(4) 高尿酸血症の予防には、プリン体を含む食品の摂取量に注意すべきである。
(5) 糖尿病の予防には、エネルギーの適正摂取とともに運動も重要である。
125
a 日本人の死因の第1位から第3位までを、悪性新生物、心疾患、脳血管障害が
占めているが、
その3者の占める割合は、全死因の50%以下にすぎない。
b 動脈硬化症は、虚血性心疾患や脳血管障害の原因病変であり、その危険因子と
して、高脂血症、高血圧、
喫煙などがあげられる。
c 成人期以降の摂取エネルギーの必要量は、加齢とともに減少する。
d 脂肪の摂取に関して、「健康づくりのための食生活指針」では、植物性の脂肪よ
りも、動物性の脂肪を
多く摂ることをすすめている。
126
(1) 魚介類-----EPA、DHA-----骨粗鬆症
(2) 緑黄色野菜-----カロチン-----暗順応
(3) 乳・乳製品-----カルシウム-----硬組織代謝
(4) 果実類-----食物繊維-----整腸作用
(5) いも類-----カリウム-----血圧調整
127
(1) 糖質はエネルギー源として利用されるとともに一部のアミノ酸や脂肪にも変
換される。
(2) 血液中のグルコースは脳のエネルギー源として不可欠である。
(3) 赤血球のエネルギー産生は解糖系に依存している。
(4) 筋肉や赤血球で作られた乳酸は肝臓のTCAサイクルでグルコースに新生さ
れる。
(5) 血糖値が上昇すると、膵臓からインスリンが分泌され血糖値を正常値に維持
する。
(1)青魚────────EPA、DHA────────血小板凝集抑制
(2)緑黄色野菜─────カロチン────────暗順応
(3)乳・乳製品─────カルシウム───────硬組織代謝
(4)果実類───────カリウム────────血圧調整
(5)いも類───────ナトリウム───────整腸作用
109 生体リズムについての記述である。誤っているのはどれか。
(1)松果体から分泌されるメラトニンの概日リズムは明暗周期に同調している。
(2)海外旅行した時にみられる時差ボケは、セロトニンの分泌異常によるものである。
(3)サーカディアンリズムとは約1日周期で繰り返される生体リズムである。
(4)食事の回数や時間は消化酵素の概日リズムの形成に影響をもたらす。
(5)ラットなど夜行性動物は昼間に低く、夜間に高い酸素消費の概日リズムを示す。
110 栄養状態の評価についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)尿中3-メチルヒスチジン量から骨格筋たんぱく質の異化量を推定できる。
(2)上腕囲の計測値から骨格筋の消耗の程度を推定できる。
(3)赤血球グルタチオン還元酵素活性からビタミンB2栄養状態を推定できる。
(4)血清アルブミンは数日単位の短期のたんぱく質栄養状態判定に有用である。
(5)血清フェリチン濃度は、鉄栄養状態の判定に有用である。
111 消化吸収についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)だ液によって消化を受ける栄養素は糖質のみである。
(2)胃におけるたんぱく質の消化はガストリンによって促進される。
(3)小腸で吸収のもっとも盛んな部位は、十二指腸である。
(4)マルターゼやスクラーゼなどの二糖類水解酵素は日内リズムを持っている。
(5)腸内細菌が産生した短鎖脂肪酸は大腸から吸収され、利用される。
112 糖質代謝に関与するホルモンについての記述である。誤っているのはどれか。
(1)グルカゴンは筋肉グリコーゲンの分解を促進して血糖値を高める。
(2)食後、血糖値の上昇にともなって血中インスリン濃度は上昇し、30〜60分後に最大値を示す。
(3)インスリンはグリコーゲン合成を促進するだけでなく、グルコースからの中性脂肪の合成も促進する。
(4)肝グリコーゲンが枯渇すると、副腎皮質ホルモンによるたんぱく質の異化が亢進して糖新生が起こる。
(5)肥満になるとインスリン感受性が低下し、細胞へのグルコースの取り込みが抑制される。
113 脂質に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)現在、日本人の摂取している脂肪は、動物性:植物性:魚類が4:5:1の割合であるが、若年層は動物性が多く、魚類が少ない。
(2)脂肪摂取量が増えると胆汁酸の分泌量が増え、脂肪の消化・吸収を促進する。
(3)コレステロールは、ホルモンや細胞膜の形成に必要なので、血中には適量のコレステロールを維持する必要がある。
(4)VLDLは食事由来の脂肪を運搬するリポたんぱく質であり、食後リンパ液中に増加する。
(5)n-6系およびn-3系の脂肪酸は両者とも必須であり、健康維持のためにはそれらの摂取比率に留意する必要がある。
114 アミノ酸、たんぱく質の代謝に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)たんぱく質の特異動的作用(食事誘発性産熱)は炭水化物、脂肪のそれより大きい。
(2)成人の体たんぱく質は増減していなくても毎日合成、分解が行われている。
(3)ナイアシンは体内でトリプトファンから合成され、トリプトフアン60mgを1ナイアシン当量としている。
(4)1日体重1kg当たりの体たんぱく質合成量は成人の方が幼児よりも大きい。
(5)アミノ酸は体たんぱく質の構成成分ばかりでなく、コリン、カルニチンなどの生成の材料にも用いられている。
115 たんぱく質についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)窒素出納は、同時に摂取する食事のエネルギー量に影響される。
(2)無たんぱく質食摂取時にも尿や糞便中に窒素化合物が排泄されている。
(3)トランスフェリンは、体内においてビタミンAの運搬作用がある。
(4)血漿アルブミンにはコロイド浸透圧の調節作用がある。
(5)必須アミノ酸の炭素骨格は、脂質や糖質の中間代謝産物から合成できない。
116 ビタミンに関する組合せである。誤っているのはどれか。
(1)レチノール──────────夜盲症─────────牛肝臓
(2)チアミン───────────脚気──────────胚芽
(3)トコフェロール────────過酸化脂質───────植物油
(4)ピリドキシン─────────血液凝固の遅延─────ビール酵母
(5)アスコルビン酸────────壊血病─────────野菜、果物
117 無機質の吸収に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)鉄の吸収効率は体内貯蔵鉄が少くなると高まる。
(2)カルシウムは腸管でカルシウム結合たんぱく質の助けによって吸収される。
(3)腸管からの鉄吸収は食品中のビタミンCによって促進される。
(4)高齢者は若年者に比較して腸管からのカルシウム吸収率が低い。
(5)穀類などに多く含まれているフィチン酸は鉄や亜鉛の吸収率を高める。
118 成人の体液調節に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)安静時の不感蒸泄(不感水損失)の量は1日約400mlである。
(2)体液の恒常性を保つのに必要な最少尿量は1日約500mlである。
(3)代謝水の産生量は、通常の食事では消費エネルギー100kca1当たり約12mlである。
(4)多量の発汗に伴う脱水症状等により、熱けいれんを起こす恐れがある。
(5)血液浸透圧を正常に保つには、水分のみでなく塩分の摂取にも配慮する。
119 エネルギー代謝に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)食物のもつ化学的エネルギーは、体内で熱エネルギー(体温維持)や筋作業などの機械エネルギーに変換されるほか成長等に伴う体組成の合成にも利用される。
(2)ボンブ熱量計で計測したたんぱく質の物理的燃焼値に比べ、生理的燃焼値は低値を示し、約4kcal/gである。
(3)糖質の代表としてグルコースを燃焼させると、その呼吸商は1となる。これに対し、脂肪の場合には約0.7である。
(4)グルコースを燃焼させた場合に生じる代謝水は、脂肪の場合の代謝水とほぼ同じである。
(5)特異動的作用とは、食事の摂取に伴って、不可避的におこるエネルギーの消費である。
120 難消化性糖類についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a食物繊維は植物性食品に存在する非消化性多糖類で、動物性食品には含まれない。
b水溶性食物織維は排便促進効果が強いのに対し、不溶性食物繊維は血糖上昇抑制効果が強い。
c消化吸収されにくいオリゴ糖は大量摂取すると高浸透圧性の下痢を生じる。
d難消化性糖アルコールは腸内細菌によって短鎖脂肪酸に代謝され利用される。
(1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)bとd (5)cとd
121 妊娠期と授乳期の栄養についての記述である。誤っているものの組合せはどれ
か。
a基礎代謝は妊娠により亢進し、末期には妊娠前の+20%程度となる。
b妊娠時には胎児へのエネルギー供給が必要となり、糖質の利用が高まって母体の血糖値は低下する。
c妊婦では血漿量の増加が血球量の増加を上回るため、みかけ上の貧血状態がみられる。
d妊婦の適正な脂質エネルギー比率は、20〜25%とされている。
e栄養所要量では1日の平均乳汁分泌量を1,000mlとしている。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
122 乳児栄養についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)低出生体重児や新生児では、シスチンは必須アミノ酸である。
(2)母乳栄養児ではビタミンKが不足して頭蓋内出血を起こすことがある。
(3)はちみつは、グルコースとフルクトースを含んでおり、乳児のエネルギー源として推奨できる。
(4)新生児が規定を上回る高濃度の人工乳を摂取すると発熱することがある。
(5)フォローアップミルクは生後9ヵ月ごろから使用するミルクである。
123 学童期および思春期の栄養についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a学校給食は、完全給食と補食給食の2種類に区分される。
b学校給食におけるカルシウムの所要栄養量の基準は、1日所要量の1/3としている。
c学童期は、6歳から12歳までをいうが、前半は後半に比べて成長速度がゆるやかである。
d学童肥満の治療は、強度肥満でも極端なエネルギー制限を行わない。
e思春期の鉄所要量は、男子10mg、女子12mgである。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
124 平成8年国民栄養調査による50歳代の食生活についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)たんぱく質の総摂取量は20歳代よりも多い。
(2)豆類、野菜類、魚介類の摂取は20歳代より多く、肉類の摂取は少ない。
(3)自分にとって適切な食事内容・量を知らない人の割合は、20歳代より少ない。
(4)ダイエットしている人の割合は、男女ともに20歳代より多い。
(5)過体重、肥満の者の割合は、男女とも20歳代より多い。
125 高齢期の特徴についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)加齢に伴う味覚閾値の上昇は甘味より塩味の方が顕著である。
(2)体成分のうち骨組織、細胞内水分、たんぱく質の割合は減少する。
(3)加齢に伴う骨格筋量の減少は白筋より赤筋の方が顕著である。
(4)渇きを感じる中枢機能の低下は水分の摂取不足をもたらす原因となる。
(5)不飽和脂肪酸の酸化に伴って生成される異常色素や異常たんぱく質が増加する。
126 運動と栄養についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)貯蔵脂肪を減らすために運動をする場合、激しい運動を短時間行うよりも、中程度の連動を長時間行う方が効果的である。
(2)激しい運動によって発汗量が多くなると、カリウムよりもナトリウムの喪失が相対的に増加する。
(3)生活活動強度T(軽い)の成人男子が、エネルギー消費量を増大させるために付加することを奨励されている運動量は1日400〜500kcalである。
(4)運動によってエネルギー消費量が増加する場合、増加エネルギーの約10〜15%相当分をたんぱく質で供給することが望ましい。
(5)栄養所要量でエネルギーに対応して所要量が決められているビタミンは、ビタミンBl、B2及びナイアシンである。
127 ストレスに関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)ストレス学説はハンス・セリエ(Hans Selye)により提唱された学説である。
(2)たんぱく質所要量にはストレス等に対する安全率として30%が考慮されている。
(3)ストレス侵襲により脳下垂体からACTHやβ-エンドルフィンの分泌が高まる。
(4)ストレス侵襲により副腎皮質からグルココルチコイドの分泌が高まる。
(5)ストレス侵襲により副腎髄質からノルエピネフリンやエピネフリンの分泌が高まる。
(1)エネルギーは、1日の消費量に10%の安全率を見込んで取ることが望ましい。
(2)生活活動強度が中等度の成人の適正脂肪エネルギー比率は、20〜25%が望ましい。
(3)多価不飽和脂肪酸についてはn‐6系とn‐3系の2種類があるがその摂取比率は、おおむね4:1が望ましい。
(4)食塩の目標摂取量は、1日当り10g以下にすることが望ましい。
(5)食物繊維の摂取量の目安は、摂取エネルギー1,000kcal当たり10gが望ましい。
109 栄養状態の判定に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)血清中のトランスフェリンやレチノール結合タンパク質は、食事タンパク質欠乏を判定する指標として有用である。
(2)血清中のキロミクロンや超低比重リポたんぱく質(VLDL)は、高中性脂肪血症を判定する指標として有用である。
(3)血清中の低比重リポたんぱく質(LDL)は、高コレステロール血症を判定する指標として有用である。
(4)尿中3‐メチルヒスチジン排泄量は、肝たんぱく質の異化の程度を知る指標として有用である。
(5)呼気分析での呼吸商(RQ)から、体内で主に燃焼しているエネルギー源を推定することが可能である。
110 栄養素等の過剰摂取に関する記述である。誤っているのはどれか。。
(1)多価不飽和脂肪酸の過剰摂取は、ビタミンDの要求量を増大させる。
(2)たんぱく質の過剰摂取は、ビタミンB6の要求量を増大させる。
(3)炭水化物の過剰摂取は、ビタミンB1の要求量を増大させる。
(4)食物繊維の過剰摂取は、食事カルシウムや微量元素の体外排泄を増大させる。
(5)ビタミンAの過剰摂取は、頭痛、肝肥大、関節の痛みなどの障害をもたらす。
111 消化吸収についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)たんぱく質消化酵素であるペプシン、トリプシン、キモトリプシンなどは胃あるいは十二指腸へ分泌後、活性化される。
(2)コレステロールや脂溶性ビタミンは胆汁酸、脂肪酸、モノアシルグリセリドからなるミセルに取り込まれ、小腸から吸収される。
(3)カルシウムの腸管吸収には、活性型ビタミンDによって誘導される特殊なたんぱく質が関与している。
(4)マルトース、しょ糖、乳糖などの二糖類は、腸液に分泌される二糖類加水分解酵素によって単糖へ分解され、吸収される。
(5)能動輸送では、被吸収物質は濃度勾配に逆らって吸収されるためにエネルギーを必要とする。
112 消化吸収についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)マルターゼ、スクラーゼなどの消化酵素は日内リズムを形成するので、食事の規則的な摂取は消化吸収の負担を軽減する。
(2)経腸栄養剤にオリゴペプチドが使われるのは、アミノ酸よりもオリゴペプチドの方が速やかに消化吸収されるからである。
(3)米飯をよく噛んでいると甘味が増してくるのは、たんぱく質の消化が進んで遊離アミノ酸が増加するためである。
(4)トリグリセリドはリパーゼにより分解されて腸管から吸収され、リンパ管を通って血流に乗る。
(5)腸管から吸収されたブドウ糖、アミノ酸、中鎖脂肪酸などは門脈を通って肝臓に運ばれる。
113 糖質についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)国民栄養調査結果によると、日本人1人1日当たりの糖質摂取量は300gを下まわっている。
(2)同一エネルギー量を産生する場合、脂肪に比べて糖質の方がビタミンB1消費量が多い。
(3)空腹時でも血糖値が一定に維持され、脳や神経組織などにエネルギーを供給する。
(4)血糖および血清インスリン濃度は、正常者では糖質負荷後30〜60分間で最大値に達し、2時間後には負荷前のレベルに戻る。
(5)肝および筋肉の貯蔵グリコーゲンは運動時にも消費されることなく常に一定のレベルを維持している。
114 脂質代謝についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)魚油中のEPA、DHAは、一価不飽和脂肪酸なので酸化されにくい。
(2)n‐6系とn‐3系の必須脂肪酸は生理活性の異なるエイコサノイドを作るため、その比率が健康維持の重要な因子となる。
(3)多くの天然油脂の消化・吸収には、胆汁酸塩が不可欠である。
(4)肝臓で合成されたトリグリセリド(TG)はVLDLにより運搬されるが、高脂肪食後のTGは、キロミクロンの形で運搬される。
(5)スフィンゴミエリンは、脳神経細胞の構成脂質である。
115 たんぱく質の栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)無たんぱく質食摂取期間中でも糞中にはかなりの内因性窒素が排泄される。
(2)高たんぱく質食摂取時には低たんぱく質食摂取時に比ベ、尿中尿酸窒素の排泄が増加し、尿素窒素の増加は少ない。
(3)日常の食事では成人の体たんぱく質の量はほとんど変化しないが、毎日、相当量のたんぱく質の合成、分解が行われている。
(4)体たんぱく質の合成には必須アミノ酸も非必須アミノ酸も必要である。
(5)ヒスチジンは成人にとっても必須アミノ酸として扱われている。
116 アミノ酸、たんぱく質の栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)たんぱく質の栄養価を表わす生物価は吸収された窒素のうち体内で保留されるものの割合を示し、消化率は考慮されていない。
