米農務省栄養資料集

米国の栄養資料集

食事指針、食品ピラミッド、糖尿病資料

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「サービングの表」 「目次」
PDFファイルはダウンロードしてお読みください。(PDF利用法参照)

米国政府の栄養についてのページを眺めて、指導の方針や技術に興味を持ったので、幾つかを英文のままコピーして本学ウェブで出版することにした。一部は卒業研究の学生の協力により邦訳して参考に供する。訳文では糖尿病のように新しい名称に変えたところもあるし、引用文献などのように省略した部分もある。原文は読みやすい英語で書かれているし、政府刊行物なので著作権がないので、ダウンロードして英語の勉強にも使うことができる。

米国の「健康なアメリカ人のための食事指針(1995)」は厚生福祉省(HHS)と農務省(USDA)の共同で提唱されたものである。これはFAO/WHOが提案しているFBDG(Food Based Dietary Guideline) に基づくものであるし、むしろFBDGの提案の基礎になっているものと言うことができる。これはアミノ酸とかビタミンのような栄養素ではなく、われわれが直接に口にする食品に主眼をおいたものである。この意味で農務省がかなり主導権を持っていることが察せられる。FBDGのもう一つの特徴は地域性を考え食文化の重要性を強調している点である。したがって、著作権について問い合わせたところ、邦訳だけでなく、日系人のためにも日本食への適用を考えた文書の製作を希望してきた。これは将来の課題であろう。

技術的に言うと、この指針は単なるお題目ではなく、定量的で、栄養の知識のない一般人にも役に立つ実用的なガイドブックである。その基本となっているのが、健康的な食事を視覚化した「食品指導ピラミド」と、多くの食品について励行されている食品の「栄養価ラベル」(食品ラベル)である。ここではカロリーとかmgのような単位よりは、一見あいまいではあるが現実的なサービング(serving)という単位を重要視している。これにより、食品の栄養価ラベルとあいまって、素人でも栄養士並の効果をあげることができる。ここで、サービングとはサーブする(飲食物として出す)量のことであるから、食品によってその量はかなり異なるのは当然である。アメリカでは1世紀近く前から利用されてきていて、指針が新しくなるに応じて、改良されてきている。サービングという概念に慣れない方のために本ページの最後に、食品群とサービング数および1サービングあたりの量を示す表と、脱脂肪牛乳、および粒チョコの栄養成分表示を転載する。オンス (28.35 g or 29.6 ml)は便宜上30gまたは30mlとして換算した。

アメリカで売っている既製食品には、お菓子なども含めて、サービングに対応する量および1サービングあたりの栄養成分の記載が励行されている。しかもビタミンや食物繊維などの食品成分が基準となる栄養摂取量の何%に相当するかも書いてある。したがって、どのくらい摂取すればよいか、またはどれだけ以上を摂取してはいけないか、をかんたんに知ることができる。この食品ラベルのための1日量の基礎は、科学アカデミーによる栄養所要量(recommended dietary allowance: RDA)およびFDA(food and drug administration:食品医薬品局)による基準1日摂取量(Reference Daily Intakes: RDI)と1日基準量(the Daily Reference Values: DRV) である。これらの数値も本ウェブでご覧いただけるし、FDAによる新しい食品ラベルについての規定は、現実の栄養指導の立場からみて非常に参考となる文書である。食品ラベルにおけるサービングサイズの定義の実際などを知ることができる。訳文は1995年のものからであるが、1999年5月に改訂されて食品ラベル(アメリカに接続)となっている。英文のままでも英文(1999)として本ページにのせている。なお、本ページから農務省の栄養成分表(Book8)(アメリカに接続)も利用できる。