(2)アミノ酸スコアは、たんぱく質のアミノ酸組成から計算によって栄養価を求めるもので動物実験をしなくてよい。
(3)食品たんぱく質に制限アミノ酸を補足することによって栄養価を改善することができる。
(4)メチオニン、リジン、スレオニンなどと同様にオルニチンも体たんぱく質を構成するアミノ酸として重要である。
(5)グルタミン酸は体たんぱく質の構成成分であるほか、アミノ酸から尿素生成の過程にも関与している。
117 ビタミンについての組合せである。誤っているのはどれか。
(1)レチノール―――――――――――ビタミンA ――――――肝臓に貯蔵
(2)7-デヒドロコレステロール――――プロビタミンD3――――生体内で合成
(3)β-カロチン ――――――――――プロビタミンA ――――紫外線
(4)トコフェロール―――――――――ビタミンE ――――――過酸化物の生成抑制
(5)コレカルシフェロール――――――ビタミンD3――――――カルシウムの腸管吸収促進
118 水溶性ビタミンに関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)水溶性ビタミンは体内に貯蔵されない。
(2)アスコルビン酸はヒトやサル、モルモットては生合成できないが、ラットは生合成できる。
(3)糖質の摂取量か多いときには、ビタミンB12の要求量が高まる。
(4)トリプトファンは、体内でナイアシンに変換される。
(5)ビタミンB6は、アミノ酸の生合成に必要である。
119 微量元素に関する組合せである。誤っているのはどれか。
(1)セレン―――グルタチオンペルオキシダーゼ―――克山(ケシャン)病
(2)亜鉛――――キサンチンオキシダ一ゼ――――――男性性器発育不全
(3)ヨード―――チロキシン――――――――――――甲状腺腫
(4)鉄―――――フェリチン――――――――――――潜在性貧血
(5)銅―――――セルロプラスミン―――――――――造血作用(貧血)
120 成人の水分代謝に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)細胞の内液と外液の浸透圧に差が生じると水分の移動が生じる。
(2)1日の水分出納は飲料水と食物由来の水と代謝水(酸化水)とで保たれている。
(3)1日の水分排出量のうち、約800mlは不感蒸泄として呼吸や皮膚を介して失われる。
(4)水分の摂取調節は、大脳の前頭葉にある飲水中枢の意欲活動による。
(5)海水を飲んだ場合、腎臓の食塩排泄能を上回るので、血液浸透圧が上昇する。
121 エネルギー代謝についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)安静時においてもエネルギー代謝は亢進し、その代謝量は基礎代謝量の約120%になる。
(2)睡眠時ではエネルギー代謝は低下し、その代謝量は基礎代謝量の約90%である。
(3)エネルギー代謝率(RMR)は、その身体活動をするために必要なエネルギー量が基礎代謝の何倍に相当するかを示す値である。
(4)基礎代謝量は体表面積よりも体重当たりて表わした方が身体の大小によるバラツキが少ない。
(5)食物摂取によってエネルギー代謝が亢進することを特異動的作用といい、日常混合食では摂取エネルギーの約10%に相当する。
122 食物繊維に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)食物繊維は“人の消化酵素で消化されない食物成分”と定義され、摂取しても全部糞便中に排泄される。
(2)食物繊維の目標摂取量は糞便の重量や疫学調査の結果を基に求められている。
(3)食物繊維の目標摂取量は成人では1日20〜25gとされている。
(4)日本食品食物繊維成分表では、藻類については水溶性と不溶性の分別定量が困難なため、総量のみ示されている。
(5)食物繊維の血清コレステロール濃度改善作用は一般に水溶性の方が不溶性の食物繊維より大きい。
123 妊娠に関わる疾病についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)妊婦の貧血の原因は、鉄の摂取不足が多い。
(2)つわりの発生は、経産婦が初妊婦より多い。
(3)妊娠悪阻の治療は、脱水状態及び代謝障害に対する輸液が重要である。
(4)通常の妊婦でも高脂血症やインスリン抵抗性の増大がみられるが、肥満妊婦ではこれらがさらに助長される。
(5)妊娠中毒症では摂取エネルギー、食塩および水分の制限を原則とし、腎機能障害がなければ、比較的高たんぱく質食とする。
124 母乳栄養についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)分娩後2〜3日は、少量の初乳が分泌されるにすぎないが、分娩3〜4日目から分泌量は急増する。
(2)授乳は乳児が欲しがるときに欲しがるだけ与える。
(3)授乳直後に乳房を空にすることが、次回の乳汁分泌をうながす結果となる。
(4)母親が肉体的、精神的疲労が甚だしいと、母乳の分泌量が低下することがある。
(5)成熟児でも母乳黄疸が1ヵ月以上続くときは一時的に母乳を人工乳に変更する。
125 幼児期の特性と栄養についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 幼児は皮下脂肪が多く、手足が短く、まるみのある体型である。
b 1日の所要エネルギー量の配分は3食を25〜30%とほぼ均等にし、残りの10〜15%を間食で補う。
c 偏食は自我の発達と関連し、生理的で一過性のことが多い。
d 自立を尊重しつつ、正しい食習慣と基本的な躾を身につけさせる。
e 脂肪のエネルギー比率は20〜25%である。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
126 高齢期の特徴についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)神経細胞、腎臓、血管などにカルシウムが沈着して異常石灰化が起こる。
(2)味覚閾値の上昇は、塩味(食塩)より酸味(食酢)の方が著しい。
(3)遊離基(フリーラジカル)により、生体膜を構成するリン脂質の不飽和脂肪酸の過酸化が高まる。
(4)骨組織では、コラーゲンとカルシウムの両者が減少し骨萎縮をもたらす。
(5)実質細胞のたんぱく質が減少し、結合組織のコラーゲンが増加する。
127 特殊環境条件下での生体変化に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)宇宙空間など無重力環境下では、骨組織からのカルシウムの脱失が増加する。
(2)低温環境下での“ふるえ”は、骨格筋の随意的な収縮によるものである。
(3)高温環境下での発汗は、気化熱を介した体温調節に重要な役割を果している
(4)海抜3000mの高地では、大気の酸素分圧は海面位のそれの2/3まで低下する。
(5)高圧から大気圧環境に急激に戻ると、体内窒素ガスの気化による障害が起こる。
(1)江戸時代のわが国で流行した「江戸患い」とは、今日の脚気のことである。
(2)高木兼寛は航海試験で乗員の食事改善に努め、脚気の発症予防に努力した。
(3)エイクマン(C.Eijkmann)は、抗脚気物質が米ヌカ中にあることを見つけた。
(4)高峰譲吉は、米ヌカから抗脚気成分を分離しオリザニンと命名した。
(5)貝類中にビタミンB1を分解する酵素(アノイリナーゼ)が発見された。
109 たんぱく質栄養状態の評価方法として適当でないのはどれか。
(1)血清アルブミン濃度
(2)血清アミノ酸パターン
(3)トリプトファン負荷試験
(4)尿中クレアチニン・身長指数
(5)尿中ヒドロキシプロリン指数
110 栄養補給法に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)経口摂取が不可能な場合、経管栄養法は用いられない。
(2)静脈栄養は経管栄養に比べより生理的である。
(3)成分栄養剤には食物繊維が含まれている。
(4)静脈栄養においては脂肪を投与できない。
(5)静脈栄養は経管栄養よりも代謝障害を起こしやすい。
111 消化吸収についての記述である。正しいのはどれか。
(1)デンプンはα-アミラーゼによって完全に消化される。
(2)トリグリセリドは主としてグリセロールと3分子の脂肪酸に消化されてから吸収される。
(3)管腔内消化によって生じたオリゴペプチドは膜消化によってジペプチドまで分解される。
(4)ナトリウムやカリウムは小腸から速やかに吸収され、尿中排泄によってバランスを維持している。
(5)消化された成分は全て受動輸送により吸収される。
112 消化液とそのpH、及びその中に含まれる消化酵素との組合せである。誤って
いるものの組合せはどれか。
消化液 pH 消化酵素
a 唾 液―――――6.0〜7.0――――α-アミラーゼ
b 胃 液―――――1.0〜3.5――――ペプシン
c 膵 液―――――8.0〜8.3――――トリプシン
d 胆 汁―――――5.6〜7.2――――リパーゼ
e 小腸液 ――――7.8〜8.9――――キモトリプシン
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
113 糖質の生体内利用についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)筋肉貯蔵のグリコーゲンは空腹時の血糖維持の給源としても寄与する。
(2)嫌気的条件下では、糖質がエネルギー源としてもっぱら利用される。
(3)脳や神経組織などにエネルギーを供給するために空腹時でも血糖値が一定に維持されている。
(4)赤血球はミトコンドリアを持っていないので、ブドウ糖をエネルギー源として利用している。
(5)糖質は分子内に酸素を多く持っているので、脂質に比べて呼吸商(RQ)は大きい。
114 脂質の代謝に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)脂肪はたんぱく質、炭水化物より単位グラム当りのエネルギ−量は多いが、特異動的作用は小さい。
(2)日本人の栄養摂取の現状では動物、植物、魚類由来の脂肪摂取割合は、およそ4:5:1である。
(3)アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンはケトン体と呼ばれ、TCA回路が十分に回転しない場合に生じやすい。
(4)必須脂肪酸には飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸が、それぞれ一種類ずつある。
(5)十二指腸に分泌された胆汁酸のほとんどは小腸下部から能動的に再吸収され肝臓へもどる。
115 脂質代謝に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 絶食時には、主に小腸から遊離脂肪酸が血中へ動員される。
b アセトンは絶食時には脂肪組織から血液中へ動員される。
c 長期の絶食の場合、脳はケトン体もエネルギー源として利用する。
d 糖質の摂収不足は、血中ケトン体濃度の上昇をまねく。
e 赤血球は、血中の遊離脂肪酸をエネルギー源として利用する。
(1)aとd (2)bとc (3)cとd (4)dとe (5)aとe
116 たんぱく質の栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)筋肉たんばく質の分解によって生じたアラニン、グルタミンは肝臓に運ばれグルコースの生成に利用される。
(2)オルニチン、シトルリンは食品たんぱく質の構成アミノ酸で、その含量はたんぱく質の栄養価に大きく影響する。
(3)セロトニンは体内でトリプトファンから合成されるホルモンである。
(4)たんぱく質の所要量では、個人間変動を考慮して30%の安全率が加算されている。
(5)成人の体たんぱく質は毎日、合成、分解が行われ、動的平衡状態にある。
117 ビタミンに関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a β-カロチンを過剰に摂取した場合、過剰分は尿中に排泄される。
b ビタミンB1を過剰に摂取した場合、筋肉中に貯蔵される。
c エネルギー消費が増加するのに伴って、ビタミンCの利用も高まる。
d ビタミンDの摂取不足は、骨軟化症をまねく。
e ビタミンB2の摂取不足は、血中や肝臓中の過酸化脂質量を増加させる。
(1)aとb (2)bとc (3)cとd (4)dとe (5)aとe
118 水分代謝に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)成人の一日の水分出納は約2Lで、その摂取は飲食物を主とし、その他に代謝水がある。
(2)成人の体内水分は体重の50〜60%を占め、生命に必要な各種の栄養素やミネラルを含み、体液と呼ばれている。
(3)体液は細胞外液と細胞内液とに大別され、前者は体液の2/3、後者は1/3を占めている。
(4)生体は水を確保する手段として、ロ渇によって水分摂取を要求し、他方では腎臓で尿量を調節している。
(5)水分代謝の調節は間脳の視床下部にある血液浸透圧調節中枢が中心となっている。
119 エネルギー代謝に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a アトウォーター・ローザ・ベネディクトの呼吸熱量計は、ヒトの間接的エネルギー測定法の一つである。
b 食物の生理的燃焼値は、物理的燃焼値より高い。
c 熱量の単位は、国際的にはJ(ジュール)で表現するようになってきている。
d 呼吸によって体内に取り込まれた酸素量と体外に排泄される二酸化炭素量の容積比(CO2/O2)を呼吸商(RQ)という。
(1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)bとd (5)cとd
120 食物繊維に関連する記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 第五次改定日本人の栄養所要量では、食物繊維を゛人の消化酵素で消化されない食物成分と定義している。
b 食物繊維は抗便秘作用のほか、血清コレステロール値および血糖値の改善効果のあることが認められている。
c 第五次改定日本人の栄養所要量では、食物繊維の目標摂取量を成人では1日当たり30gとしている。
d 食物繊維の量は四訂日本食品標準成分表の炭水化物の項にある繊維の量と同じである。
e 板こんにゃくの食物繊維はほとんど不溶性食物繊維である。
(1)aとb (2)aとc (3)bとd (4)cとd (5)cとe
121 妊婦・授乳婦の栄養所要量に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)妊婦・授乳婦の栄養所要量は、その年代における女性の栄養所要量に対する付加量の形で示される。
(2)妊娠期のたんぱく質の付加量を算定するには、妊娠に伴うたんぱく質の母体と胎児への蓄積量を知ることが必要である。
(3)授乳婦のカルシウム必要量は、哺乳に要するカルシウム量に尿中排泄量と経皮的損失量を加え、さらに吸収効率を加味して求める。
(4)授乳婦の鉄所要量は、妊娠・分娩に伴う損失を回復させるほか、母乳への鉄の分泌量を考慮して算出する。
(5)妊婦に対するエネルギー付加量は、妊娠前半期には150kcal、妊娠後半期と授乳期にはいずれも350kcalである。
122 乳児栄養の参考となる、改訂「離乳の基本(1995)」に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 乳児の発育は個体差があるので、改訂「離乳の基本」は一般の目安として国が策定したものである。
b 離乳は生後3ケ月頃に開始し満1歳までに完了するのが望ましい。
c 離乳の目的は母乳から、牛乳または育児用ミルクに移行することである。
d 離乳後期とは月齢9〜11ケ月頃で、調理は歯ぐきでつぶせる固さにする。
e 離乳後期には鉄、ビタミン等が不足するので牛乳を与えるのは好ましくない。
(1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)cとd (5)dとe
123 わが国における思春期の健康と栄養についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 栄養所要量において思春期の摂取たんぱく質エネルギー比はほぼ11〜15%である。
b 肥満児では血圧、肺機能予備能力いずれも低い方に偏った分布をしている。
c 女子では初潮開始の1年前には、まだ卵胞からのエストロゲンの分泌は始まっていない。
d 標準体重の120%以下の良性肥満児では運動負荷と、摂取熱量制限が必要である。
e 思春期の貧血者は女子で10%、男子で3%に見られる。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
124 高齢期の疾病に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)低栄養は床ずれによる感染症の危険性を増大させる。
(2)高齢期糖尿病では、インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)よりインスリン依存型糖尿病(IDDM)の割合が高い。
(3)マンナンやペクチンには血清コレステロール低下作用がある。
(4)カルシウム摂取量の減少は骨粗しょう症の危険因子の1つにあげられている。
(5)食塩摂取量の増加は高血圧症の危険因子の1つにあげられている。
125 体重60kgの男性(安静時代謝1kcal/分)が6METS レベルのテニス(硬式)を1時間行なった時のエネルギー消費量である。正しいのはどれか。
(1)220kcal
(2)300kcal
(3)360kcal
(4)420kcal
(5)480kcal
126 ストレス時の栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)精神的ストレスでは尿中窒素排泄量は増加しない。
(2)手術後や外傷患者ではたんぱく質代謝は異化的となる。
(3)手術や外傷により糖の利用が低下し、高血糖となる。
(4)手術侵襲により脂肪分解は亢進する。
(5)高温ストレスによりビタミンC必要量は増加する。
127 生体リズムについての記述である。誤っているのはどれか。
(1)メラトニンやセロトニンの概日性リズムは明暗周期に依存している。
(2)サーカディアンリズムとは、約1ケ月周期で繰り返されるリズムである。
(3)ある種の概日性リズムは、食事の時刻や回数の影響を受けている。
(4)ラットなど夜行性動物における酸素消費量は昼間に低く夜間に高くなる。
(5)身体的、社会的ストレスは生体リズムを乱し健康を損う原因となる。
(1)生物は、外界より必要な物質を摂取し生命現象を営んでいるが、そのような現象のすべてをいう。
(2)食物によって栄養のあるものとないものとがあるが、食物に含まれている化学的な成分が栄養である。
(3)生物体を構成する物質や生活エネルギーをつくり出す物質をとり入れ、生活機能を高める働きをいう。
(4)生物が、生命の維持、成長、器官の機能維持、エネルギーの産生などのために食物を利用する機能をいう。
(5)体外から生活に必要な物質をとり入れて生命を維持し、健康が衰えないようにすることをいう。
109 栄養学史に名を残した人達とその業績である。誤っているのはどれか。
(1)クレブス(Krebs)はTCAサイクル(クエン酸回路)を発見した。
(2)高峰譲吉はアドレナリンの単離、タカジアスターゼの抽出に成功した。
(3)鈴木梅太郎は米糠から脚気予防成分を抽出しオリザニンと名付けた。
(4)ローズ(Rose)は必須脂肪酸を実験的に証明しその必要量を明らかにした。
(5)ルブナー(Rubner)は食事摂取に伴う熱発生を発見し特異動的作用と名付けた。
110 栄養状態判定に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)食事調査の結果、太郎さんはビタミンB2欠乏症の疑いがあったので、赤血球中トランスケトラーゼ活性が測定された。
(2)ある日の一郎さん(30歳の男性)のビタミンD摂取量は50IUであったので、ビタミンD欠乏症が疑われた。
(3)花子さんは動物性食品をとらないが、日光に十分あたっているので、ビタミンA欠乏症の危険性はない。
(4)桃子さん(55歳の女性)のある日の食事調査をしたところカルシウム摂取量が650mg/日であったので、「骨粗鬆症の心配はない」といわれた。
(5)次郎さんが長期間静脈栄養を受けた時、口や肛門の周囲に皮疹を生じ、亜鉛欠乏が疑われた。
111 栄養補給法に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)天然濃厚流動食は微量元素欠乏や下痢を起こしにくい。
(2)低残渣食の糖質源としてデキストリンや二糖類が使用される。
(3)成分栄養の窒素源は結晶アミノ酸である。
(4)末梢静脈栄養法では高張の溶液を使用できる。
(5)中心静脈栄養法では高エネルギー輸液が可能である。
112 栄養素の化学的消化についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)口腔内消化が行われるのは主として糖質である。
(2)胃内消化が行われるのは主としてたんぱく質である。
(3)小腸管腔内消化は膵液に含まれる消化酵素が中心的な働きをする。
(4)大腸では消化は行われず、未消化物や脱落した粘膜細胞が発酵を受ける。
(5)膜消化されるのは二糖類などの小分子糖質のみで、たんぱく質や脂質は消化されない。
113 糖質についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 糖質の体内貯蔵形態はブドウ糖の重合体であるグリコーゲンで、その貯蔵量は体重の約5%である。
b ブドウ糖から脂肪酸や中性脂肪は生合成されるが、脂肪酸からブドウ糖やグリコーゲンは生合成されない。
c 糖質は脂質よりも分子内に多くの酸素を持っているので、呼吸比(RQ)は脂質より小さい。
d 空腹時においても血糖値が一定のレベルに維持されるのは糖質を唯一のエネルギー源とする組織に供給するためである。
e 栄養素の酸化によって生ずる代謝水は単位重量あたり、糖質よりも脂質の方が多い。
(1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)cとd (5)dとe
114 脂肪の栄養に関する記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 必須脂肪酸は多価不飽和脂肪酸で、発育や機能維持に重要である。
b α-リノレン酸、アラキドン酸はn-6系の不飽和脂肪酸である。
c 魚類にはイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などのn-3系の脂肪酸が多く含まれている。
d コレステロールは体内で合成されないので食物からの摂取が必要である。
e 脂肪には炭水化物に比べてビタミンB1節約効果がある。
(1)aとc (2)aとd (3)bとd (4)cとe (5)dとe
115 血漿アミノ酸濃度の調節に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)高たんぱく質食摂取時の血漿アミノ酸濃度の上昇は、尿へ遊離アミノ酸として排泄されることにより正常に回復する。
(2)脳への血漿アミノ酸の取り込みは輸送担体に依存しており、各アミノ酸の化学的性質により異なる。
(3)肝は、血漿アミノ酸を取り込み、糖新生に利用し、また窒素化合物を尿素にして解毒を行っている。
(4)腎は血漿アミノ酸を取り込み、これを糖新生ならびに酸塩基平衡維持のためのアンモニア供給源として利用している。
(5)筋から血漿へ放出されるアミノ酸は、筋たんぱく質のアミノ酸パターンを反映している。
116 ビタミンに関する記述である。正しい組合せはどれか。
a 糖質の摂取量が増加する場合は、ビタミンB1の要求量も増加する。
b ストレス時には、ビタミンDの要求量が増加する。
c β-カロチンを過剰に摂取した場合尿中排泄量も増加するので体内には蓄積しない。
d ビタミンB1を過剰に摂取すると体内に蓄積する。
e トリプトファンを含むたんぱく質を十分にとれば、ナイアシン欠乏にはならない。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
117 無機質についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)カリウムは神経系の刺激伝達と活動、筋肉の収縮と弛緩、心筋の興奮と収縮などに関与している。
(2)鉄はヘモグロビン、ヨウ素はサイロキシン、コバルトはビタミンB6の構成成分となっている。
(3)セレンはグルタチオンペルオキシダーゼに含まれ、この酵素は生体膜の過酸化防止作用に関与している。
(4)カルシウム所要量の基礎となる摂取必要量は尿中排泄量、経皮排泄量、体内蓄積量などを考慮した要因加算法によって求められる。
(5)ビタミンCや食肉は非ヘム鉄の腸管吸収を高めるが、タンニン、フィチン酸などは吸収率を低下させる。
118 食物繊維についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)食品中の食物繊維の量は日本食品標準成分表においては炭水化物の項に示されている。
(2)食物繊維は人の消化酵素では消化されない食物成分である。
(3)日本人に対する食物繊維の目標摂取量は1日当たり成人で20〜25gとされている。
(4)食物繊維の摂取は糞便の排泄量を増加させる。
(5)食物繊維には水溶性のものと不溶性のものとがある。
119 「つわり」と妊娠中毒症についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)妊娠初期にみられる食欲不振、吐き気、食物に対する嗜好の変化などの消化器症状のあらわれるものを「つわり」と呼ぶ。
(2)「つわり」の程度には個人差があるが、大部分は生理的なもので、妊娠4〜5か月になると自然になおる。病的な状態になれば悪阻(おそ)と呼ばれる。
(3)妊娠中毒症とは、妊娠後半期になって浮腫、低血圧、たんぱく尿などの症状を示すものを指す。妊娠の30%前後にみられる。
(4)妊娠中毒症のリスクファクターとしては、高齢妊娠、双胎、肥満、腎疾患、高血圧の既往、糖尿病の合併などが知られている。
(5)軽症の妊娠中毒症の栄養管理は、動物性脂肪と糖質および食塩の摂取量の制限である。一方、たんぱく質とビタミンは十分に摂取させる。
120 母乳分泌に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)妊娠すると、女性ホルモンの分泌が増加し、プロゲストロンは妊娠初期の黄体の形成と維持に、ゴナドトロピンは子宮筋の肥大と緊張を抑制し、妊娠の維持に役立つ。
(2)分娩前には胎盤からもエストロゲンが大量に分泌され、これが中枢に作用して、乳腺の分泌に必要なプロラクチンの分泌を抑制している。
(3)分娩に伴って胎盤が排出されてしまうと、プロラクチンの分泌が活発化し、本格的な乳汁の産生・分泌が始まる。
(4)新生児による乳首の吸引が求心性刺激となり、視床下部からの刺激がオキシトシンの産生を促し、これが乳腺周囲の筋上皮細胞を収縮させ、射乳がおこる。
(5)プロラクチンやオキシトシンの分泌は、下垂体の調節を受けるので、精神的ストレスは乳腺分泌の低下をまねく。
121 乳児の栄養障害に関するキーワードの組合せである。誤っているのはどれか。
(1)先天性代謝異常――――早期発見・早期治療――――有害物質の除去・制限
(2)食事アレルギ―――――食事たんぱく質――――――アレルゲンの回避
(3)フェニルケトン尿症――特定の酵素の先天的欠損――分枝アミノ酸の制限
(4)下痢症――――――――原因の発見・除去―――――減食または絶食
(5)貧血―――――――――母乳や牛乳中の鉄含有量――離乳食による鉄の摂取
122 幼児の身体的特徴と栄養についての記述である。正しい組合せはどれか。
a 平成6年度の学校保険統計によると幼稚園児のう歯(むし歯)ひ患率は90%を越えている。
b 第5次改訂日本人の栄養所要量では、鉄の一日所要量は幼児期3〜4mg、学童期5〜6mgである。
c カウプ指数は幼児期の体型を客観的に判定する値で、体重(kg)/身長の自乗(cm)×100の公式で求める。
d 自動と青少年のたんぱく質所要量は体重1kg当たり1歳で2.80g、20歳で1.08gの数値をもとに年齢が進むにしたがって漸減するように定めている。
e 厚生省の健康づくりのための食生活指針では、学童期を食習慣の完成期、思春期を食習慣の自立期として指導している。
(1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)cとd (5)dとe
123 思春期の健康と栄養についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 思春期子女の第二次性徴は下垂体のプロラクチンの作用による。
b 生活活動強度Uの15〜17歳の男子のエネルギー所要量は3,200kcalである。
c 女子の鉄所要量は12歳から成人と同じ値になっている。
d 栄養所要量では、18〜19歳の脂肪エネルギー比率の上限を25%としている。
e 思春期のカルシウム所要量は男女とも1.2g/日で、これは急激な発育に対応するために必要な量である。
(1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)cとd (5)dとe
124 高齢期の特徴についての記述である。正しいのはどれか。
a 加齢に伴い塩味に対する味覚が鈍くなるので、高齢者の塩分摂取は多くなる傾向にある。
b 高齢期には胃のペプシン分泌が低下するが、膵液アミラーゼ分泌は変わらないので、糖質の消化、吸収には全く変化は見られない。
c 腎の糸球体ろ過機能は、加齢の影響を受けないので、高齢者の水分摂取にあまり注意を払う必要はない。
d 加齢に伴い日常の身体活動量は低下し、基礎代謝量も減少する。
e 高齢期の男性には加齢による骨塩量の減少は全くないが、閉経後の女性ではその減少は顕著である。
(1)aとc (2)aとd (3)aとe (4)bとc (5)dとe
125 身体組織の加齢変化の特徴に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)骨格筋は脳や心臓に比べ加齢に伴う重量減少は著しい。
(2)細胞外水分の割合は減少し、細胞内水分の割合は増加する。
(3)体たんぱく質の割合は減少するが体脂肪の割合は増加する。
(4)細胞内たんぱく質は減少するが結合組織たんぱく質は増加する。
(5)カルシウムは骨組織への沈着は増加する。
126 高齢者の食事の特徴に関する記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 家族構成や生活環境の変化は高齢者の栄養摂取に影響する。
b 亜鉛摂取量の減少は味覚機能の低下の原因となる。
c 身体活動量の減少による食物摂取量の減少は微量栄養素不足の原因となる。
d ご飯や麺類など糖質中心の食事でも健康上問題はない。
(1)abcのみ (2)adのみ (3)bcのみ (4)cdのみ (5)dのみ
127 高温多湿の労働環境下で、血中ナトリウム濃度が著しく減少した時におこる症状である。正しい組合せはどれか。
a 熱けいれん
b 倦怠
c 労働意欲の低下
d 下痢
(1)aとbとc (2)aとbとc (3)aとcとd (4)bとcとd (5)a〜dのすべて
(1)早朝空腹時の血糖値は若年者では70〜80 mg/dlであるが、加齢とともに徐々に上昇する。
(2)血糖値は食後30〜60分間で最高値に達し、2時間後にはほぼ元のレベルに戻る。
(3)空腹時においても血糖が一定濃度に維持されるのは、ぶどう糖を唯一のエネルギー源とする組織にぶどう糖を供給するためである。
(4)血糖値が低い空腹時に血中遊離脂肪酸濃度は低くなり、摂食によって血糖値が高くなると血中遊離脂肪酸濃度も高くなる。
(5)でんぷんは、ぶどう糖やマルトースに比べて、血糖ならびに血中インスリン濃度の上昇効果は少ない。
109 日本人の食生活についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)平成4年国民栄養調査成績によると、エネルギー摂取量は、調査対象の平均所要量に対し、20%過剰になっている。
(2)推奨すべき脂質摂取量は、第五次改定栄養所要量によれば18歳以上の中等度の生活活動強度の場合、総摂取エネルギーの20〜25%が適当であるとされている。
(3)魚油中に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)には、血栓予防のほか、血中中性脂肪(トリグリセライド)低下作用などがある。
(4)総エネルギー摂取量が少ないと、体たんぱく質の一部が分解され、エネルギーとして使われる。
(5)日本人の平均食塩摂取量は、昭和62年には12g以下にまで減少したが、平成3年及ぴ4年には再び13g近くにまで増加した。
110 ミネラルについての記述である。誤っているのはどれか。
(1)生体内に含まれるカルシウムのうち、90%は骨と歯に含まれ、残り1O%が血液・体液・軟組織中に含まれている。
(2)カルシウムは心筋の機能、筋肉の収縮、神経の伝達、出血時の血液の凝固などに重要である。
(3)リンは体組織の重要な構成成分であるほか、エネルギー代謝に重要な働きをしている。
(4)マグネシウムは、ATPの関与する酵素や、ホスファターゼの賦活剤として重要な働きをしている。
(5)カリウムは、細胞内液の浸透圧の維持や、体液の平衡維持に重要な働きをしている。
111 糖質の生体内利用についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)ぶどう糖は分子内に多くの酸素を持っているので、体内で酸化されるとき、酸素消費量が少なく、呼吸商は大きい。
(2)糖質は嫌気的条件下の唯一のエネルギー源であるが、この時のエネルギー産生効率は好気的条件下に比べて非常に低い。
(3)筋肉に貯蔵されたグリコーゲンは血糖維持には寄与せず、もっぱら筋肉のエネルギー源として利用される。
(4)糖質摂取量が多くなると脚気になり易いのは、エネルギー産生系に向かうとき、脂質に比べてビタミンB1消費が多いためである。
(5)脳や赤血球はぶどう糖を唯一のエネルギー源として利用し、いずれも水と二酸化炭素まで代謝する。
112 難消化性糖質についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)食物繊維の成人の目標摂取量は20〜25gであるが、小児や老人においても1000kca1当たり10gを目安にすればよい。
(2)難消化性オリゴ糖や食物繊維は、腸内細菌叢を改善して、大腸管腔内環境を良好に保つ働きをする。
(3)難消化性オリゴ糖は、大量に摂取すると高浸透圧性の下痢を誘発することがある。
(4)マルトースを水素添加して還元すると、糖アルコールとなり、甘味度が高くなる。
(5)血清コレステロール改善作用は、不溶性食物繊維の方が水溶性食物繊維よりも強い。
113 消化吸収に関与する物質の組合せである。誤っているのはどれか。
(1)ポリペプチド ――――――――トリプシン―――オリゴペプチド
(2)β-カロチン―――――――――胆汁酸―――――ミセル
(3)トリアシルグリセロール ―――リパーゼ――――2-モノアシルグリセロール
(4)難消化性オリゴ糖 ――――――腸内細菌――――短鎖脂肪酸
(5)グリコーゲン ――――――――ガストリン―――アミロース
114 1994年現在のわが国の高齢者に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)総人口に占める65歳以上高齢者の割合は、10%以下である。
(2)日本人の平均寿命は男子は76.0年、女子は82.0年をそれぞれ上回っている。
(3)100歳以上の高齢者の数はすでに4,000名を上回っている。
(4)65歳以上の高齢者の割合は2010年には20%を超すと推計されている。
(5)65歳以上の高齢者の人口は、男性よりも女性の方が多い。
115 高齢期の疾病に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)嚥下障害による誤飲は高齢者肺炎の原因の一つとなる。
(2)高齢者の糖尿病では、NIDDMよりIDDMの割合が多い。
(3)利尿剤の長期服用はミネラル欠乏の原因の一つとなる。
(4)食塩摂取量の増加は高血圧の危険因子の一つとなる。
(5)カルシウム摂取量の減少は骨粗鬆症の危険因子の一つである。
116 脂質代謝についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 高糖質食を摂取した場合、グルカゴン分泌が亢進して脂肪酸合成が高まる。
b 空腹時には、脂肪組織の中性脂肪の分解が高まり、血中VLDL値が高まる。
c 腸管から吸収された脂質は、カイロミクロンの形でリンパ管を経て静脈に入る。
d インスリン分泌亢進時は、脂肪組織のホルモン感受性リパーゼ活性が低下する。
e 高コレステロール食の摂取は、肝臓でのコレステロール生合成を高める。
(1)aとb (2)aとc (3)cとd (4)bとd (5)dとe
117 ビタミンについての記述である。誤っているのはどれか。
(1)ビタミンAを過剰に摂取した場合でも尿中に多く排泄されるので安全である。
(2)ビタミンDによるカルシウム吸収促進作用には、肝臓と腎臓が重要な役割を担っている。
(3)エネルギー摂取量が増加する場合は、ビタミンB1の要求量も増加する。
(4)尿中のキサンツレン酸の排泄量が増加すれば、ビタミンB6欠乏とみなされる。