以上の考え方は健康人だけでなく、治療食にも応用されている。その一例として糖尿病の食事療法をあげることができる。ここでは糖尿病・消化器病・腎臓病・国立研究所で発行している「私は糖尿病です」の「何を食べればよいか」「どれほど食べればよいか」「いつ食べればよいか」の3冊を読むことができる。糖尿病についての解説もあげておく。少し専門的になるが、判りやすく書かれている糖尿病のあらましは参考になるであろう。米国における糖尿病統計、および米国における糖尿病の判りやすい分類と診断基準から、日本でも使われるようになった新分類と診断基準についての知識を得ることができる。

編集者の注:servingは適当な訳語がないのでサービングとした。食品指導ピラミッドはfood guide pyramid の訳で、food pyramid または単にpyramidとも書かれている。栄養ラベル (nutrition label) は1990年のNLEA (the Nutrition Labeling and Education Act)によるものである。食品ラベル (food label) とも呼ばれる。このラベルのタイトルはnutrition facts なので、nutrition facts labelまたは単に facts label と呼ばれることが多い。栄養価ラベルとも訳している。


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食品群(サービング数) 1サービングの量
穀類、パン
(6-11サービング)
パン1片、コーンフレーク30g、ご飯や麺類半カップ
野菜
(3-5サービング)
生の緑葉野菜1カップ、他の野菜1/2カップ、
野菜ジュース3/4カップ
果物
(2-4サービング)
中程度リンゴ、バナナ、オレンジ1個
調理した果物半カップ、果物ジュース3/4カップ
肉、魚、豆
(2-4サービング)
赤身肉、トリ、魚60-90g、調理した豆半カップ、卵1個
乳製品
(2-3サービング)
牛乳またはヨーグルト240ml、チーズ60g、
脂肪/砂糖
(なるべく少なく)
(カロリーが高く、栄養的に価値が少ない)

低脂肪乳の栄養成分表示の例(一部変更)

1サービングサイズ:240ml、容器中のサービング数:8サービング
1サービングあたり 100キロカロリー(うち脂肪は20キロカロリー)
成分量および2000キロカロリーの食事における1日基準値あたりの%
  総脂肪2.5g:4%、飽和脂肪酸量1.5g:8%、コレステロール10mg:3%、
  ナトリウム130mg:5%、総炭水化物12g:4%、食物繊維0g:0%、タンパク質8g
  ビタミンA10%、 C4%、 D25%、カルシウム30%、鉄0%

粒チョコレートの栄養成分表示の例(一部変更)

1サービングサイズ:3個(38g)、容器中のサービング数:4サービング
1サービングあたり 220キロカロリー(うち脂肪は140キロカロリー)
成分量および2000キロカロリーの食事における1日基準値あたりの%
  総脂肪15g:23、飽和脂肪酸量5g:25%、コレステロール0mg:0%、
  ナトリウム35mg:1%、総炭水化物17g:6%、食物繊維1g:4%、砂糖16g
  タンパク質16g、ビタミンA0%、 C1%、 カルシウム6%、鉄9%

1日(2000キロカロリーの食事)の基準値 総脂肪:65g以下、飽和脂肪酸:20g以下、
  コレステロール:300mg以下、ナトリウム2.4g以下、
  総炭水化物300g、食物繊維25g
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目次
 1.健康なアメリカ人の食事指針
   同上英文 PDF版
   健康食事インデックス(healthy eating index)
     (食事指針利用の実状についての報告)
 「食品指導ピラミド」(Food Guide Pyramid)
   同上英文 PDF版
   同上 簡略版
   同上 教育者のための資料
     (サービングの概念や使い方などの詳細(PDF)
 3.糖尿病の食事療法(指針やピラミドの利用状態がわかる)
   何を食べればいいか
    同上英文(PDF)
   どのくらい食べればいいか
    同上英文(PDF)
   いつ食べればいいか
    同上英文(PDF)
   糖尿病のあらまし
    同上英文
   統計:米国における糖尿病
    同上英文
   糖尿病の新しい分類と診断基準
    同上英文
 4.基本資料
   基準1日摂取量(RDI)と1日基準量(DRV)
   栄養所要量(RDA)
   食品ラベルについての説明
   検索できる栄養成分表その他(アメリカへのリンク)

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