(5)ビタミンB12や葉酸の欠乏によってDNA合成が阻害される。
118 妊娠期と授乳期の栄養所要量についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)妊婦へのエネルギー付加量は、妊娠前半期は150kcal、後半期は350kcalで、生活活動強度の大小には関係しない。
(2)妊婦の適正な脂肪エネルギー比率は、25〜30%とされている。
(3)妊娠によって妊婦に蓄積されるたんぱく質量は約930gである。そのうち約44%が胎児に蓄積される。
(4)妊婦に対するカルシウム付加量は、第五次改定栄養所要量では、1日あたり400rに改められた。
(5)授乳中は月経が停止するので、鉄損失は少なくなる。しかし、妊娠・分娩に伴う鉄損失を回復させるために、授乳中は1日8rの鉄を付加量とする。
119 母乳分泌の生理についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)妊娠前半期には、エストロゲンやプロゲステロンの作用によって、乳腺の発育が促進される。
(2)エストロゲンは乳腺の導管が分枝発育するのを促し、プロゲステロンは導管末端の小葉部が腺細胞として増殖するのを促進する。
(3)分娩前までは、胎盤性エストロゲンの大量分泌が中枢に作用し、乳腺の分泌活動に必要なプロラクチンの分泌を抑制している。
(4)分娩によって、胎盤が娩出されると、胎盤性エストロゲンの分泌が急減し、プロラクチンの分泌が活発化して、乳汁の産生分泌が本格化する。
(5)新生児による乳首の吸引が刺激となって、下垂体前葉から放出されるオキシトシンが乳腺の筋上皮細胞を収縮させ、射乳現象がおこる。
120 妊娠の経過についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)排卵された卵子は、卵管内で受精し、卵管を下降して、受精後6〜7日ごろ子宮内膜に着床する。
(2)受精卵からのびる絨毛は子宮内膜に侵入し、やがて毛細血管が発生し、臍帯の血管を介して胎児の心臓と連絡する。
(3)妊娠4か月末には、絨毛組織は子宮内膜の一部(脱落膜)とともに胎盤となる。
(4)胎盤は胎児に栄養素を補給し、一方では胎児の排泄物を処理する。さらに、多種類のホルモンを分泌する。
(5)妊娠期間は通常、最終月経の終了日から起算して、280日とされている。
121 非必須アミノ酸の働きに関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)アルギニンはポリアミンや一酸化窒素の生成に必要である。
(2)シスチンはグルタチオン合成を介して、生体の抗酸化作用に寄与する。
(3)アラニンは骨格筋で合成される主要な糖原性アミノ酸である。
(4)プロリンはコラーゲンに多く含まれ、創傷治癒に重要な役割を果たす。
(5)グルタミンは赤血球と神経細胞の主要なエネルギー源である。
122 血漿中の輸送たんぱく質についての組合せである。誤っているのはどれか。
(1)レチノール結合たんぱく質―――ビタミン
(2)プレアルブミン――――――――チロキシン(サイロキシン)
(3)セルロプラスミン―――――――銅
(4)トランスフェリン―――――――鉄
(5)トランスコバラミン――――――ビタミンB12
123 栄養状態判定の指標と栄養素の組合せである。誤っているのはどれか。
(1)血清プレアルブミン濃度―――――――――たんぱく質栄養状態
(2)赤血球中トランスケトラーゼ活性―――――ビタミンB1栄養状態
(3)赤血球中グルタチオンレダクターゼ活性――ビタミンB6栄養状態
(4)プロトロンビン時間―――――――――――ビタミンE栄養状態
(5)血清フェリチン―――――――――――――鉄栄養状態
124 次は同じ運動強度で疲労困憊するまで運動する場合、最も運動を持続できる食事についての記述である。正しいのはどれか。
(1)高たんぱく質食
(2)高脂肪食
(3)普通食
(4)高糖質食
(5)高脂肪・高たんぱく質食
125 健康づくりのための運動所要量を規定している要因についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 運動の頻度
b 運動の強度
c 運動の持続時間
d 運動の様式
e 運動の消費エネルギー量
(1)aとbとc (2)bとcとd (3)cとdとe (4)aとdとe (5)a〜eのすべて
126 ホルモンに関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a アルドステロン――――――――副腎皮質
b カルシトニン―――――――――脂質代謝
c ノルアドレナリン―――――――褐色脂肪組織
d カテコールアミン―――――――エネルギー産生
(1)aとb (2)bとc (3)cとd (4)aとd (5)a〜dのすべて
127 思春期の肥満についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 肥満児の特徴として、過剰のエネルギーの蓄積による脂肪細胞サイズの増大が脂肪細胞数の増加より優位な点があげられる。
b 糖尿病の発症率は1O歳頃から急速に増加する。この時期は血液中のコレステロールや中性脂肪も増える。
c 肥満児の血圧は高い傾向があり、肺機能予備能力は低下する。
d 思春期の肥満の指標の1つであるブローカ指数では、130以上を肥満としている。
(1)aとb (2)bとc (3)cとd (4)aとd (5)a〜dのすべて
学校給食の平均所要栄養量の基準は1986年に改訂されたが、その内容は、エネルギーは1日量の(A)、たんぱく質は1日量の(B)%、カルシウムは1日量の(C)%と示されている。
A B C
(1) 1/3 30 50
(2) 1/3 40 60〜70
(3) 1/4 40 50〜60
(4) 1/4 30 40
(5) 1/2 60 60
109 母乳栄養についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)乳児にとって母乳は栄養学的にも免疫学的にも最良の食品である。
(2)乳児への伝染の可能性のある疾患が母体側にある場合には授乳を禁止する。
(3)授乳は、最初から計画的に一定の授乳間隔で規則正しく実施しなければならない。
(4)母親の栄養状態が良好でも、肉体的・精神的疲労が甚だしいと、乳汁分泌量が低下する場合がある。
(5)乳児の哺乳時間は通常20分位であるが、30分以上吸っても止めなかったり、体重の増加不良や不機嫌となる場合は母乳不足が疑われる。
110 特殊環境と栄養についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 高温環境下で著しい発汗がある場合、食塩など電解質の補給が必要である。
b 低圧酸素の環境下では食欲低下による栄養不足に陥りやすいので、少量で高エネルギーの食べものの摂取が基本となる。
c 環境温度が上昇すると暑く感じるのは、代謝が先進しエネルギーの産生が増加するからである。
d 凍瘡(しもやけ)は、氷点下に至らない低温環境で皮下の末梢循環が悪くなり、局所のうっ血と栄養不足が原因で起きる。
(1)aとbとc (2)bとcとd (3)aとbとd (4)aとcとd (5)a〜dのすべて
111 思春期の特徴についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 女子の身体的特徴は女性ホルモンによるが、なかでも卵胞ホルモンによる影響は大きい。
b 男性の身体的特徴は男性ホルモンのテストステロンとプロラクチンの働きによる。
c 初潮とは、子宮内膜の脱落による初めての出血のことで、古来より女性の性成熟の徴侯とされている。
d 思春期の女子にみられる神経性食欲不振症は、著しい痩せ、嘔吐、無月経等を主症状とする心因性の摂食低下症のことである。
{1)aとbとc (2)bとcとd (3)aとbとd (4)aとcとd (5)a〜dのすべて
112 現在の疾病構造に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)脳出血は減少し脳梗塞や虚血性心疾患は増加している。
(2)高齢者における骨粗鬆症の発症頻度は女性より男性の方が高い。
(3)上部消化器がんが減少して結腸がんや肺がんは増加している。
(4)国民の死亡原因の1位は悪性新生物で2位は心疾患である。
(5)肺炎・気管支炎は高齢者での死因の上位を占めている。
113 高齢者の食事摂取の特徴に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)煮物中心の調理形態は栄養素摂取のバランスをくずす原因となる。
(2)ご飯や麺類など糖質中心の食事でも健康上問題はない。
(3)家族構成や生活環境の違いは高齢者の栄養素摂取に影響する。
(4)動物性食品の摂取量の減少は鉄欠乏性貧血の原因のひとつとなる。
(5)身体活動量の減少による食物摂取量の減少は脱水症の原因となる。
114 加齢に伴う身体組織の変化に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)骨格筋は脳や心臓に比べ重量の減少が著しい。
(2)細胞外水分の割合は減少し逆に細胞内水分の割合が増加する。
(3)体たんぱく質の割合が減少し体脂肪の割合は増加する。
(4)細胞内のたんぱく質は減少するが結合組織たんぱく質は増加する。
(5)カルシウムは骨組織では減少するが軟組織への沈着は増加する。
115 水分代謝についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)水は成人男子では体重の約60%、成人女性では約50%を占める主要な構成成分である。
(2)体内水分の10%を失えば健康がおびやかされ、20%を失えば生命を維持することが難しくなる。
(3)水は体内の種々の物質の溶解、体温調節や化学反応に重要な役割を果している。
(4)血漿の60%は水分で、栄養成分を各組織、臓器へ運び、また各組織から不要な代謝産物を体外へ搬出する。
(5)水は電解質を溶かしそのバランスを維持し、さらに浸透圧の平衡や細胞の物理的形態の維持に重要な役割を果している。
116 消化吸収についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)能動輪送では濃度勾配に逆らって物質が吸収される。
(2)膜消化は小腸粘膜微繊毛における終末消化である。
(3)脂溶性物質は胆汁酸などとミセルを形成しないと吸収されない。
(4)栄養素の消化吸収過程は内分泌系によっても調節される。
(5)拡散(受動輪送)による吸収速度には飽和現象が生じる。
117 栄養状態判定のための体組成測定法についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)水中体重を用いて除脂肪体重を測定できる。
(2)体水分量がわかれば体脂肪量を計算できる。
(3)コンピューター断層撮影(CTスキャン)から内臓脂肪量が調べられる。
(4)尿中クレアチニン排泄量から筋肉量を測定できる。
(5)身体の電気伝導度より骨のカルシウム量が測定できる。
118 健康づくりの運動所要量に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)健康づくりのための推奨運動強度は最大酸素摂取量の50%である。
(2)運動する時間は、1週間当たりで決められている。
(3)運動1回当たりの持続時間は5分以上になるように推奨されている。
(4)運動強度の目安として心拍数が使用されている。
(5)同年齢の男女の運動所要量(運動時間と目標心拍数)は同じである。
119 食物繊維についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)食物繊維の生理作用はその物理化学的性質、とりわけ水に対する溶解性で異なる。
(2)ある種の食物繊維はコレステロールの糞便への排泄を促進して、コレステロール代謝を改善する。
(3)食物繊維は植物性食品に含まれ、動物性食品には含まれていない。
(4)食物繊維は消化酵素で消化されないが、一部は腸内細菌を介して利用されるものもある。
(5)同じ食物繊維であっても加水分解したものと、加水分解しないものとでは生理作用は異なる。
120 脂質に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)肝臓から血中へ動員されるトリグリセリドは、主として高比重リポたんぱく質(HDL)として分泌される。
(2)キロミクロンは、肝臓組織に取りこまれる。
(3)無脂肪食を摂取すると、生体膜が強くなる。
(4)高しょ糖食を摂取すると、肝臓における脂肪酸合成が低下する。
(5)絶食時には、血中の遊離脂肪酸濃度が上昇する。
121 栄養と運動に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)激しい長時間の労勧や運動時、発汗にともなって最も多く失われる無機質はナトリウムである。
(2〕全身持久的トレーニングは、最大酸素摂取量を増加させ、骨格筋線維内での遊離脂肪酸の利用率を高める。
(3)激しい運動訓練を繰り返し実施する時にたんぱく質の摂取不足から起こる貧血をスポーツ性貧血という。
(4)運動によってエネルギー代謝が光進した場合に摂取量を増加させるべきビタミンは、Bl、B2、ナイアシンである。
(5)マラソンのような長時間運動時に肝臓や運動筋のグリコーゲンが消失すると速度を落とすか、停止せざるをえなくなる。
122 乳児期の栄養についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)過去におけるわが国の乳児死亡率が高かった主な原因の一つは下痢症である。
(2)乳児期の栄養不良は発育面で回復不能状態になるが、栄養供給の早期適正化により代償発育が可能である。
(3)乳児の母乳吸引時、口腔内は陰圧になるが、乳児の頬部はこの陰圧に耐える構造になっている。
(4)母乳吸引行動の中枢は間脳の視床下部にあり、12対の脳神経のうち3対の神経が反射運動に関与している。
(5)乳児の胃内容のpHは消化時でもあまり低下せず(pH3〜6)、ペプシンの消化作用はわずかである。
123 水溶性ビタミンに関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)ビタミンCの欠乏は、結合規織のコラーゲン合成を低下させ、創傷の治癒を遅延させる。
(2)ビタミンB12の欠乏はDNA合成の障害を起し、骨髄中に巨赤芽球が出現する。
(3)トリプトファンに富む食事は、ナイアシン欠乏を防ぐことができる。
(4)脂質の摂取量が増加する場合は、ビタミンB1の消費量も増加する。
(5)ビタミンB1,B2、ナイアシンの所要量は単位エネルギー当たりで算出されている。
124 無機質の栄養についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)マグネシウムはカルシウムとともにリン酸塩、炭酸塩として大部分が骨中に、一部が筋肉、神経、体液中に存在している。
(2)カリウムはリン酸塩、たんぱく質結合物として、主に細胞外に存在する。
(3)ナトリウムの約半分が血漿と細胞間質の細胞外液中にあり、重炭酸塩、リン酸塩、塩化物の形で存在している。
(4)鉄はたんぱく質と結合してフェリチン、ヘモジデリンなどの非ヘム鉄として、脾臓、肝臓、骨髄中で貯蔵鉄の形でも存在している。
(5)銅は大部分肝臓中に存在し、筋肉、骨、血液中にはわずかしか存在しない。
125 生体内のたんぱく質の働きについての記述である。誤っているのはどれか。
(1)細胞膜を構成する。
(2)酸・塩基平衡に関与する。
(3)血中の物質輸送を行う。
(4)副腎皮質ホルモン合成の材料となる。
(5)浸透圧の調節に関与する。
126 糖質の生体利用についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)空腹時においても血糖値が一定に維持されているのは、ブドウ糖を唯一のエネルギー源とする脳・神経などへの供給が必要なためである。
(2)糖質はエネルギー源としてだけではなく、たんぱく質や脂質と複合体を形成して特有な機能の発現にも関与している。
(3)脳や赤血球に取り込まれたブドウ糖は酸化されて水と二酸化炭素になる。
(4)瞬発力を必要とする運動時の主なエネルギー源はブドウ糖であるが、持久力を必要とする運動時には脂肪酸が主なエネルギー源となる。
(5)栄養素の中で単位重量当たりの代謝水(酸化水ともいう)の生成量がもっとも多いのは糖質である。
127 脂溶性ビタミンに関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 血清のレチノールは、アルブミンに結合した形で末梢組織へ運ばれる。
b 血中レチノール濃度は、ビタミンA欠乏状態で低下するが。似たんぱく質栄養状態の場合にも低下する。
c 血清のα-トコフェロールは、超低比重リポたんぱく質(VLDL)と低比重リポたんぱく質(LDL)に取り込まれて運ばれる。
d 血清のα-トコフェロール濃度が高いと、溶血する。
e 血清の25-OH-Dは、高比重リポたんぱく質(HDL)に結合して末梢組織へ運ばれる。
(1)aとb (2)bとc (3)cとd (4)cとe (5)dとe
(1)基礎代謝基準値は老人と幼児でほぼ等しい。
(2)基礎代謝量は体表面積よりも体重によく比例する。
(3)エネルギー代謝に大きく影響するホルモンはコーチゾンである。
(4)飢餓状態の呼吸商(RQ)はほぼ1に等しい。
(5)特異動的作用は、たん白質を摂取したときが糖質の場合よりも大きい。
109 糖質に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)瞬発力を必要とする運動時にエネルギー源として利用されるのはぶどう糖とアミノ酸である。
(2)血糖値が低下すると肝グリコーゲンが分解されて血中に放出され、血糖値を一定に維持するように働く。
(3)肝グリコーゲンのないときは、肝臓でアミノ酸などからブドウ糖を生成して血糖値を一定に維持するように働く。
(4)でんぷんなどの多糖類を摂取した場合の血糖値の上昇は、ぶどう糖摂取による上昇よりも少ない。
(5)高糖質食は高脂肪食よりもビタミンB。の消費が増大する。
110 脂質についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)コレステロールは生体内でぶどう糖、脂肪酸、アミノ酸などからも合成される。
(2)貯蔵脂肪の分解はグルカゴン、エピネフリン、コーチゾンなどのホルモンによって促進される。
(3)インスリンはグリコーゲン合成だけではなく、トリグリセリドの合成も促進する。
(4)コレステロールはリン脂質とともに生体膜の重要な構成成分であるが、エネルギー源としても利用される。
(5)血液中のエステル型コレステロールとは、脂肪酸とエステル結合したものである。
111 脂肪酸についての記述である。正しいのはどれか。
(1)n-6系の多価不飽和脂肪酸から生成される生理活性物質はn-3系のものから生成されるものよりも血小板凝集能が低い。
(2)多価不飽和脂肪酸の摂取量が増加すると生体のビタミンE要求量は増加する。
(3)リノール酸を摂取すれば二重結合の多いアラキドン酸やイコサペソタエソ酸は生合成される。
(4)貯蔵脂肪から動員された脂肪酸は超低密度リポたん白質(VLDL)にとり込まれて血液中を運ばれる。
(5)脂肪酸は糖質から生合成されるが、アミノ酸からは生合成されない。
112 たん白質構成アミノ酸についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)ヒドロキシプロリンはコラーゲン中に多い。
(2)グリシンはヘモグロビン合成に必須である。
(3)タウリンは肝細胞内たん白質中に含まれていたい。
(4)3-メチルヒスチジンはミオシン中に存在したい。
(5)オルニチンは尿素サイクルを形成する酵素のたん白質構成アミノ酸である。
113 ホルモンとたん白質代謝についての記述である。誤っているものはどれか。
(1)グルココルチコイドは肝でのアルブミン合成を低下させる。
(2)インスリンはたん白質同化作用を示す。
(3)グルカゴンは肝たん白質に対し異化的に作用する。
(4)成長ホルモンは筋たん白質の合成を増加させる。
(5)甲状腺ホルモンはたん白質合成を促進する。
114 水に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)単位体重当りの水の要求量は成人の方が幼児より大きい。
(2)代謝水(酸化水ともいう)は糖質およびたん白質のみから生成される。
(3)水分含有率のもっとも大きい組絃は皮膚である。
(4)水分の尿細管再吸収に下垂体前葉ホルモンが作用する。
(5)体液は、細胞内液と細胞外液とに分けられる。細胞内液は体液の50〜60%である。
115 無機質に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)体内でもっとも含有量が多い無機質はカルシウムである。
(2)鉄以下の含有量の少ない元素を徴量元素(trace elements)と呼んでいる。
(3)細胞内カリウム濃度はナトリウム濃度よりも高い。
(4)カルシウムの腸管吸収には摂取たん白質の質、量が影響する。
(5)下垂体後葉ホルモンは骨からのカルシウム溶出に関与する。
116 消化吸収に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)唾液の作用によりセルロースも麦芽糖となる。
(2)胃液中には糖質の消化酵素は含まれていない。
(3)胆汁は脂肪の乳化に関与している。
(4)膵液には強力な消化酵素が含まれている。
(5)腸管粘膜の細胞膜に二糖類分解酵素が存在している。
117 たん白質の消化・吸収についての記述である。正しいのはどれか。
(1)ペプシンはエンテロキナーゼにより活性化される。
(2)キモトリプシンが活性化されてトリプシンになる。
(3)アミノペプチダーゼは小腸粘膜上皮細胞に存在する。
(4)カルボキシペプチダーゼはペプチドのN末端のペプチド結合に作用する。
(5)ジペプチダーゼは膵液に含まれる核酸分解酵素である。
118 乳児の発育と栄養に関する問題である。正しいものの組合せはどれか。
a 乳児期の体重は生後3〜4か月で、出生時の2倍、満1年には約3倍になる。
b 身長は、乳児期の成長が著しいために1年間で約2倍となり、月齢が低いほど発育は旺盛である。
c 皮下脂肪は3か月頃まで増加し、それ以降は1年まで月齢とともに減少する。
d 身体発育の評価の1つとして、パーセンタイル曲線が用いられているが、50パーセンタイル値は平均値である。
e カウプ指数は計算上、身長の3乗で体重を除すので、身長の差によってひずみがでる可能性がある。
(1)aとc (2)bとe (3)bとd (4)dとe (5)aとb
119 学童期・思春期の栄養異常に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)思春期女子では鉄欠乏性貧血を考慮して、鉄の所要量は1日あたり12mgであるが、男子ではこれよりも少ない。
(2)乳児期の肥満は成人肥満に移行しにくいが、思春期肥満の80%は成人肥満へ移行しやすい。
(3)思春期女子では血液ヘモグロビン濃度12g/dl以下を軽い貧血、10g/dlを貧血としている。
(4)学童期の肥満における減量の目標は2kg/月とし、長期にわたって実施する。
(5)学童期の高脂血症の場合には、脂肪のエネルギー比25%以下、たん白質のエネルギー比15%が望ましく、牛乳や卵の極度な制限はさける。
120 妊婦の代謝と栄養補給についての記述である。正しいのはどれか。
a 妊娠前半期は胎児のカルシウム蓄積が少ないが、特にカルシウムを多く摂取する必要はない。
b 妊娠後半期のエネルギー摂取量の中で糖質エネルギー比率は約60%が望ましい。
c 妊娠中毒症の妊婦には食塩は制限するが、水分は特別な場合を除いて制限しない。
d 妊娠後半期の妊婦はエネルギー摂取量を多くすると、胎児が大きくなるので有利である。
(1)aとcとd (2)aとb (3)bとc (4)dのみ (5)a〜dのすべて
121 母乳栄養と人工栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)母乳:混合乳:人工乳の栄養決別による罹患率はほぼ1:2:3で、母乳が最も低い。
(2)母乳には免疫グロブリン、ラクトフェリン、補体だとの感染防御因子が含まれていて乳児の感染に対する低抗性を高める。
(3)牛乳は母乳に比較して糖質は約1/2であるが、たん白質の含有量は2〜3倍である。
(4)母乳にはリノール酸のような多価不飽和脂肪酸が多く、牛乳には飽和脂肪酸が多い。
(5)母乳はビタミンB6欠乏をおこす可能性があり、プロトロンビンを低下させて、新生児出血性疾患をおこすことがある。
122 妊婦の栄養補給に関する記述である。正しいのはどれか。
a 妊婦の貧血の原因はたん白質の摂取不足によることが多い。
b 妊婦のビタミンKの過剰摂取は出血時に血液凝固を遅延させる傾向にあるので摂取量は少なくする必要がある。
c 妊婦のカルシウム摂取量は、胎児の発育のため27mgを補う必要がある。
d 妊婦では非妊婦に比べ高インスリン血症となり、空腹時には低血糖の傾向がみられる。
e 妊婦では遊離脂肪酸、コレステロール、中性脂肪など血清脂質画分は増加する。
(1)aとb (2)aとe (3)bとc (4)cとd (5)dとe
123 加齢に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)コラーゲンたん白質が減少し、その分子間架橋が減少する。
(2)脳、神経組織などにアミロイドたん白質が沈着する。
(3)脳、神経組織、心筋などにリポフスチンが沈着する。
(4)心臓や肝臓などの脂肪組織以外の細胞で脂肪浸潤が起こる。
(5)腎騒や動脈などにカルシウムが沈着し異常石灰化が起こる。
124 高齢期の食生活に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)食物摂取量の減少は、水分摂取量を減少させ脱水症の原因にもなる。
(2)動物性食品摂取量の減少は、吸収率の高いヘム鉄の摂取量を減少させる。
(3)穀類からのフィチン酸摂取量の増加は、カルシウムや鉄などの腸管吸収を低下させる。
(4)食事からの亜鉛摂取量の減少は、嗅覚機能の低下の原因のひとつとなる。
(5)咀嚼・えん下機能の低下は、糖質摂取旦の減少をもたらす原因となる。
125 老化の考え方に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)生体老化は、生体内の代謝過程等の変化によって全ての細胞や組織で起こる。
(2)生体老化の進行速度は、全ての細胞、組織、器官で同じである。
(3)フリーラジカルやビタミンEは、老化の遊離基説と関係がある。
(4)たん白質合成過程における変異は、老化のエラー説と関係がある。
(5)コラーゲンやヒドロキシプロリンは、老化の架橋説と関係がある。
126 異常環境に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)ピタミンCは副腎皮質機能を高め、ストレスに対する適応能力を高める。
(2)メラトニンやセロトニンの日内リズムは、食事の周期に依存している。
(3)たん白質の所要量の策定には、ストレス等に対する安全率が10%見込まれている。
(4)多量の発汗の直後に多量の水を飲んでも、のどの渇きはおさまりにくい。
(5)個体を寒冷環境に暴露すると、摂食量は増加するが体重の増加は見られない。
127 生体リズムに関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)小腸の二糖類分解酵素の活性は食事時間に同調し日内変動する。
(2)血中コルチゾールの濃度は日内変動し、朝目ざめた直後に最高値を示す。
(3)消化酵素の活性は食事時間よりも明暗に同調し日内変動する。
(4)不規則な食事は生体の不調をきたし内臓疾患の誘因となる事がある。
(5)コルチゾールの日内リズム形成は規則正しい摂食サイクルにある。
(1)水の必要量は単位体重当りでは成人が大きい。
(2)代謝水量は脂質からのものが高値を示す。
(3)水分の尿細管再吸収に下垂体後葉ホルモンが働く。
(4)脱水時には同時にミネラルも失われる。
(5)水は体温の保持、調節に役立っている。
109 無機質に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)体内で含量のもっとも多いのはカルシウムである。
(2)細胞内濃度はカリウムよりナトリウムの方が高い。
(3)体内鉄の多くは血色素として赤血球中に存在する。
(4)体内マグネシウムは骨に、そして、筋肉にも存在する。
(5)体内リンの多くは骨に、そして、筋肉にも存在する。
110 無機質の所要量並びに目標摂取量に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)一般成人のカルシウム所要量は、体重1kg当り10mgを算定基準としている。
(2)成長期のカルシウム所要量は、平衡維持量に骨の発育に必要な量を加算してある。
(3)マグネシウムの目標摂取量は、カルシウム摂取量に対し半分程度が望ましいという。
(4)カリウムの摂取に際しては、調理の茄で操作で失われやすい事を考慮する必要がある。
(5)ヘム鉄の吸収促進因子としてビタミンCや食肉成分などがあげられている。
111 糖質の消化についての記述である。正しいのはどれか。
(1)唾液のα-アミラーゼはデンプンのα-1,6結合を水解する。
(2)唾液のα-アミラーゼの至適pHは8.5であり、HCO3-により活性化される。
(3)アミロペクチンはα-膵アミラーゼにより完全にマルトースにまで水解される。
(4)乳糖はシュクラーゼにより分解されて、ブドウ糖と果糖を生じる。
(5)二糖類分解酵素は小腸吸収上皮細胞の刷子縁膜に存在する。
112 糖質についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)脳のエネルギー源はブドウ糖であるので、血糖値が下がらないように1日数回食事を摂る必要がある。
(2)食事を摂ると約30〜60分間後に血糖値は最大になる。
(3)糖質は、体内で分解されてエネルギー源となる以外に機能的な役割はない。
(4)日本人の糖質摂取量は1日約290gで、エネルギー比率は約60%である。
(5)肝臓ならびに筋肉グリコーゲンは、空腹時には血糖値維持のために動員される。
113 糖代謝に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)糖の代謝ではインスリンは体内での糖の利用を促進し、グルカゴンは血糖値を上げる。
(2)ブドウ糖から合成されたグリコーゲンは、筋肉よりも肝臓に多量に蓄えられている。
(3)グリコーゲンは分解する解糖系において、リン酸の作用を受けてピルビン酸となり、これが還元されて乳酸となる。
(4)筋肉が運動する時のエネルギーは、アデノシン三リン酸、又はクレアチンリン酸の分解によってつくられる。
(5)糖から生じた活性酢酸はお互いに結合してアミノ酸を合成する。
114 難消化性糖類についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)食物繊維はその種にかかわらず同じ生理作用がある。
(2)難消化性オリゴ糖は血糖値を上昇させないので、インスリンの分泌を刺激しない。
(3)食物繊維には多糖類でないリグニンも含まれる。
(4)難消化性オリゴ糖は天然の糖質を基質にして微生物の酵素作用によって作るので、人工甘味料とは云わない。
(5)難消化性オリゴ糖は人間の消化酵素によって消化されにくいが、腸内細菌によって容易に分解される。
115 アミノ酸についての記述である。正しいのはどれか。
(1)生体内での生合成反応以外でも必須アミノ酸は非必須アミノ酸より重要な働きをしている。
(2)非必須アミノ酸は体たん白質の合成には必要ない。
(3)飼料中の非必須アミノ酸をすべて除いても動物の成長は変化しない。
(4)アミノ酸価の算定には食品たん白質に含まれるすべてのアミノ酸を考慮する。
(5)シスチンはメチオニン必要量を節約することができる。
116 たん白質の体内代謝についての記述である。正しのはどれか。
(1)体たん白質合成量(g/kg/日)は小児よりも成人の方が大きい。
(2)たん白質摂取量が増すと、ヒトでは尿素の排泄割合が高まる。
(3)たん白質摂取量が増すと、体たん白質合成量は増すが分解量は減る。
(4)成人では1日の体たん白質合成量は摂取たん白質量に等しい。
(5)必要量以上に摂取されたたん白質は筋肉に貯えられる。
117 基礎代謝に影響する要因についての記述である。正しいのはどれか。
(1)個体当りの基礎代謝量は男女とも20歳代で最大となる。
(2)性、年齢、体重が同じであれば基礎代謝量はほぼ同じである。
(3)体温が上昇すると熱放散が活発になるので、基礎代謝量は低下する。
(4)基礎代謝量は睡眠時には約10%低下するとされている。
(5)外気温が体温より離れるほど基礎代謝量は亢進する。
118 エネルギー代謝についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)爆発熱量計で食品が完全燃焼した時のエネルギー価を物理的燃焼価という。
(2)たん白質は体内で完全燃焼し、炭酸ガス、水および窒素ガスを生じる。
(3)脂質燃焼時の呼吸商(RQ)は、糖質やたん白質のそれより低値を示す。
(4)基礎代謝によるエネルギー消費は、睡眠時代謝より高く安静時代謝より低い。
(5)たん白質の特異動的作用(SDA)は、糖質や脂質に比べ長時間持続する。
119 特殊環境についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)寒冷暴露時には、皮膚血管は収縮するが筋血管は収縮しない。
(2)生体リズムは、不規則な明暗周期や食生活によって乱される。
(3)高熱環境下では、発汗に伴う気化熱により体温調節がされている。
(4)4,000〜5,000mの高地で長期間生活すると、血色素濃度は増加する。
(5)潜凾(ケーソン)病は、常圧から急激に高圧にした時に発症する。
120 骨代謝についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)エストロゲン分泌量の低下は骨粗鬆症の発症と関係がある。
(2)副甲状腺ホルモンは、骨からのカルシウム動員を抑制する。
(3)活性型ビタミンD3は、カルシウムの腸管吸収を促進させる。
(4)加齢に伴う骨塩量の減少は、男性より女性の方が著しい。
(5)高齢者のカルシウム平衡維持量は、成人のそれより高値である。
121 いろいろな栄養補給法についての記述である。正しいのはどれか。
(1)濃厚流動食は普通食よりも下痢をおこしにくい。
(2)低残渣食は大腸粘膜の増殖を促進する。
(3)成分栄養法は膵臓に負担をかける。
(4)高エネルギー輸液は腸粘膜を萎縮させる。
(5)高浸透圧の輸液を行うと尿量が減少する。
122 ストレスについての記述である。誤っているのはどれか。
(1)ストレス時の一連の生体適応反応の最終段階は、警告反応期である。
(2)ビタミンCは副腎皮質機能を高め、ストレスに対する適応能を高める。
(3)カテコールアミンは、ストレスヘの適応に重要な役割を果たしている。
(4)グルココルチコイドは、ストレスヘの適応に重要な投割を果たしている。
(5)たん白質所要量には、日常のストレスに対する考慮がなされている。
123 小児と若年者の貧血についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 一般的に言われる離乳期貧血とは鉄欠乏性貧血の一種である。
b 新生児では生後3日目ごろから生理的貧血が出現する。
c わが国の小児の約20%にはヘモグロビン値9〜12g/dlの軽症貧血がみられる。
d 高校生(15〜18歳)の女子6〜11%にヘモグロビン値11.0g/dl未満の者がいる。
(1)aとb (2)aとc (3)bとc (4)cとd (5)aとd
124 貧血とビタミンに関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)ビタミンCには鉄の吸収を促進する作用がある。
(2)葉酸は核酸代謝に関係し、欠乏により悪性貧血が起こる。
(3)ビタミンB12は補酵素として、核酸の生成に関係している。
(4)ビタミンB6は血色素合成に関係する補酵素として働く。
(5)ビタミンAは赤血球膜の機能を維持する働きがある。
125 成人期以降の生体の加齢変化についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)骨のミネラル量は減少する。
(2)結合組織の量は増加する。
(3)胸腺は萎縮し重量が減少する。
(4)食塩の味覚閾値は低下する。
(5)胃の塩酸分泌量は減少する。
126 生体リズム(日内リズム)に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)新生児は明暗を感じないため、まだ生体リズムは形成されていない。
(2)人間は太古より朝、昼、晩の3食を摂る食生活リズムができていた。
(3)食事時刻を規則正しく行っていると消化管や肝臓処理機能の負担が少なくなる。
(4)航空機による海外旅行での生体リズムの乱れを正す手段として、食事摂取時刻を調節することはほとんど効果がない。
(5)人間の生体リズムの中枢は、脳下垂体前葉に存在する。
127 腸管の吸収機能についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)拡散による物質の輸送速度は分子量に逆比例する。
(2)促進拡散によって濃度差に逆った吸収ができる。
(3)能動輸送による吸収にはエネルギーが必要である。
(4)能動輸送による吸収には飽和現象が認められる。
(5)乳児において免疫グロブリンは飲細胞作用により吸収される。
(1)コレステロールは主に肝臓でつくられるが、食事からのコレステロール摂取の多いときは生合成が低下する。
(2)魚油中に多いイコサペンタエン酸(EPA)には、血液中の脂質成分の濃度を低下させる作用がある。
(3)中性脂肪は、リパーゼにより脂肪酸とグリセリンに分解され、小腸の粘膜を通過後、再合成されて胸管に入る。
(4)血中の中性脂肪量は、食事による影響が大きく、年齢と共に増加する傾向にある。一般に女子は男子より高値を示す。
(5)脂質が血中に運ばれるには、親水性のアポたん白質が、その脂質に入り込んで結合体をつくっており、これをリボたん白質という。
109 脂質代謝についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)植物油にはn-6系列の不飽和脂肪酸が多く、魚油にはn-3系列の不飽和脂肪酸が多い。
(2)脂肪の消化吸収には、十二指腸へ分泌される胆汁中の胆汁酸塩による乳化作用が必要である。
(3)高脂肪食摂取後に血液中に増加するカイロミクロンの中性脂肪は主に脂肪組織や筋肉に運ばれる。
(4)貯蔵脂肪から脂肪酸が動員されるときにはVLDL(超低比重リポたん白質)の形で血液中を運ばれる。
(5)多価不飽和脂肪酸から酸素添加反応によって生理活性物質のプロスタグランジン群がつくられる。
110 脂質に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)必須脂肪酸からプロスタグランジン、トロンボキサンなどの生理活性物質が体内で合成される。
(2)リノール酸およびオレイン酸を必須脂肪酸という。
(3)n-6系やn-3系の脂肪酸は、動物ではリノール酸からつくられている。
(4)脂肪の特異動的作用(SDA)は、炭水化物より小さい。
(5)炭水化物と比べて、脂肪にはビタミンB1節約効果がある。
111 アミノ酸とその代謝生成物に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)エピネフリン(アドレナリン)は、チロシンから誘導される。
(2)コリンは、メチオニンから誘導される。
(3)ニコチン酸は、トリプトファンから誘導される。
(4)セロトニンは、アラニンから誘導される。
(5)グルタチオンは、システインから誘導される。
112 水溶性ビタミンに関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)ビタミンB1は、補酵素として糖の中間代謝に関与している。
(2)ビタミンCには、過酸化物の生成を抑制する作用がある。
(3)ナイアシンは、体内でチロシンからも合成される。
(4)ビタミンB6は、アミノ酸代謝において補酵素として働く。
(5)ビタミンB2は、フラビン酵素として酸化反応に働く。
113 脂溶性ビタミンについての記述である。正しいのはどれか。
(1)ビタミンAは、動物性食品よりも植物性食品に多く含まれている。
(2)ビタミンDは、体内でホルモン様の働きをしている。
(3)ビタミンEとKには、プロビタミンEとKが知られている。
(4)必須脂肪酸の摂取量が減るとビタミンEの必要量は増加する。
(5)血中でビタミンKは、レチノール結合たん白質と結合している。
114 体内に存在する水についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)栄養素の吸収・運搬に関与している。
(2)体温を一定に保つことに関与している。
(3)生命活動に必要な酵素反応の媒体である。
(4)代謝水は糖質、たん白質だけから生成される。
(5)含水率の大きい臓器は血液と腎臓である。
115 必須微量元素とその作用・欠乏症に関する組合せである。誤っているのはどれか。
(1)銅―――――酵素補助因子――――貧血
(2)亜鉛――――酵素補助因子――――味・嗅覚低下
(3)ヨウ素―――チロキシン成分―――甲状腺腫
(4)セレン―――酵素補助因子――――克山病
(5)マンガン――インスリン補助因子―耐糖能低下
116 無機質に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)体内に存在する無機質にはカルシウム、鉄のように多量に存在するものと、亜鉛、カリウムのように少量存在するものとがある。
(2)細胞内ではカリウム濃度はナトリウムの濃度よりも高い。体内に含まれるカリウムの量もナトリウム量よりは多い。
(3)鉄は、たん白質と結合したフェリチンの形で肝臓、脾臓、骨髄中に存在するが、この鉄の利用には銅が関与している。
(4)リンはATPやクレアチンリン酸などの成分として、エネルギー授受に関与している。
(5)亜鉛は、生体内での酵素反応に関与しており、二酸化炭素の輸送に必要な酵素の成分ともなっている。
117 加齢に伴う体組成の変化についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)内臓よりも骨格筋重量の減少が著しい。
(2)細胞内液よりも細胞外液の減少が著しい。
(3)体重に対する脂質成分の割合は増加する。
(4)コラーゲンなどのたん白質は増加する。
(5)体内の総カリウム量は減少する。
118 精神活動とストレスについての記述である。誤っているのはどれか。
(1)睡眠中の脳のエネルギー消費は、覚醒時の約70パーセントである。
(2)脳のエネルギー源はふつう血糖であるが、飢餓時にはケトン体も利用される。
(3)ストレス時にはアドレナリンが分泌され、血糖値が上昇する。
(4)ストレス時には、エネルギー代謝が亢進するにもかかわらず食欲は低下する。
(5)ストレス時には、栄養輸液を与えても窒素平衡は、負に傾く。
119 運動時のエネルギー代謝についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)マラソンのような運動では、主に脂肪酸が利用される。
(2)筋運動の初期には主に筋グリコーゲンが利用される。
(3)持久性運動の場合、たん白質やアミノ酸の分解は亢進しない。
(4)運動強度が高まると、糖質利用の割合が増加する。
(5)運動時には、血液遊離脂肪酸レベルは、安静時のおよそ2倍くらいまで上昇する。
120 成長期の体位、栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)体重当たりの基礎代謝量は年令の増加に伴ない減少する。
(2)カウプ指数は幼児期に一度上昇し、以後低下する。
(3)乳幼児期の肥満は脂肪細胞の増殖、思春期の肥満は脂肪細胞の肥大により起こりやすい。
(4)小児肥満は高率をもって成人肥満に移行する。
(5)栄養所要量における適正脂肪エネルギー比率は成人に比べて高く見積られている。
121 成人期以降の組織変化に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)脳、神経組織等に、アミロイドたん白質の沈着がみられる。
(2)脳、神経組織、心筋等に、リポフスチンの沈着がみられる。
(3)肺胞の小血管にコレステロールやカルシウムが沈着するが、肺粘膜の弾力性は変らない。
(4)動脈壁に、コレステロールの沈着と結合組織の増殖がみられる。
(5)腎臓、動脈等に、カルシウム沈着による異常石灰化がみられる。
122 血糖についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)正常の状態では、血糖は脳の唯一のエネルギー源である。
(2)ストレス時には、血糖値は上昇する。
(3)飢餓時には、血糖は肝臓と腎臓で作られる。
(4)糖質を投与した後、30分から1時間後に再び投与すると、二度目の血糖曲線は、最初と同じパターンを示す。
(5)筋肉や脂肪組織におけるブドウ糖の細胞膜透過は、インスリンによって促進される。
123 アミノ酸のバランスについての記述である。正しいのはどれか。
(1)飼料に少量の第二制限アミノ酸を添加すると成長は低下する。
(2)イソロイシン不足の食事にロイシンを加えると栄養価は増す。
(3)アルギニン摂取量を増すとリジン必要量は少なくなる。
(4)飼料中の必須アミノ酸比率を50%から90%に上げると成長は良くなる。
(5)アミノ酸アンバランスの悪影響は高たん白質食で強くでる。
124 糖質代謝に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)グルコースが嫌気的に分解され、ピルビン酸あるいは乳酸を生じる過程を解糖という。
(2)解糖系の反応に関与する酵素は細胞質に存在している。
(3)TCAサイクル(クレブス回路)の反応は、ミトコンドリア内で好気的に行われている。
(4)ATPの生成は、TCAサイクルよりも解糖系の方が多い。
(5)乳酸、ピルビン酸、アミノ酸などからグルコースが新しくできることを糖新生という。
125 エネルギー代謝に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)ボンブカロリーメーター内で完全燃焼させた時に得られる食品のエネルギーを物理的燃焼値という。
(2)物理的燃焼値に、消化吸収率を乗じ、体内未利用エネルギーを差引いて、生理的燃焼値を算定している。
(3)たん白質・糖質・脂質のうち、最も高い特異動的作用(SDA)を示すのは、たん白質である。
(4)たん白質・糖質・脂質のうち、最も高い呼吸商(RQ)を示すのは、たん白質である。
(5)基礎代謝には、体温維持のエネルギーも含まれる。
126 三大栄養素の消化、吸収、排泄に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)二糖類は小腸粘膜にふれて、消化をうける。
(2)アミノ酸は小腸粘膜、門脈を経て肝臓に移行する。
(3)脂肪は、主として小腸で化学的消化をうける。
(4)胆道閉塞で胆汁排泄の見られないとき、便は白色に近くなる。
(5)セルロースも唾液の作用をうけて麦芽糖になる。
127 成分栄養法と静脈栄養法に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)成分栄養剤は消化液の分泌を刺激するので、膵機能障害者には適さない。
(2)成分栄養剤は、天然濃厚流動食より浸透圧が低く、下痢を起こしにくい。
(3)成分栄養剤は、消化管内で残渣を残さないので、大腸の安静を保つのに適している。
(4)末梢静脈法でも、中心静脈栄養法と同じ程度のエネルギー量を与えることができる。
(5)高カロリー輸液において、脂肪乳剤を用いると浸透圧利尿は増す。
(1)摂取エネルギー量が同じ場合には、睡眠直前に食べた方が体重増加は大きい。
(2)小腸の二糖類分解酵素の活性は、食事に一致して変化する。
(3)インスリンの分泌は、摂食予定時刻に食べた時に最大値を示す。
(4)血液中のコルチゾール値は日内変動し、ヒトでは朝方低く、夕方高い。
(5)栄養輸液を24時間連続していると、血液中のコルチゾ一ル変動のリズムは消失する。
29 成人の健常者について望ましい糖質、脂質、たん白質のエネルギー比率の記述である。正しいのはどれか。
(1)糖質のエネルギー比率は、40%以下であることが望ましい。
(2)脂質のエネルギー比率は、20%以下に制限することが望ましい。
(3)たん白質のエネルギー比率は、12〜18%程度が望ましい。
(4)糖質と脂質のエネルギー比率は、ほぼ同じ程度が望ましい。
(5)糖質とたん白質のエネルギー比率は、等しいのが望ましい。
30 炭水化物の栄養に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 乳糖を構成するガラクトースは体内でグルコースから合成される。
b 膵液中に含まれるアミラーゼはβ-アミラーゼで、でんぷん分子を非還元末端からマルトース単位で切断する。
c ペクチンは、いわゆる食物繊維には含まれない。
d 高炭水化物食では、高脂肪食に比べて、ビタミンB1の欠乏を起こし易い。
(1)aとb (2)cとd (3)aとc (4)bとd (5)aとd
31 血糖に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)血糖値はインスリンによって低下する。
(2)血糖値が低下しても、筋肉グリコーゲンを分解してグルコースを血液中に送り出すことはない。
(3)糖質摂取後の血糖値の上昇やその後の低下の状況(血糖曲線)は、糖質の種類によって異なる。
(4)血糖は筋肉中にとり入れられ、グリコーゲンとして貯蔵される。その貯蔵量は高糖質食摂取の場合に多い。
(5)血糖は、肝臓における糖新生により、ある種のアミ酸や脂肪酸からも供給される。
32 たん白質の消化・吸収についての記述である。正しいのはどれか。
(1)消化管から実際に毎日吸収されているアミノ酸の量は、摂取したたん白質中のそれよりも多い。
(2)たん白質分解酵素は、不活性型の前駆物質として生成されて分泌細胞内で活性化される。
(3)カルボキシペプチダーゼとアミノペプチダーゼはいずれもエンドペプチダーゼである。
(4)アミノ酸の吸収速度は酸性アミノ酸が最も速く、塩基性アミノ酸及び中性アミノ酸は遅い。
(5)小腸粘膜におけるペプチドの吸収は、アミノ酸輸送と同じ担体によって行われる。
33 たん白質の利用についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)摂取たん白質の利用効率は、その質によって変動する。
(2)摂取たん白質の利用効率は、その量によって変動する。
(3)摂取たん白質の利用効率は、摂取エネルギー量の影響をうけない。
(4)たん白質の摂取量が増すと指数関数的曲線で生物価は低下する。
(5)エネルギーの摂取量が増すと生物価が上昇する。
34 たん白質の栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)たん白質は消化され、アミノ酸として吸収されるが、一部はペプチドのまま吸収される。
(2)たん白質のアミノ酸組成はその栄養価を決定する重要な要因である。
(3)窒素出納法は、アミノ酸の必須性や必要量を知るために用いられる方法である。
(4)低たん白質食から高たん白質食に変えても、尿中への尿素の排出量は増加しない。
(5)アミノ酸は体たん白質合成のほか、ホルモンの合成素材としても用いられる。
35 血漿成分の主な由来と行先を示したものである。誤っているのはどれか。
(1)遊離脂肪酸―――脂肪組織―→筋肉
(2)乳酸――――――筋肉―――→肝臓
(3)ケトン体――――肝臓―――→脂肪組織
(4)キロミクロン――小腸―――→筋肉
(5)VLDL――――――肝臓―――→脂肪組織
36 ミネラルの吸収に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)ナトリウム、カリウムは小腸で大部分が吸収される。
(2)カルシウムとリンは互に等量に近いほうが吸収率が高い。
(3)3価の鉄は2価の鉄となって吸収される。
(4)フィチン態のマグネシウムは吸収率が高い。
(5)イオウの吸収率はたん白質の消化吸収率にほぼ等しい。
37 ミネラルの所要量並びに目標摂取量についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)成人のカルシウム所要量は体重1s当たり10rが算定基準であり、60歳以上の高齢者にも適用される。
(2)月経のある成人女子の鉄所要量は吸収のよい鉄量増加を前提に1日12rとなっている。
(3)食塩については、食習慣の実態を踏まえるとともに成人病予防等を考慮して、1日10g以下を目標摂取量とする。
(4)リンの摂取過多を警戒するために、カルシウムとほぼ等量のリン量を目標摂取量としている。
(5)マグネシウム摂取の慢性的不足は成人病発症につながることから1日300rを目標摂取量としている。
38 カルシウムに関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)人体内にもっとも多量に含まれるミネラルはカルシウムである。
(2)加齢と共に体内のカルシウムの分布は変化する。
(3)老年期には骨折しやすくなるが、この現象は男性に多い。
(4)たん白質の過剰摂取はカルシウムの負平衡を招きやすい。
(5)カルシウムの平衡維持量はヒトでは1Or/s体重である。
39 鉄に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)健康成人では体内総鉄量の約30%が貯蔵鉄である。
(2)鉄欠乏性貧血にいたる前に貧血を伴わない軽症あるいは潜在性の鉄欠乏の状態を経過する。
(3)ヘム鉄の利用は非ヘム鉄に比べて高い。ヘム鉄は動物性食品に含まれている。
(4)非ヘム鉄の吸収促進因子として、ビタミンCやたん白質がある。
(5)鉄の栄養状態を知る場合には、貧血の様相だけを観察すればよい。
40 食物繊維に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 食物繊維はヒトの消化酵素によって分解されないが、腸内細菌によって一部は分解される。
b 四訂日本食品標準成分表に示されている“繊維"の量は一般に、“食物繊維"の含量より著しく多い。
c デンプンは食物繊維の主要な成分である。
d 食物繊維の生理効果の差は、物理化学的性質の相違によるところが大きい。
(1)aとb (2)cとd (3)aとc (4)bとd (5)aとd
41 運動時のエネルギー源についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)運動の初期には、まず、筋肉中のグリコーゲンや脂肪が用いられる。
(2)運動強度の高いほど、糖質の使われる割合が多い。
(3)運動持久力のためには高脂肪食よりも高糖質食がよい。
(4)マラソンのような長時間の運動では、遊離脂肪酸が重要な役割を示す。
(5)運動時には、エネルギー消費量の増大に伴いビタミンBl、ビタミンB2、ナイアシンの要求量は増大する。
42 乳児栄養についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)乳児の体重当たりのエネルギー所要量は成人の約3倍である。
(2)牛乳と人乳はほぼ同じ濃度のたん白質を含有する。
(3)牛乳のたん白質にはカゼインが多く、人乳のたん白質には乳清たん白質が多い。
(4)人乳は牛乳と比較するとカルシウム含量がはるかに少い。
(5)人乳は牛乳よりも高濃度の乳糖を含有する。
43 小児栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)クワシオルコールは、良質たん白質の欠乏が主な原因で、これにエネルギーの不足が重なって発生する。
(2)過去においては、乳・幼児期の下痢は全身の栄養障害をひきおこし、小児の生命を奪ったことがある。その当時は消化不良症と名付けられていた。
(3)周期性おう吐症(自家中毒)では、血中にケトン体が増加し、そのためにアシドーシスとなる。
(4)人工栄養児は、牛乳からつくられる粉乳で栄養補給されるので、異種たん白質が吸収され、これがアレルギーの原因になることもある。
(5)最近の育児用粉乳の改善はめざましいので、母乳哺育をする必要がなくなってきた。
44 成人期以降の加齢変化に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)糖負荷試験における耐糖能は加齢にしたがって低下する。
(2)骨組織のカルシウム含量は加齢にしたがって低下する。
(3)結合組織のコラーゲン含量は加齢にしたがって低下する。
(4)細胞内の水分含量の割合は加齢にしたがって減少する。
(5)腎臓の重量および糸球体数は加齢にしたがって減少する。
45 妊娠期、授乳期の栄養についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)妊娠期、授乳期には胎児のカルシウムの要求が増大する。
(2)妊娠は糖尿病の誘発因子の一つになっている。
(3)妊婦貧血の最大の原因はたん白質の欠乏である。
(4)つわりの時は脱水をおこしやすいので、水分の摂取に心がける。
(5)妊娠中毒症では、たん白質の補給と食塩の制限が必要である。
46 精神活動と栄養についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)脳の重量は体重の2%であるが、エネルギー消費量は体全体の18%である。
(2)脳機能はトリプトファンやチロシンの摂取により変化する。
(3)正常時に脳はグルコースのみをエネルギー源としている。
(4)インスリン投与により脳内へのグルコースの取り込みが増加する。
(5)精神活動が活発になっても、脳のエネルギー消費量の明らかな増加はない。
47 日本における食生活の変化と疾病に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)脳出血による死亡者数が減少し、脳梗塞による死亡者数を下回るようになった。
(2)がん死亡者数のうちに占める胃がん死亡者数の割合は減少してきた。
(3)虚血性心疾患の罹患率は血清コレステロールと正の相関にある。
(4)コレステロール系胆石の保有者数の割合は脂肪摂取量と正の相関にある。
(5)インスリン依存性糖尿病患者は肥満型の場合が多く、非インスリン依存性糖尿病患者はやせ型の場合が多い。
(1)コレステロールは体内で糖や脂肪から合成できる。
(2)血清総コレステロール濃度は健康のためには低ければ低いほどよい。
(3)トリグリセリドは肝臓から超低密度リポたん白質(VLDL)として移送される。
(4)高度不飽和脂肪酸はプロスタグランジンの前駆体として利用される。
(5)胆汁中の胆汁酸はコレステロールを可溶化させるのに役立っている。
29 たん白質代謝に関する記述である。正しいのはどれか。
(1)体全体のたん白質代謝量(合成分解量)はたん白質必要量に等しい。
(2)腸が消化吸収するたん白質量は摂取量よりも多い。
(3)高たん白質食を摂取すると尿中への尿素の排泄量は減少する。
(4)たん白質が欠乏すると血漿中のアルブミン濃度が増加する。
(5)インスリンにより筋肉のたん白質合成は低下する。
30 アミノ酸、たん白質の栄養に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 非必須アミノ酸も体たん白質合成のために重要である。
b 成人では成長中の子供と異なり、体たん白質の合成は行われていない。
c 高たん白質食の際、尿中に排尿される窒素化合物で最も多いのは尿酸である。
d 穀物たん白質で、リジンは第1制限アミノ酸になることが多い。
e バリン、リジン、イソロイシンの3種を分岐鎖アミノ酸という。
(1)aとb (2)aとd (3)bとc (4)cとd (5)dとe
31 体内のナトリウムとカリウムに関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)血漿ではナトリウム濃度のほうがカリウム濃度よりも高い。
(2)細胞内液ではナトリウム濃度のほうがカリウム濃度よりも低い。
(3)細胞間液ではナトリウム濃度のほうがカリウム濃度よりも低い。
(4)体内のナトリウム量(重量)はカリウム量(重量)よりも少ない。
(5)カリウムを多量に摂取すると、ナトリウムの排泄を促進する。
32 ミネラル代謝についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)カルシウムの腸管での吸収は摂取たん白質の質、量に影響されることはない。
(2)老人のカルシウム平衡維持量は成人のそれよりも高い。
(3)生体よりの鉄損失の主な経路は、上皮細胞剥離と月経出血である。
(4)尿中への食塩排泄は下痢などを伴わない限り微量である。
(5)日常の食生活において、カルシウム摂取量がリンより多くなることはない。
33 つぎの記述のうち、誤っているのはどれか。
(1)糖質の摂取量が多いほど、ビタミンBlを多く摂取することが必要である。
(2)エネルギー摂取量が多いほど、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンの摂取量を多くすることが望ましい。
(3)トリプトファンの摂取量が多いほど、食物から摂取すべきナイアシンの量は少なくてよい。
(4)たん白質の摂取量が多いほど、ビタミンB6の摂取量は少なくてよい。
(5)多価不飽和脂肪酸の摂取量が多いほど、ビタミンEを多く摂取することが必要である。
34 脂溶性ビタミンについての記述である。誤っているのはどれか。
(1)ビタミンAアルデヒドは、網膜の桿細胞にある視紅の構成成分として、視覚に関係している。
(2)ビタミンDは、肝臓と腎臓で水酸化されて活性型となり、カルシウム結合たん白質の合成を促進する。
(3)ビタミンDは、カルシウム代謝に関係があり、過剰の場合には高カルシウム血症が起こる。
(4)ビタミンEは、細胞膜の構成成分である多価不飽和脂肪酸の酸化防止に働いている。
(5)ビタミンKは、血液凝固に関係があり、血栓防止に必要である。
35 ビタミンに関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)吸収されたビタミンD3は体内で水酸化されて、不活性型になる。
(2)チアミンはコカルボキシラーゼの成分として作用している。
(3)ヒトやモルモット以外の大部分の動物は、体内でアスコルビン酸を合成することができる。
(4)リボフラビンは補酵素として酸化・還元反応に関与している。
(5)ナイアシンはトリプトファンから生合成されるので、高たん白食ではナイアシン欠乏は起こりにくい。
36 消化・吸収に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)小腸粘膜上皮細胞の刷子縁にはマルターゼ、スクラーゼ、アミノペプチダーゼなどが存在する。
(2)ペプシン、トリプシン、キモトリプシンは、いずれもたん白質の内部のペプチド結合を加水分解するエンドペプチダーゼである。
(3)小腸に分泌された胆汁中の胆汁酸の大部分は、再び吸収されて腸肝循環している。
(4)グルコース、ガラクトース、遊離脂肪酸は、いずれも能動輸送によって吸収される。
(5)たん白質の消化によって生じたアミノ酸、オリゴペプチドは、それぞれ特異的な輸送系を経て吸収される。
37 栄養素の主な吸収形態―吸収部位―吸収後の輸送系を示した記述である。誤っているのはどれか。
(1)たん白質:アミノ酸――――小腸―――門脈
(2)脂肪:短鎖脂肪酸―――――小腸―――リンパ管
(3)糖質:単糖――――――――小腸―――門脈
(4)ビタミン:ビタミンB1-―――小腸―――門脈
(5)ミネラル:鉄-―――――――小腸―――門脈
38 生体の生理活性物質とその構成成分であるミネラルとの組合せである。誤っているのはどれか。
(1)DNA―――――――――――――リン
(2)インスリン―――――――――セレン
(3)ビタミンB1―――――――――イオウ
(4)リミオグロビン―――――――鉄
(5)アルコール脱水素酵素――――亜鉛
39 エネルギー代謝についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)エネルギー代謝量は酸素消費量、二酸化炭素排出量、および尿中窒素排泄量から計算することができる。
(2)酸素消費量を二酸化炭素排出量で割った値を呼吸商という。
(3)絶食時には呼吸商はO.9前後の高値を示す。
(4)食事摂取によるエネルギー代謝の亢進を特異動的作用といい、とくにたん白質はその作用が強い。
(5)体表面積当たりの基礎代謝量は体重の大小にかかわらず各種哺乳動物の間でほぼ等しい。
40 血糖・インスリンについての記述である。正しいのはどれか。
(1)運動中、血糖は肝臓および筋肉のグリコーゲンの分解によって維持される。
(2)血糖は、肝臓における糖新生により、アミノ酸や脂肪酸からも供給される。
(3)でんぷん、しょ糖、グルコース、果糖は1g当たり約4kca1のエネルギーをもつ点で同一の栄養価を示し、摂取後にみられる血糖・インスリン値の変化もほぼ同じである。
(4)インスリンはグルコースからの脂肪の合成を促進し、エピネフリンまたはグルカゴンは脂肪組織からの脂肪の分解、動員を抑制する。
(5)運動時には、一般に、血中インスリン濃度は上昇し、筋肉におけるグルコースの取り込みを増加する。
41 水分についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)体水分は、成人では体重の50〜60%を占める。
(2)水分は皮ふ、肺からも失われ、この量は1日に600〜1,OOOmlである。
(3)体内で糖質、脂肪、たん白質がエネルギー源として酸化分解されるときには水分を生成する(代謝水)・1g当たりの生成量は脂肪が最も多い。
(4)運動時には、エネルギー産生の増大に伴い代謝水は増加し、皮ふ、肺、尿からの水分の損失も大きくなる。
(5)消化液として分泌される水分量は1日に約8リットルであるが、糞便中に排泄される量は成人で通常100ml程度である。
42 つぎの記述のうち、正しいのはどれか。
(1)短時間の激しい運動時には、酸素の補給が間に合わないので、グリコーゲン、脂肪酸からの無酸素性代謝過程によるエネルギーの発生がみられる。
(2)運動時のエネルギー源として、たん白質はとくに重要である。運動時にはたん白質の摂取エネルギー比を平常時にくらべて増大させることが望ましい。
(3)生体内でのエネルギー発生には、ビタミンA、B1、B2、ナイアシンが関係しており、運動時にはこれらのビタミンの摂取量を増加させる必要がある。
(4)運動時には、発汗によりナトリウムは損失するので、生体内のナトリウム量を保持するには、その損失量に相当する分を常に補給する必要がある。
(5)吸吸商は、通常はO.7から1.Oの間にあるが、激しい運動時には1.O以上になることがある。
43 運動に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)運動強度の低い持久性の運動では、主として有酸素性(好気的)代謝過程によりエネルギーを産生している。
(2)グルコースから乳酸を生成する反応は、酸素がなくても進行してエネルギーを産出する。
(3)長時間の持久性運動で、疲労により運動の継続ができなくなる主な原因は乳酸の蓄積である。
(4)運動により生成した筋肉中の乳酸は、大部分は血液によって肝臓に運ばれ、そこでグリコーゲンにつくりかえられる。
(5)体内のグリコーゲン貯蔵量が多いほど、運動持久力には有利である。運動持久力のためには高脂肪食より高糖質食のほうがよい。
44 妊娠期、授乳期における栄養についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 妊娠期には基礎代謝は増加する。
b 妊娠前半期のエネルギー付加重150kcal、後半期エネルギー付加重350kcalは、非妊婦普通労作時エネルギー所要量2000kcalを基準としている。
c 妊婦のたん白質量は胎児へのたん白質蓄積量を基礎にして付加量を定めている。
d 妊娠期に増加するカルシウム必要量は、大部分は胎児への蓄積のためである。
e 授乳婦のエネルギー付加量は、母乳産生に要する量と哺乳活動に要する量との和として定めている。
(1)aとd (2)dとe (3)bとe (4)cとd (5)aとbとe
45 加齢・老化に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)老年考の体重当たりのカルシウム平衡維持量は、若年者のそれより高値である。
(2)体たん白質中でのコラーゲンの割合は加齢と共に増加する。
(3)免疫機能に関与する胸腺は、老年期でもその重量や機能は維持されている。
(4)老化のメカニズムを説明する1つとして、遊離基説(フリーラジカル)がある。
(5)活性組織量の減少により、体重当たりの基礎代謝量は加齢とともに低下する。
46 ストレスに関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)ストレス潰瘍はエネルギーを制限すると起こりにくい。
(2)熱傷や外傷により高血糖が発生する。
(3)外科手術によりエネルギー代謝は亢進する。
(4)ストレスを負荷すると窒素出納は負に傾く。
(5)精神的ストレスは、糖尿病発症の誘因となりうる。
47 特殊環境と栄養についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)暑熱反応に適応すると発汗中の食塩量は減少するようになる。
(2)汗は水分99%以上で、固形成分の主なものは食塩である。
(3)無重力環境では体内カルシウムの脱失がおこる。
(4)低圧環境下では摂食量、摂水量の低下がおこる。
(5)ストレスによりたん白質代謝は低下し尿中窒素量が減少する。
(1)老年者の臓器重量は減少するが体重当たりで示すと心臓の減少が最も顕著である。
(2)老年者の体成分であるたん白質および細胞内水分の減少とともに脂肪組織も相対的に減少する。
(3)老年者では胃酸の分泌量が亢進し、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を形成しやすい。
(4)老年者では、腎糸球体濾過量や腎循環血液量が上昇しているので排尿の回数や尿量が多くなる。
(5)糖負荷試験における血糖値は加齢とともに高くなり、老年者では糖忍容力(耐糖能)の低下がみられる。
29 糖質に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)筋肉グリコーゲンは、血液を介して運搬されてくるグルコースから合成され、グルコース以外の糖からは直接合成されない。
(2)筋肉のグリコーゲンの分解は、ACTHによって促進される。
(3)血糖値が低下すると、肝臓のグリコーゲンが分解され、生成したグルコースが血液中に放出される。
(4)肝臓のグリコーゲンの分解は、エピネフリンによって促進される。
(5)肝臓のグリコーゲンの合成は、インスリンによって促進される。
30 脂質についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)糖質を全く摂取しないと、体内で脂質の代謝が不完全になる。
(2)脂質の摂取は、正常な血糖値を維持するうえに欠かせない。
(3)必須脂肪酸のうちリノール酸を摂取すれば、リノレン酸やアラキドン酸は体内で生成される。
(4)脂肪の摂取は、多価不飽和脂肪酸(P)の飽和脂肪酸(S)に対する比率P/Sが約1〜2になるよう摂取する。
(5)コレステロールは、細胞や細胞内顆粒画分の膜を構成する成分として機能している。
31 たん白質についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)生物価、たん白質効率及びアミノ酸スコアは、いずれもたん白質の利用効率を示したものである。
(2)生物価、たん白質効率は、ヒトあるいは動物試験によって測定される。
(3)正味たん白質利用効率とは、生物価に消化率を乗じて求める。
(4)たん白質効率は、摂取たん白質量と、体重増加量の割合に、消化率を乗じて求める。
(5)アミノ酸スコアの計算には、基準となるアミノ酸パターンと、たん白質のアミノ酸組成値とが必要である。
32 アミノ酸代謝と糖質、脂質代謝の関係についての記述である。正しいのはどれか。
(1)糖原性アミノ酸とは、体内で糖質のみから生成されるアミノ酸をいう。
(2)糖原性アミノ酸とは、体内で糖質に変換されやすいアミノ酸をいう。
(3)ケト原性アミノ酸とは、体内で脂質分解物のケトン体のみから生成されるアミノ酸をいう。
(4)ケト原性アミノ酸とは、その炭素鎖がTCAサイクル中の物質に変ったあと、ケトン体を生成するアミノ酸のことをいう。
(5)アミノ酸の炭素鎖は、最終的に二酸化炭素と水になって排泄されるので、糖質や脂質に変換されることはない。
33 アルコール代謝についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)アルコールは小腸で最も早く吸収されるが、大腸、胃、口腔からも吸収される。
(2)アルコールは主として肝臓で分解され、最初にアセトアルデヒドが、つぎに酢酸が作られる。
(3)尿、呼気、汗に排泄されるアルコール量は摂取した量の1O%又はそれ以下である。
(4)飲み慣れた大酒飲みの人は、普通の人に比べて、単位時間当たりのアルコールの分解能は高い。
(5)過剰に摂取したアルコールは吸収後、肝臓や脂肪組織などに蓄積される。
34 水の機能についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)血液、組織間液には、水が80〜90%も含まれ、栄養素の運搬にたずさわっている。
(2)尿として、腎臓より老廃物を搬出している。
(3)物質を溶解して化学反応を進めやすくしている。
(4)発汗作用により、体温を一定に保っている。
(5)浸透圧を変動させて、細胞の形態を変化させている。
35 生体内における鉄の記述である。誤っているのはどれか。
(1)正常の月経によって失われる鉄量は、食事の栄養素バランスがよい場合には、12mg/日の鉄摂取で補える。
(2)鉄はカタラーゼ、ペルオキシダーゼ、チトクロームなどに含まれている。。
(3)食物中の鉄の大部分は二価鉄であるが、三価鉄に酸化されてから胃や腸管から吸収される。
(4)血液中の鉄が少なくなると、肝臓、脾臓、骨髄中に貯蔵されている鉄が動員される。
(5)吸収された鉄は血液中のアポトランスフェリンにわたされて、トランスフェリンを形成する。
36 無機質に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)生体内には、カルシウムとリンが他のミネラルに比べて多く含まれている。
(2)カルシウム塩は、酸性のもとで容易に水に溶ける。従ってカルシウムの吸収には胃が大きな役割を示している。
(3)たん白質の摂取が増えると、カルシウムの吸収を高め、尿中への排泄も増加する。
(4)鉄や銅の欠乏は、肝細胞のミトコンドリアの構造変化をおこす。
(5)ナトリウムの代謝は副腎皮質ホルモンに影響され、このホルモンの分泌低下で血清ナトリウムイオンは減少する。
37 食物繊維についての記述である。正しいのはどれか。
(1)食物繊維とは、人の消化酵素で分解されない植物の多糖類に限られる。
(2)三訂日本食品標準成分表では、繊維は粗繊維の値が使用されていたが、四訂の成分表では食物繊維の値が採用された。
(3)食物繊維の有効性は、水に可溶な成分に限られ、不溶成分には、その作用はみられない。
(4)食物繊維を多量に摂取すると、たん白質、無機質の利用が低下する。
(5)同じ食品で、粗繊維と食物繊維の含量を比較すると、値に大きな違いはない。
38 生体リズムと食事についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)規則正しい食生活は、食事という行動を通して生体が習得する学習の手段である。
(2)周期的な食事は、神経系や内分泌系を介して、栄養素の代謝効率をよくする。
(3)不規則な食事は、生体の不調をきたし、内臓疾患の遠因にもなる。
(4)時差呆けは、その他の時刻に合わせた規則正しい食事によって、その回復が早められる。
(5)消化酵素の活性は、食事時刻に関係なく、明暗で変動する。
39 基礎代謝の測定についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 早朝空腹時(食後10数時間たち、消化管の活動が休んでいる時)
b 快適な温度環境下(20〜25℃)
c 心身ともに安静にして横になっている状態
d 眠っている状態
e 呼吸、循環に最少のエネルギーを消費している。
(1)aとbとc (2)aとbとd (3)bとc (4)bとdとe (5)cとdとe
40 消化吸収についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)唾液は、1日1〜1.5L分泌され、α-アミラーゼが含まれている。
(2)胃液は、1日2〜3L分泌され、塩酸、ペプシノーゲン、粘液を含んでいる。
(3)膵液は、1日1〜3L分泌され、酸性で強力な消化酵素が含まれている。
(4)胆液は、1日500ml分泌され、強い界面活性力により脂肪の乳化を促進する胆汁酸塩が含まれている。
(5)腸液は、1日1.5〜3L分泌され、上皮細胞由来の膜酵素も含まれている。
41 胃の消化についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)胃酸は、食物とともに入る細菌の繁殖を防ぎ、腐敗、発酵をおこらないようにしている。
(2)胃酸によって活性が消失するまで、唾液のアミラーゼによってでんぷん粒は消化される。
(3)胃から分泌されるたん白質消化酵素は、粘膜組織を消化しないように不活性の形で分泌される。
(4)ペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンになり、たん白質を消化する。
(5)胃底腺主細胞からレンニンを分泌して脂肪を乳化する。
42 消化管ホルモンについての記述である。誤っているのはどれか。
(1)消化管ホルモンは、消化管の運動や消化液の分泌を調節する。
(2)消化管ホルモンの分泌には、食物の成分が関係している。
(3)ガストリンは、胃壁から分泌され、胃液の分泌を促進する。
(4)セクレチンは、胃で分泌され、主たる作用はペプシンの分泌である。
(5)コレシストキニン・パンクレオザイミン複合体は膵液酵素の分泌を促進する。
43 運動と酸素摂取についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)連動したときの酸素の摂取量は、吸気中の酸素量と呼気中の酸素量の差として、1分間当たりの量であらわされる。
(2)最大酸素摂取量は、運動中に摂取される酸素量の単位時間当たりの最大値である。
(3)最大酸素摂取量は、有酸素性運動能力を示す指標として重要視されている。
(4)最大酸素摂取量は、運動による発汗と関連する循環機能を示す指標として、重要視されている。
(5)最大酸素摂取量は、健康増進のための運動強度を考える基準として利用されている。
44 妊娠についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)卵子は子宮内で受精し、子宮内膜に着床して、妊娠が成立する。
(2)着床した受精卵は、絨毛を内膜に進入させて、栄養素を母体からとり入れる。
(3)妊娠4ヵ月末までに、卵の繊毛細胞と内膜の脱落膜から胎盤が形成される。
(4)胎盤は、母体からの栄養素や酸素を胎児に供給する。
(5)胎盤は、胎児からの老廃物を母体へ移行させる。
45 乳児に母乳が不足している場合の記述である。誤っているのはどれか。
(1)授乳時間が延長する。
(2)授乳間隔が延長する。
(3)眠りが浅く、すぐ目をさまし、よく泣く。
(4)便秘になりやすい。
(5)好ましい体重の増加がみられない。
46 学童期の栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)成長段階にあり、身長は直線的に増加している。
(2)体位に対する活動量が成人よりも大きい。
(3)消化吸収や内臓諸器官の機能は成人に比べて未熟である。
(4)生理的発育状態や活動量に個人差はみられない。
(5)学童期の前半は、後半に比べて成長速度がゆるやかである。
47 男子の思春期の記述である。誤っているのはどれか。
(1)睾丸が発育し、精子が産生されるとともに男性ホルモンが分泌される。
(2)男性ホルモンの作用によって前立腺などの副性器も発達する。
(3)甲状腺ホルモンの作用によって、声帯が発達し、いわゆる声変りする。
(4)男性ホルモンによって、たん白質の合成も促進するので、基礎代謝も増大する。
(5)身長、体重は、ともに急速に成長する。
a 「第三次改定日本人の栄養所要量」の特徴は、積極的に健康を保持・増進するための指標として利用できるようにされている。
b 健康を保つには、各栄養素をその所要量を超えて、できるだけ多く摂取するとよい。
c 健康状態の判定は、食事調査、身体調査、身体計測によって行われる。
d 健康を保つには、各食品群から多種類の食品を選んで摂取することがよい。
(1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとc (5)bとd
29 栄養素の機能についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 摂取量に比較して体内に含まれる糖質の量が低いのは、体内で酸化されたり、脂肪に変化したりするからである。
b ビタミンのなかには、体内で生成されるものもある。
c 糖質と脂質の機能は、体内でエネルギーを発生することだけである。
d ビタミンのなかには、エネルギー発生過程に必要なものがある。
e 筋肉でもグリコーゲンからブドウ糖が生成される。
(1)aとc (2)bとd (3)dとe (4)cとe (5)bとe
30 脂質に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)プロスタグランジンは、必須脂肪酸であるリノレン酸・アラキドン酸などから生合成される。
(2)魚油中に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は不飽和脂肪酸である。
(3)リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸は不飽和脂肪酸といわれ空気中の酸素で酸化されて変質し易い。
(4)リン脂質の主成分であるレシチンは、腸管で膵液のフォスホリパーゼによって分解され、脂肪酸とコレステロールになって吸収される。
(5)リポたん白質は、脂質を多量に含むたん白質のことで、細胞膜などの構成成分である。
31 たん白質の消化・吸収、代謝についての記述である。正しいのはどれか。
(1)たん白質消化の第一段階は、胃内に分泌されるペプシンによりポリペフチド鎖が切断されることである。
(2)腸管から吸収されたアミノ酸は、肝動脈を経て肝臓に達する。
(3)体内では、食事に由来するアミノ酸と体たん白質の分解によって生ずるアミノ酸とは別の経路によって代謝される。
(4)摂取するたん白質の種類の差異によって、体内で合成されるたん白質は異なってくる。
(5)たん白質の摂取量が増加すると、摂取量に対する尿中への尿素排泄量の割合が減少する。
32 ビタミンDについての記述である。正しいのはどれか。
(1)乳児のビタミンD所要量は、100IUである。
(2)ビタミンDは、カルシウムの腸管吸収を促進し、骨形成に重要な役割を果たしている。
(3)肝障害により二次性ビタミンD欠乏症が発症することはあるが、腎障害では発症しない。
(4)ビタミンDは肉類の中に豊富に含まれている。
(5)ビタミンD過剰症の重症例で、肝障害は起こるが腎障害は起こらない。
33 無機質に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)人体内で含量の最も多いものはカルシウム、次いでリンである。
(2)食品を灰化して生じた灰分量は、その食品の持つ無機質量と完全に一致する。
(3)体内に存在する無機質の一部は、有機化合物と結合しているものもある。
(4)鉄の大部分は、赤血球に存在している。
(5)血液中のナトリウムは、主としてイオンの形で存在している。
34 生体内の無機質の作用についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)ヨウ素は、チロキシンなどの甲状腺ホルモンに含まれており、ヨウ素欠乏により甲状腺腫を発生することがある。
(2)銅は、肝臓・脾臓中に存在し、血液中ではセルロプラスミンというたん白質の成分となっている。
(3)フッ素含有量の高い水を長期間にわたって飲用すると、成長期の歯に斑状歯をみることがある。
(4)鉄は、トランスフェリンに結合して肝臓・脾臓・骨髄に運ばれ、アポフェリチンというたん白質と結合して、フェリチンとして蓄えられる。
(5)細胞内液にはナトリウムイオンとクロールイオンが、また、細胞外液にはカリウムイオンが溶存している。
35 食物繊維に関する記述である。正しいものはどれか。
(1)食物繊維は、植物性食品の構成要素であり、単糖類に属する。
(2)食物繊維は、大腸内容物を増大させ、大腸内移動時間を短縮する。
(3)食物繊維は、膵臓がんの発生との関係で注目されるようになった。
(4)食物繊維としての有効性は、水に可溶な部分に限られ、不溶性の成分にはその効果はない。
(5)食物繊維の役割は、無機質などの利用促進である。
36 消化・吸収についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 胃液には、糖質の消化酵素は含まれていない。
b 膵液中には、たん白質分解酵素のペプシン、脂肪分解酵素のリパーゼが含まれている。
c 胆汁の分泌は、消化管ホルモンのコレシストキニンによって促進される。
d 小腸で消化・吸収された脂肪の構成成分は、大部分が腸壁で脂肪に再合成された後、門脈を通って肝臓に送られる。
(1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとc (5)bとd
37 授乳婦の栄養についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 授乳婦のビタミンC付加量は、乳汁中のビタミンC濃度(平均5r/1OOml)から算出されている。
b 授乳婦のエネルギー所要量は、妊娠時の蓄積脂肪量を2ケ月間の授乳で消費するものとして算出されている。
c 授乳婦に対する鉄付加量は、母乳中への鉄分泌量を補給するものとして算出されている。
d 授乳婦は、栄養状態が良好でも、肉体的、精神的疲労が甚しいと乳汁分泌量が低下する場合がある。
(1)aとb (2)aとc (3)aとd (4)bとc (5)bとd
38 思春期の肥満についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)一般には、基礎疾患がなく、ただ単に肥っていることだけを徴候とする「単純肥満」が多い。
(2)一般には、標準体重よりも20%以上のものを小児肥満として取り扱っている。
(3)思春期前後の肥満は、脂肪細胞数の増加によるものではなく、脂肪細胞が肥大することによるものである。
(4)小児肥満の大部分のものは、成人期においても肥満しており、糖尿病、高脂血症などを発症することが多い。
(5)無理に肥満を解消するより・身長の伸びを勘案しながら望ましい体格に導いていくのが良い。
39 老年期に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)老年者の食物に対する嗜好の変化は、味蕾が肥大増殖し、その結果、味覚が鋭敏になったためである。
(2)老年者が消化不良を起こしやすいのは、胃液や膵液の分泌量の低下、肝臓における胆汁酸の生成と分泌の減少などが要因となる。
(3)老年者にブドウ糖を経口負荷すると、負荷後血糖値が、正常に戻るまでに要する時間は若年者に比べて遅い。
(4)老年者は、イヌリンクリアランスやクレアチニンクリアランスが低下するので、血中尿素態窒素は上昇傾向を示す。
(5)老年者は、腸の蠕動運動が低下するが、このことは、腸管からの栄養素の消化吸収能力にはほとんど影響しない。
40 エネルギー代謝についての記述である。正しいのはどれか。
(1)基礎代謝は、生活活動強度が高くなると増加する。
(2)生活活動強度U(中等度)の場合の基礎代謝エネルギーは、活動代謝エネルギーとほぼ等しい。
(3)エネルギー所要量の算定に当たって、食物撮取による代謝エネルギーの増加分(特異動的作用エネルギー)は、たん白質摂取量に比例して加算する。
(4)基礎代謝基準値(kcal/cm2(体表面積)/時)は、男性よりも女性のほうか高い。
(5)エネルギー発生量測定の直接法とは、呼気中の酸素消費量と二酸化炭素排出量及び尿中の窒素排泄量から、呼吸商を用いて求めることをいう。
41 消化吸収率(消化率)についての記述である。正しいのはどれか。
(1)消化率には、見かけの消化率と真の消化率があり、前者は後者より高い値を示す。
(2)真の消化率とは、摂取量から内因性成分を差し引いた吸収量の摂取量に対する割合である。
(3)消化率は、他の栄養素の存在によって影響を受けることなく一定である。
(4)エネルギー換算係数の決定には、消化率を考慮する必要がある。
(5)消化率を決定するためには、その栄養素の尿中への代謝物質を考慮する必要がある。
42 労働や運動など身体活動の負荷と栄養との関係についての記述である。正しいのはどれか。
(1)生活活動強度がT(軽い)、U(中等度)、V(やや重い)、W(重い)の生活活動指数は、それぞれO.25、0.50、O.75、1.OOである。
(2)生活活動強度が高いほど、ストレスの増加を考慮して、ビタミンC所要量は高くなっている。
(3)労働や連動により増加するエネルギー量の約10〜15%は、たん白質エネルギーで摂取することが望ましい。
(4)運動量を増やした場合でも、食物摂取量を減らした場合でも、体重減少が同じ量であれば、体脂肪の減少割合は等しいとみなせる。
(5)激しい運動を短時間行うよりも、持久走のような運動を長時間行うほうが、同じ消費エネルギーの場合、体脂肪の減少割合は少ない。
43 エネルギー代謝についての記述である。誤っているものの組合せはどれか。
a 最大酸素摂取量とは、単位時間当たり摂取可能な酸素の量で、体力の指標に用いられる。
b 頭脳労働は、エネルギー代謝を大きく亢進する。
c エネルギー代謝に大きく影響するホルモンとして、チロキシンがある。
d 基礎代謝量は、除脂肪体重(LBM)に正比例すると考えられている。
e 睡眠時におけるエネルギー代謝量は、基礎代謝量と同一である。
(1)aとb (2)bとc (3)dとe (4)bとe (5)cとe
44 特殊環境と栄養についての記述である。正しいのはどれか。
(1)環境温度が上昇するとき暑く感じるのは、代謝が亢進し熱量産生が増加するからである。
(2)著しい発汗を伴う高温環境下でも、食塩補給は避けるべきである。
(3)寒冷環境下では、エネルギー代謝が尤進するが、ビタミンB1、B2、ナイアシンの消費量は増加しない。
(4)低圧環境下では、酸素摂取量が低下するため、栄養所要量は少なくてもよい。
(5)夜間労働や海外旅行などにより、乱れた代謝リズムを回復させるためには、それぞれの新しい生活時間に合わせ、規則的な摂取行動をとることが重要である。
45 ホメオスターシス(恒常性)についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)外部環境が変化しても、内部環境の恒常性は保たれている。
(2)外界温度が低下しても、毛細血管が収縮して熱の放散を減少させ、恒常性を維持するようになっている。
(3)恒常性が損われると疾病を引き起こすようになる。
(4)恒常性の維持は神経系によってのみ調節されている。
(5)神経性の調節は自律神経系によるものが主で、その中枢は間脳視床下部である。
46 糖質に関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)でんぷんは、アミロースとアミロペクチンから成っており、そのアミロースは200〜1O00個のグルコースがβ-1,6結合でつながった構造をしている。
(2)グリコーゲンは、動物の体内に存在するグルコースで構成される貯蔵多糖類である。その構造は、アミロペクチンに比較的よく類似している。
(3)乳糖は、乳汁中に存在するD-グルコースとD-ガラクトースがβ-1,4結合した二糖類で、小腸のラクターゼにより分解される。
(4)転化糖は、しょ糖を希酸又は酵素(インベルターゼ)で加水分解すると得られるグルコースとフルクトースの混合物である。
(5)セルロースは、植物細胞壁を形成している主成分で多糖類である。草食動物ではエネルギー源として利用されるが、ヒトでは消化・吸収されないのでエネルギー源とはならない。
47 ホルモンに関する記述である。誤っているのはどれか。
(1)甲状腺機能が低下すると粘液水腫やクレチン病が生じる。
(2)骨端線閉鎖後に成長ホルモンが過剰に分泌すると、末端肥大症になる。
(3)下垂体後葉ホルモンの抗利尿ホルモンの不足は、尿量及び尿比重を増加させる。
(4)テストステロンは男性生殖器を発育させ、発声、発毛などの性徴を発現させる。
(5)上皮小体(副甲状腺)ホルモンの機能低下により、血中のカルシウムが減少して痙攣が起こる。